2005年度大学院授業
   思想文化論研究  吉本秀之
   安心・安全と自由の思想研究 
   (前期開講 、 月曜日第4時限)

授業内容
 21世紀に入り、社会のいろんな側面で「安心・安全」を求める声が高くなっています。しかし、「安心・安全」のためにという口実で施行される事柄が、人間の自由を制限し、ひいては「安全・安心」という目標とは逆効果を生んでいるという悲しい状況があります。  この授業では、そうした事態のなかで第1に、社会の多くの場所に張り巡らされた監視技術と、人間の自由の相克の問題を取り上げます。第2に、食品の「安全・安心」問題を扱います。

教材・参考書等
 東浩紀氏の『中央公論』(2002年)における優れた連載論文「情報自由論」を手がかりに、レッシグの『CODE』や『コモンズ』、さらにはベック『危険社会』等々の、リスク論(安全論)、自由論、の基本的な文献を読んで行きます。(受講希望者は、東浩紀氏の連載論文に目を通しておいて下さい。)

成績評価の方法 報告ならびにタームペーパー

履修上の注意 
なお、より詳しくは、次のホームページをご覧下さい。
       http://members.jcom.home.ne.jp/hide.yoshimoto/