平成16年度大学院授業
   思想文化論研究  吉本秀之
   先端生命技術と自己決定権 2 
   (後期開講 、 月曜日第4時限)

授業内容
移植医療、生殖医療、遺伝子解析・遺伝子組み換え研究という先端生命科学・生命技術は 非常に大きく進展しています。我々のこれまでの生と死の境界線に変更を迫り、生殖のあり方にも変化を迫りつつあります。
 そうした技術の採用には一見して明らかな倫理的問題がありますが、この分野の科学技術の進歩は、生命倫理の考察さえも補助輪となしてしまう力強さがあります。
 この種の先端技術の社会的受容の切り札とされるのは、憲法上は個別的には列挙されていない・比較的新しい「自己決定権」という概念です。
 この分野の進展の状況をできるだけ正確に把握した上で、新しい「自己決定権」という概念のはらむ問題を考察したい。
 林真理『操作される生命―科学的言説の政治学』NTT出版、2002年、を出発点としたい。(受講希望者はこの本を自分で購入して、読んでおくこと。)

成績評価の方法 報告ならびにタームペーパー

履修上の注意 
なお、より詳しくは、次のホームページをご覧下さい。
       http://members.jcom.home.ne.jp/hide.yoshimoto/