ベンヤミン・プロジェクトを開始します。芸術作品だけではなく、 僕たちの生活における複製技術の問題を考え直すためです。
このプロジェクトは、科学思想史演習の授業のなかで、懐胎したのものです。 現在のパソコン&インターネットによる新しいメデイァ環境が、我々の生活にとっ ていったい、どういう意味を持つのか、このことに関心がある方は、是非、当プロジェクトに(リアルにかまたはヴァーチュアルにか)参加してください。
今をときめく研究領域CS(Cultural Studies)の中でも取り上げられていますが、 より、メディアに焦点を絞り込んだものとしては、
(1)邦語では、吉見氏の仕事
(2)あちらものでは、キトラーやボルツの新しい仕事
から読み始めてみてください。「眼から鱗」なんていう、クリッシェを使うのは気 が引けますが、私は、そういう感覚を得ました。
*NGC= New German Critique
No.17(1979),The 1st Special Issue on Walter Benjamin,
No.34(1985), containing Special Section on Walter Benjamin,
No.39(1986),Second Special Issue on Walter Benjamin,
No.48(1989),containing Special Section on Walter Benjamin,
* Colloquia Germanica,12,3(1979)
Peter Beicken and Jay Bodine eds. ,"Perspectives on Walter Benjamin"
* International Journal of Sociology, 7(1977),
* Journal of the Kafka Society of America,12(1988)
"Kafka in the Age of Mechanical Reproduction"
* Studies in twentieth century literature,11(1986-87),No.1
* Philosophical Forum,15(1983-84),No.1-2
*ボルツ、ノルベルト/ヴィレム・ファン・レイイェン
『ベンヤミンの現在』
岡部仁訳、法政大学出版局、2000、2000円
*縄田雄二
・「メディア論的転回」
『InterCommunication』No.28, Spring1999, pp.40-43
・『硬い接続』対戦場のステレオ―メディア時代の翻訳」
『ドイツ文学』98号(1997)
*ヴィレム・フルッサー
『写真の哲学のために』
室井尚解説、深川雅文訳、勁草書房、1999
*石光泰夫
ベンヤミンの「身体空間」
『批評空間』II-2,1994,66-78.
*スーザン・バック-モース
「大衆文化の夢の世界」
『批評空間』II-2,1994,pp.79-106.
*増成隆士
「複製技術とシミュレーション:現代芸術が提起する問題を中心に」
市川浩他編『コピー』現代哲学の冒険6、岩波書店、1990,pp.1-64
*坂部恵(さかべ・めぐみ)
「<うつし><うつし身><うつしごころ>」
市川浩他編『コピー』現代哲学の冒険6、岩波書店、1990,pp.329-378.
*生井英考(いくい・えいこう)
「歴史の言説/言説の歴史」
『美術手帖』1990年4月号,pp.38-52.
*森岡祥倫(もりおか・よしとも)
「写真はなぜかくもテクノロジーを愛するのか」
『美術手帖』1990年4月号,pp.80-94.
*杉橋陽一
「ポストモダン論議とベンヤミン、ドゥ・マン」
『みすず』384.1993.03.pp.1ー3
*三島憲一
「弁証法と歴史的瞬間−−ベンヤミンの仕事−−」
『』岩波講座 現代思想 8』
*三原弟平
「ベンヤミンにおける科学技術と文学」
『ドイツ文学』第94号(1995):科学技術と文学 、pp.11〜21