21世紀がはじまりましたが、日本社会は20世紀の最後の10年間(失われた10年間と呼ばれます)に明らかになった問題を抱えたままです。
そうした問題の一定割合は、20世紀に爆発的に進歩した科学技術(特に科学と一体化した技術)がもたらしたものです。
科学技術がどのように我々の社会生活に影響を及ぼし、我々のものの考え方に食い込んでいるのかを、その負の側面にも留意しつつ探究してみたいと思います。
本年度は、特に、安全の問題(科学技術化した社会にひそむ様々な危険の問題)を重視してお話ししていこうと思っています。