2014年1月25日 第5回FINDAS研究会 「映画から解く社会運動―その可能性」の報告

掲載日 | 2014年01月26日

2013年1月25日に行われました2013年度第5回FINDAS研究会「映画から解く社会運動―その可能性」の報告です。

発表者:ラーム・ドヴィヴェーディ氏
タイトル:『SATYAGRAHA: Social Movement & Cinema(サッティヤグラハ:社会運動と映画)』

ディスカッサント:深尾淳一氏

本報告では、2013年8月に公開された映画『サッティヤーグラハー』を中心に、近年のインドの政治と映像表現の関係が考察された。インドでは、2011年から翌年にかけてのアンナー・ハザーレーの反汚職運動や、関連するアーム・アードミー党などが広く支持を集めてきたという社会的状況がある。2013年公開の『サッティヤーグラハー』もこうした政治状況を反映している。映画のいくつかの場面は、サッティイェーンドラ・ドゥーベーの殺害やディネーシュ・ヤーダヴの焼身自殺といった実際の出来事に対応している。また、映画全体のコンセプトも反汚職運動の近年の動きを反映しており、タイトルはM.K.ガーンディーの思想を想起させるものとなっている。こうした社会問題をとりあげた映画が、都市を中心に社会制度の問題に意識的な中間層のオーディエンスを集めていることが論じられた。