【終了】 2017年度 第一回 FINDAS研究会「ベンガル民衆文化の歴史と祝祭空間」 (6/24)

掲載日 | 2017年05月25日
2017年度第一回FINDAS研究会
「ベンガル民衆文化の歴史と祝祭空間」
日時: 2017年6月24日(土) 13:00~17:00予定
場所: 東京外国語大学 本郷サテライト 3階セミナー室

http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html

南アジア地域研究・東京外国語大学拠点(FINDAS)では、2017年6月24日(土)に、
東京外国語大学本郷サテライトにて、下記のとおり共催シンポジウムを開催いたします。
※予約不要でどなたでもご参加いただけます。
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◆澁谷俊樹(関東学院大学・非常勤講師)
「ベンガルのガジョン祭祀の変容と民衆文化論」
Transformation of Gajan Festival in Bengal and ‘Popular Culture’

ベンガルのガジョン祭祀は、シヴァを筆頭とした男神を主神とする自傷行為を伴う行事である。本報告はカルカッタのガジョンの現状と歴史を整理し、民衆文化論に位置づけた上で次の三点を明らかにする。一、ベンガルは女神信仰の盛んな地域といわれてきたが、19世紀前半のカルカッタでは男神信仰も非常に盛んだった。二、当時のガジョンは今日聞かれるような単純な「下層民の文化」ではなかった。三、刃物へのジャンプに代表される儀礼の解釈は、有力市民と儀礼の担い手との歴史的な鬩ぎ合いのなかで構築されている。

◆臼田雅之(東海大学名誉教授)
「ガジョン祭祀の変容をめぐる歴史的考察」
Historical Analysis of the Transformation of Gajan Festival

澁谷報告の所見に基づき、またそれを敷衍し、ガジョン祭祀の近世・近代における変容について歴史的に考察する。はじめに、近世末期のコルカタにおいて、ガジョン祭祀がドルという近世的組織と密接な関係を持っていた点を指摘する。つづいて、近代になって、1865年の鉤吊の法的禁止から1880年までの短期間に、ガジョン祭祀が急激に後景化することを明らかにし、その同じ時期にドルが消滅することを指摘し、両者がベンガル近代における下層民の後景化と密接に結びつくと論じる。