学芸大1
外国語教育学会 (JAFLE)
第16回研究報告大会

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大会発表の募集 8/22
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発表希望受付は終了しました 9/16
プログラム Vers 1  9/22
発表者の留意事項  9/22
プログラムの誤植修正 10/27
プログラム最終版 11/3
写真掲載 12/1

学芸大2
日時 2012年11月11日(日)
9:30-18:30
場所 東京学芸大学
 

研究発表者の留意事項

・発表者は年度会費を納入していることが条件になります。
・発表当日は以下の機器を利用可能です。PC (Windows), プロジェクター, マイク。OHPは利用できません。
・発表者はハンドアウトを40部持参ください。
・今大会は多数の発表があり、制限時間(30分 発表20分+質疑応答10分)を厳守ください。
・発表者はできる限り他の発表者の報告も聞いてください。


受付では会費の徴収を行いません。会費はあらかじめ郵便局で振込ください。

入会手続き


年会費の振込




プログラム 最終版

会場 東京学芸大学
発表会場  S棟203室
理事会室   S棟202室

午前の部    
9:30 開会の辞
 

タイトル
発表者・所属
発表内容
  司会 野田 哲雄(東京学芸大学名誉教授)
 
9:40-10:10 初期L4オランダ語学習者の産出する従属節の構成要素配置の類型と、それを決定づける要因

川村 三喜男(武蔵大学非常勤講師)

L4としてのオランダ語学習者が、学習の初期段階で、短い間隔をおいて産出した各2系列の書記データにあらわれる従属節を。その構成要素の順序について分析し、それを類型化する。そしてそれらの類型の選択と、そのゆれ及び推移を、川村(2010, 2011)で主節について論じた学習者の節の認知と従属節の主節への機能的依存度から説明する。さらにそれをを学習者のL3の言語類型論的近さ/遠さと関連づけ、オランダ語を含む大陸ゲルマン諸語の従属節学習指導にあたり、これらの要因が意味するところを明らかにする。
10:10-10:40

品詞の理解状況

小西 瑛子(東京学芸大学博士後期課程)

語彙には文法的要素が含まれる、というのが多くの研究者の見解である。また日本人英語学習者の中には、語彙の中でも文法要素を持つ部分で躓いているものが間々見受けられる。今回はその文法要素の中でも品詞を取り扱う。本研究の目的は、日本人英語学習者における品詞の概念と情報の理解状況を調べることである。今回はパイロットスタディーではあるが、今までこのようなことを扱っている実験は日本語英語問わずあまりない。品詞の概念を理解しているか、また品詞がどのようなものとして使われているかをの有無を検証する。今回は、英語のみならず、母語である日本語の品詞を判断できるか、理解しているかも同様に調査する。
10:40-11:10 小学校英語習熟度-予備調査報告

佐藤 玲子(武蔵野大学)
JES習熟度研究部会では、児童の英語習熟度について来年度予定している本調査のための予備調査を、2012年度2月に、全国の公立小学校(17校)の6年生約1,100名を対象に実施した。英語形式面の調査としてリスニングテストを、情意面での調査をアンケート形式で行った。今回の調査から見えてきた児童の実態と、履修時間に焦点を当てたデータ分析結果、そして、習熟度調査についての課題を報告したい。
11:10-11:40 中学校新英語教科書における文法項目の扱い: 配列と解説

馬場 哲生(東京学芸大学)
08
中学校では、2012年4月より新学習指導要領に基づく検定教科書が使用されている。英語においては、授業時間数と指導語数が3割増になった。文法項目については、扱う項目の増減はなく、増時間分は専ら活動の充実に当てられているが、教科書における文法項目の配列には変化が見られた。本発表では、中学校新英語教科書における文法項目の配列・解説の様態を旧版と比較し、その特徴、妥当性、今後の課題を検討する。
休憩    
  司会 佐藤 玲子(武蔵野大学)  
11:45-12:15 気づきを促す日本語の発音指導について

