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2014年2月11日 第3回FINDAS若手研究者セミナー「南アジアにおける女性参加の可能性」の報告

掲載日 | 2014年02月12日

2014年2月11日に行われました第3回FINDAS若手研究者セミナー「南アジアにおける女性参加の可能性」の報告です。

テーマ:「南アジアにおける女性参加の可能性――主体化・ガバナンス・エンパワーメント」

発表者1:
中村雪子(お茶の水女子大学)
タイトル「インドにおける開発プログラムとしての女性酪農協同組合の再検討:ガバナンスとエンパワメントの視点から」

発表者2
Momotaj Begum (Hiroshima University)
Title: “Creative Subject and Collective Agency among the Female Tablighi Activists in Bangladesh”

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発表者1:
中村雪子(お茶の水女子大学)
タイトル「インドにおける開発プログラムとしての女性酪農協同組合の再検討:ガバナンスとエンパワメントの視点から」

本報告は、ラージャスターン州において1992年から展開してきた村落/集落レベルにおける女性酪農協同組合(女性のみで構成・運営)設立によって農村女性のエンパワメントを目的とする開発プログラムを、酪農協同組合上部組織のガバナンスへの女性の参加の側面から再考するものであった。まず、近年、組合組織における法改正や酪農政策の変化によって酪農協同組合に参加する女性のために開かれた政治空間が生じていることを示した。同州でのフィールド調査から、県・州レベルの酪農協同組合組織意思決定機関である理事会に選出された女性理事の選出過程や理事としての実践は、ジェンダー、社会関係、政党政治などの諸要素によって複雑に構成されていることが明らかになった。

 

発表者2

Momotaj Begum (Hiroshima University)
Title: “Creative Subject and Collective Agency among the Female Tablighi Activists in Bangladesh”

近年イスラームの諸運動への女性の参加が進んでいる。本報告は、これらの運動への彼女たちの参加が、新しい政治空間・関係を生成する可能性について論じたものである。特に、インドから始まった、女性のタブリーギー組織であるマスーラテ・ジャマーアトをとりあげた。報告では、タブリーギー運動における女性の主体形成の過程に注目した。男性のイスラーム学者たちが形成してきた言説では、運動において女性の参加は受動的なものにすぎない。しかし、実際の女性たちは、タブリーギー運動において、積極的に主体形成を行ない、自らの言説や行為に意味を与えていることが論じられた。