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【終了】 2019年度 第七回FINDAS研究会「南アジア多言語社会における複合文化のなかの文学伝承」 2/8

掲載日 | 2020年01月15日
2019年度 第七回FINDAS研究会
(科研「南アジア多言語社会における複合文化のなかの文学伝承」代表:水野善文と共催)

「南アジア多言語社会における複合文化のなかの文学伝承」


【日時】2020年2月8 日(土) 13:00~18:00
            ※研究会終了後、科研関係者の打ち合わせ~18:00
 
【場所】東京外国語大学 本郷サテライト 8階・セミナー室
http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html

※予約不要、一般公開

1)研究報告

◆置田 清和(上智大学国際教養学部・助教)

ジーヴァのバクティ・ラサ論におけるアビナヴァグプタの影響について
From Kashmir to Vṛndāvana: Abhinavagupta’s Influence on Jīva Gosvāmī’s Bhaktirasa Theory

10世紀後半に活躍したカシミール出身の偉大な思想家アビナヴァグプタはその著書Abhinavabhāratīにおいて彼以前の思想家を論駁し、独自の美的経験(ラサ)論を確立した。その見解は彼以降の思想家に決定的な影響を与え、例えばJ. L. マッソンとM. V. パトゥワルダン (1970) はアビナヴァグプタ以降のラサ論は独創性に欠け、評価すべき点がないとする。しかしシェルドン・ポロック(2016)らはポスト・アビナヴァ期の思想家の独創性をより肯定的に評価し、その一例として16世紀に活躍したヴィシュヌ教神学者であるルーパとジーヴァのバクティ・ラサ論を挙げている。本発表ではジーヴァのラサ論における聴衆(sāmājika)の位置付けに焦点をあて、彼がアビナヴァグプタの思想をバクティの文脈に取り入れた過程を検討する。

 
◆太田 信宏(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・准教授)

カンナダ語修辞学書『比類のない王の行状記』の基礎的研究:近世インドにおける地域語と修辞学
A Preliminary Analysis of Apratimavira Carita (History of the Unequaled Hero), A Kannada Book on Rhetoric: Regional Languages and Rhetoric in Early Modern India

近世南インドで有数の勢力を誇ったマイスール王国の宮廷では、チッカ・デーヴァ・ラージャ王(在位1673-1704)の時代を中心に、地域語であるカンナダ語による詩文学作品が数多く成立した。同王の宮廷を代表する詩人ティルマラーリヤが行った述作には狭義の詩文学だけではく、カンナダ語では数少ない修辞学(アランカーラ・シャーストラ)書が含まれる。本報告では、このカンナダ語修辞学書『比類のない王の行状記(アプラティマ・チャリタ)』の構成・内容を概観するとともに、底本としたサンスクリット語修辞学書がどのように書き直されているのかを検討する。同じ近世期に他のインド地域語で行われた修辞学的述作と比較しつつ、地域語による修辞学書としての同書の特徴を考察する。

 
◆坂田 貞二(拓殖大学名誉教授)

トゥルスィーダースが詠った『ラーマの行いの湖』――ヴァールミーキの古代叙事詩『ラーマーヤナ』と中世のサンスクリット語のラーマ物語を参照して、16世紀の北インドの人々の望みを叶えた作品――
Ramcaritmanas was created by Tulsidas referrig to Valmiki’s Ramayana and some medieval Rama stories

トゥルスィーダースのラーマ物語『ラーマの行いの湖』は、ヴァールミーキの古代叙事詩『ラーマーヤナ』を参照しているが、併せて中世のサンスクリット語で書かれた『アディヤートマ・ラーマーヤナ』や『プラサンナ・ヤーダヴァ』の発想も採りいれて、16世紀の北インドの人たちの「平和郷」を創りあげた。


2)諸連絡<文学史科研関係者のみ>
 

【使用言語】 日本語
【連絡先】  東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)事務局       
[E-mail] findas_office[at]tufs.ac.jp      
[HP] http://www.tufs.ac.jp/ts/society/findas/