2012年7月7日 第2回若手研究者セミナー「<サバルタニティ>の射程」のお知らせ≪終了しました≫

掲載日 | 2012年06月14日

東京外国語大学拠点FINDASでは、下記の要領で研究会を開催いたします。

万障お繰り合わせのうえ、ご参加ください。
※どなたでもご参加可能です。事前のご連絡は要りません。

2012年度FINDS第二回若手研究者セミナー
タイトル:<サバルタニティ>の射程――インド社会における被抑圧世界の断片から
日時:7月7日(土)13:00~17:00
場所:東京外大本郷サテライト3Fセミナールーム
(http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html)

ラナジット・グハを編者として『サバルタン研究』が刊行されてから今年で30年の節目となる。既存の歴史叙述をエリート主義であると批判し、「下からの歴史」を目指したサバルタン研究グループの初期のアプローチは、その後ポストコロニアル批判へと転回していった。そこでは、「サバルタン」を自律的な被抑圧層として固定的にとらえる視点は破棄され、特定の事象のミクロな分析から抽出される権力的・抑圧的な力学を捉える方向、すなわち「サバルタニティ(サバルタン性)」を捉える視点へと転化していったのである。しかしながら、「サバルタン」を「被抑圧層」や「大衆/民衆」などの同意語として実体的に捉える状況も依然として存在する。

本研究会では、歴史学、社会学、人類学などの学際的な視点を盛り込みつつ、トライブ、不可触民、ムスリムなど多様な主体を対象とすることで捉えることのできる被抑圧的状況の断片をつなぎ合わせ、今一度「サバルタニティ」という語の可能性と不可能性を浮き彫りにしたい。

発表者

杉本浄(東海大学)
「サバルタニティの空間: オリッサ州鉱山開発の過程と被開発者」

鈴木真弥(中央大学)
「『ポスト』ガンディー/アンベードカルの『不可触民』: 『ハリジャン』と『ダリット』の交錯

小西公大(東京外国語大学)
「欲望は歌にのせて: タール沙漠ムスリム芸能集団にみる「語り」の可能性」

木村真希子(明治学院大学)
「環境のガーディアンか、森林の破壊者か:アッサムの森林地帯における先住民族『不法居住者』の事例より」

コメンテータ
粟屋利江(東京外国語大学)
押川文子(京都大学)