赤木 浩文(専修大学国際交流センター)
12
日本語学習者を対象にした発音クラスにおいて気づきを促す指導を行い、学習過程、学習後に観察された学習者の気づきについて、アンケート・インタビュー・学習過程の観察・学習日記を用いて質的な分析を行った。そしてどのような気づきがどのような状況で起こり、どのような学習効果があったか考察する。その結果からSchmidtの「気づき仮説」(1990)を検証し、発音学習における気づきの重要性及び気づきを促す発音指導の留意点を述べる。
12:15-12:45 日本人韓国語初級学習者における自己評価の結果および考察

ソ アルム(東京外国語大学博士後期課程)
筆者が現在教えている韓国語語学学校の初級2クラスの韓国語学習者にこれまでの学習内容の達成度を自己評価してもらうために、CEFRや国際通用韓国語教育標準模型を参考にし、「韓国語初級Can-do Statement」に基づく自己評価表を作成した。対象となる韓国語学習者の数は5人で、1人は2009年9月から、4人は2009年11月から韓国語の勉強を始めた者である。今年の9月に初級1の教科書を終え、初級2になった学習者における各学習領域の自己能力評価の結果はどうか、分析および考察を行う。また、自己評価のために作成した「韓国語初級Can-do Statement」の効率性についても検討する。

昼休み  12:45~13:35 (203室で理事会)

午後の部    
  司会 黒澤 直俊(東京外国語大学)  
13:35-14:05

フランス語名詞+名詞型複合語の辞書記載における問題点:生産性の観点から

古賀 健太郎(東京外国語大学博士前期課程)
16

本発表ではフランス語における名詞+名詞型複合語の、辞書における記載方法の問題点について、当該の複合語が持ちうる生産性という観点からの考察を交えて報告する。まず、発表者が収集した約1200の実例をもとに、名詞+名詞型複合語が高い生産性を発揮するための条件について検討する。そのうえで、代表的なフランス語辞書における名詞+名詞複合語の記載実態が、必ずしもその生産性を反映しているとは言えないという点を指摘する。
14:05-14:35

フランス語の複合過去と半過去の使い分け -時制アスペクトと語彙アスペクト-

松澤 水戸(東京外国語大学博士後期課程)
19

フランス語の初級文法では、複合過去の時制アスペクトは完了、半過去の時制アスペクトは未完了と単純化できることがある。だが、この2時制を適切に使い分けるには、語彙アスペクトに完結téliqueと非完結atéliqueの2分類があることにも注意しなければならない。7名の日本人フランス語学習者に対して、2時制の選択式タスクを2回(2011年10月と2012年6月)実施し、その解答データおける時制アスペクトと語彙アスペクトの特徴を探った。
14:35-15:05 日本人フランス語学習者の/y/と/u/―音響音声学的考察と出身地要因―

青木 大輔(東京外国語大学大学院博士前期課程)、川口 裕司(東京外国語大学)
フランス語の/y/と/u/は円唇母音であるが、東京方言の「ウ」は非円唇母音、あるいは円唇性が非関与的であると言われる。一方、IPFCの学習者コーパスを用いた先行研究では、関東出身の学習者よりも、関西出身の学習者のほうが繰り返しタスクにおいて円唇母音を多く発音する傾向があった。本研究では、同コーパスから関東と関西出身の学習者をそれぞれ7人ずつ抽出し、/y/と/u/を音響音声学的に分析し、出身地要因と円唇性の相関関係を調べ、先行研究の仮説の妥当性を検証した。
休憩    
  司会 野間 秀樹(国際教養大学)
 
15:10-15:40

海外メディア教材の授業活用と成果発信の試み

富盛 伸夫(東京外国語大学名誉教授)、野元 正樹(東京外国語大学)

東京外国語大学の取り組み「中東メディア翻訳発信プロジェクト」の学部言語教育に及ぼす効果と今後の展望を総括的に提示する。アラビア語、ペルシャ語、トルコ語諸語圏のメディア記事の翻訳実習を通して読解能力向上を図ると共に、中東地域情勢や文化・社会的背景への深い理解をめざしている。また成果をネット発信することで社会貢献と同時に、若手研究者養成にも寄与している。本年度からはアジア諸語教育への拡大適用を試みている。
15:40-16:10

