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2015年度 第二回若手研究者セミナー「時代を映す南アジア文学―近代女性作家の作品から現代の読書傾向まで」の報告

掲載日 | 2015年07月06日

7月4日に開催いたしました、第二回若手研究者セミナーの報告です。

「初期ウルドゥー語小説と「理想」の女性像」と題する村上報告では、ナズィール・アフマドのウルドゥー語小説「花嫁の鏡」を中心に、「理想の女性像」について、同時代の社会的および歴史的文脈に位置づけて分析を行った。「花嫁の鏡」に影響を受けたラシードゥン・ニサーが執筆した「女性の矯正」との比較分析も試み、啓蒙書としての役割と、その限界について論じるとともに、当時の女性たちが規範と根強い慣習にとらわれ、悪習であると理解しながらも、女性たちのジェンダーロールの枠組みから抜け出せないという状況にあったことを指摘した。

続く松木園報告では、「デリーにおける最近の読書傾向について」の題目で、2014年と2015年に報告者がデリー実施したアンケート調査の成果を分析した。アンケートの内容は読者、本のジャンル、入手方法、好きな作家を質問項目に含めており、最近のインドにおける英語作家の読書体験と一般読者の読者体験を比較した。結論として、英語作品が多く読まれる傾向にある点を指摘し、インターネットで本を購入する傾向も明らかにされた。
参加者たちは文学というテーマにとどまらず、様々な視点から質問を行い、活発な議論が行われた。

参加者:21名