フランス語学習における日本人初級学者の間違い 山村 志穂

 第1章で、日本におけるフランス語教育の研究を概観しています。第2章では、フランス語専攻のテスト結果を、代名詞、冠詞、前置詞を中心に調べ、日本人が間違いやすい言語事実を検討しています。最後に、有効な教授法が考察され、冠詞では、基本的な用法をまとめて提示する必要性が指摘され、前置詞では、図を使った教育の実践が指摘されています。いずれにせよ、暗記中心ではなく、学習者が考えながらフランス語を学べるようにする工夫が大切だとしめくくられています。