ヨーロッパ歴史文化論 I
吉本秀之
通年開講
月曜日第3時限
授業題目 17世紀の科学と思想
授業の目標・内容・計画
ニューヨーク出身のユダヤ人哲学者で、ヨーロッパ中のアーカイブを駆けめぐり、16世紀、17世紀のユダヤ教徒とキリスト教徒の関係をめぐる資料を<並みいる歴史家を凌駕する勢い>で発掘し、「歴史探偵」の異名を持つリチャード・ポプキンの仕事を追いかけてみたいと思います。
具体的には、まず中世から近代初期までのヨーロッパ社会におけるユダヤ人問題をサーベイした上で、17世紀のユダヤ人とキリスト教との関係に焦点を合わせて探っていきたいと思います。
17世紀後半に出現した聖書批判、スピノザ問題、リベルタン思想、千年王国論、ニュートン神学のマイモニデス起源、等の問題に触れることになります。
下にあげるポプキンの編著書を中心テキストとしますが、他にも関連するものをどんどん読んでもらいます。
教材・参考書等
Richard H.Popkin, The Third Force in Seventeenth-Century Thought,Leiden: Brill,1992
Richard Popkin and Gordon M.Weiner(eds.), Jewish Christians and Christian Jews from the Renassince to the Enlightenment, Dordrecht: Kluwer,1994.
and others.
成績評価の方法 発表とタームペーパー
履修上の注意
授業参加希望者は、あらかじめ、次のホームページで、私のスピノザ協会での講演要旨を読んで、一定の見通しを得ておいて下さい。
http://www.t3.rim.or.jp/~h2ysmt/
なお、4月16日からきちんとはじめます。
文献表
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