多言語教員のための教員免許状更新講習の推移と問題点

本間 直人(日本大学)、神谷 善弘(大阪学院大学)、山崎 吉朗(日本私学教育研究所)
26

本発表は、平成21、23年度の多言語教員免許状更新講習の調査、研究発表に引き続くものである。今年度(平成24年度)実施された全国の多言語教員免許状更新講習を概観するとともに、改めて過去3年間に実施された講習を振り返り、講習の問題点を明らかにする。
又、実施された講習に対して詳細な分析を加えることにより、教員免許状更新講習そのものの今後の在り方と方向性についても考察する。
16:10-16:40

図表を用いた多言語教育方法について―西欧諸国語の場合―

高畑 時子(近畿大学非常勤講師)
28

発表者は大学での英語、ドイツ語、ラテン語、古代ギリシア語の指導歴、またフランス語、イタリア語の学習歴を持つが、その経験から、大学における多言語教育(特に西欧諸国語)の利点と、その効果的な指導法を考察する。指導法については、特に図表・文法一覧表を用いた指導法に焦点を当て、授業で実際に用いている一覧表とその使用法について発表する。その際、学生が諸言語の類似点・相違点を素早く掴むことができ、多言語を同時に学ぶ際の混乱を避けることを目標とする。
休憩    
  司会 富盛 伸夫(東京外国語大学名誉教授)  
16:45-17:15

IPFCプロジェクトとその研究活動について

押尾 江里子(東京外国語大学博士前期課程)、松澤 水戸(同博士後期課程)、杉山 香織(同博士後期課程)、近藤 野里(同博士後期課程)、川口 裕司(東京外国語大学)

現代フランス語の中間言語音韻論(IPFC)プロジェクトは様々な母語を持つフランス語学習者の音声データを収集し、そのプロトコルがフランス語母語話者の音声コーパス(PFC)と共通している点から、研究および教育面での利用が進められている。今回の発表ではIPFCプロジェクトを紹介するとともにIPFCのコーパスを用いた研究活動から「日本人学習者とスペイン人学習者のフランス語鼻母音における習得の違い」、「日本人学習者によるフランス語中高母音の発音の習得」、そして「フランス語初級学習者の話し言葉における使用語彙の複雑さ」を研究したものを紹介する。
17:15-17:45

フランス語教育の現状と問題点、今後の展望

山崎 吉朗(日本私学教育研究所)

一昨年12月に、日本フランス語フランス文学会、日本フランス語教育学会合同で実施したフランス語教育実情調査について、昨年度は中間報告を発表した。今回は最終的な調査報告及び学会として行った分析について報告すると共に、中等教育、特に第一外国語実施校について追加で行ったアンケートのデータも加え、第一外国語と第二外国語の意識の違い、現状についても発表する。なお、アンケートについては下記の学会ホームページで公開している。http://www。sjllf。org/iinnkai/?action=common_download_main&upload_id=161
17:45-18:15

日本人英語学習者用英作文評価基準作成の試み

馬場 千秋(帝京科学大学)

英語学習者の英作文を評価する既存の全体的評価基準として、TOEFL Writing Scoring Guideがある。しかし、この評価基準を用いて評価できる日本人英語学習者のレベルはTOEIC Bridgeスコア130(TOEICスコア345)以上である(馬場 2012)。それ以下の学習者の英作文を評価するためには、新たな基準が必要である。そこで、馬場(2012)で調査した、日本人英語学習者の英作文評価に必要な基準を踏まえ、評価基準を試作し、その信頼性を検証する。

18:15-18:30 総会  
18:30 閉会の辞  



お知らせ -懇親会-

昼食

注意: 参加者の方は周辺のコンビニで各自昼食を用意してください。生協は休日のため営業していません。

懇親会

当日の参加も歓迎します

年会費 一般会員 5000円,学生会員 3000 円,賛助会員 10000円

183-8534 府中市朝日町 3-11-1
東京外国語大学 外国語教育学会(川口裕司)
振込口座 郵便局 00120-6-33068