2011年6月25日 第1回若手研​究者セミナーのお知らせ≪終了しました≫

掲載日 | 2011年06月08日

FINDAS外大拠点では、今年度第1回目の若手研究者セミナーを下記の日程で行います。
皆様のご参加をお待ちしております。
——————————————————————————–
日時:6月25日(土) 13:00~
場所:本郷サテライト3F セミナールーム
(アクセスマップ→http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html)
——————————————————————————–
<ケーララ・モデル>再考: ジェンダーの視点から
報告者1.小林磨理恵(JETROアジア経済研究所)
タイトル:「インド社会の変容と『結婚持参金(ダウリー)問題』:ケーララの事例を中心に」
要旨:
結婚時に花嫁の家族から花婿の家族に渡る金品である「結婚持参金(ダウリー)」をめぐる問題は、インド社会における主たる「女性問題」とされてきた。南インドのケーララ州は、過去に多くのコミュニティがダウリーの慣習をもたない母系制度下にあったことで知られているが、現在は旧母系制コミュニティにもダウリーの慣習化が及び、結婚時には花嫁家族の大きな出費と化している。本報告では、ケーララの一農村における「ダウリー問題」の実態を明らかにするとともに、ダウリーの慣習化を取り巻くケーララ社会の変容を分析することを試みる。
報告者2.町田陽子
タイトル:「インド、ケーララ州における社会変化と女性の生:女性の『ライフ・ヒストリー』調査を通して」
要旨:
現代ケーララ女性には2つの大きく異なる評価がなされている。1つは社会指標上、高い達成を遂げているという評価であり、もう1つはインドの他地域の女性と同様、多くのジェンダー問題に直面しているという評価である。現代ケーララ女性がこうした2つの側面を持つに至った理由について、従来の多くの研究では、ケーララ社会のコロニアル・ポストコロニアルの社会変化の中で生じたとされる「新しい家父長主義」の出現に依拠した説明が行われている。しかしながら、「新しい家父長主義」の出現が女性の位置づけを説明する――決定するという議論に留まると、構造が個人を決定するという議論の構図に取り込まれ、女性の創造的な行為主体性を看過することにつながりかねない。本研究は、女性のライフ・ヒストリーの聞き取りを通して、現代ケーララ女性がケーララ社会の社会変化にどのように取り組んでいるかを考察する。本研究を通して、現代ケーララ女性の、社会変化に取り組む主体、また社会変化を生み出す主体としての行為主体性の特徴を明らかにする。
コメンテーター:喜多村百合(筑紫女学園大学)
——————————————————————————–
以上、よろしくお願い申し上げます。