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外国語教育学会
(JAFLE) |
第13回研究報告大会 |
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What's New |
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日時 2009年11月15日(日) 10:00-18:00 |
場所 東京学芸大学 |
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当日入会可能 |
大会発表の募集 |
紀要13号の投稿者の皆様へ |
投稿規定は 以下のリンクよりダウンロードしてください。 投稿規定 論文・研究ノート・書評の投稿期限は 2010年3月31日です。 |
発表者の皆様へ 発表時間は厳守ください。会場ではパソコン(Windows XP、Office 2007)、プロジェクタ、ビデオ、ラジカセが利用可能です。スピーカーを利用する場合は、各自で用意してください。発表者はハンドアウトを40部程度用意してください。 |
2009年度の学会は無事終了しました。
プログラム (予定) 会場 東京学芸大学 |
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午前の部 | ||
10:00 | 開会の辞 野田 哲雄(外国語教育学会会長) | |
タイトル 発表者 (所属) |
発表内容 | |
司会 佐藤 玲子(東京学芸大学) | ||
10:10-10:40 | 日本語学習者が生成する有声休止(フィラー)と無声休止(ポーズ)の関係についての一考察 高村 めぐみ(立教大学ランゲージセンター)、 野原 ゆかり(お茶の水女子大学博士後期課程) |
日本語母語話者にわかりやすいと評価された日本語学習者の発話と、わかりにくいと評価された発話について、フィラーとポーズを視点にそれぞれの特徴について考察した。その結果、上位者は長い時間長のポーズの後にフィラーがあらわれるが、下位者は短いポーズのあとでもフィラーが表れていることが観察された。また、文末でないことを示す指標としてフィラーを用いることは分かりやすさに有効だと推測できたことを報告する。 |
10:40-11:10 | 教室外で書かれた英作文と教室内で書かれた英作文の比較-エラーのないT-unitにみられる正確さの観点から 井之川 睦美(東京外国語大学博士後期課程) |
教室外で書かれた英作文と教室内で書かれた英作文の比較を、英作文から抽出したEFT(エラーのないT-unit)を分析することによって試みた。大学1・2年生によって書かれた英作文で、教室内では参考ツールなしで書かれ、教室外では辞書、翻訳ツール等を用いて書かれている。正確さの指標として用いたEFTの長さ、言語構造、主語等について比較分析した結果を報告する。 |
11:10-11:40 | オンライン掲示板を利用したライティング活動における学習者間の影響 久島 智津子(千葉大学非常勤講師) |
本研究では、オンライン掲示板を利用したライティング活動において、学習者のライティングが他者に及ぼす影響を考察する。オンライン・ディスカッションでは参加者間に相互作用が生じ、影響を及ぼし合っていることが認められるが、ライティングの質への影響度に関する報告はほとんどされていない。本研究では、各学習者の同じテーマについて書かれたライティングについて、n-gram、T-unitをベースにした指標を活用して比較分析し、学習者間の影響について考察する。 |
休憩 | ||
司会 吉冨 朝子(東京外国語大学) | ||
11:45-12:15 | 英語学習に対する意識の相違 – フランダース(ベルギー北部オランダ語圏)と東京の中学校の比較から見えてくるもの 西川 雅子(テンプル大学大学院博士課程) |
「外国語としての英語及び英語学習」に関する意識調査をベルギー北部フランダース地方(オランダ語圏)と東京の中学校で同時に行ったところ、興味深い結果を得た。英語教師でもあり又、英蘭日語通訳でもある発表者が、現地の英語教師との対話や両校で採用されている教科書、幾つかのケース・スタディ、生徒の家庭・社会環境等の背景を、特に社会言語的側面から考察し、更にアンケートの調査結果を併せて見たものについて発表する。 |
12:15-12:45 | 中学校英語教科書に見る日本人像のアメリカニゼーション
-人名の短音節化を中心にして- 橘 広司(専修大学松戸高等学校中学校) |
現在の英語教科書はジャック・アンド・ベティの時代(アメリカ偏重の時代)から一変し、日本人を主体とした構成に転換したとみられがちであるが、その実、登場する日本人像自体が「アメリカ化」したにすぎないという側面が見られる。日本人像のアメリカニゼーションの波は、ある社会集団の文化や風習を映す鏡であり、アイデンティティの根幹でもある「名前」にまで押し寄せている。本研究は、英語教科書の登場人物の名前を分析し、国語教科書のそれと比較することで、英語教科書中の日本人像に及ぼされるアメリカニゼーションの一端を明らかにすることを目的とする。 |
昼休み 12:45~13:35
午後の部 | ||
タイトル 発表者 (所属) |
発表内容 | |
司会 黒澤 直俊(東京外国語大学) | ||
13:35-14:05 | イントネーションと言語転移に関する一考察 -ロシア語話者の英語を例に- 大谷 多摩貴 (東京外国語大学博士後期課程) |
第二言語習得において言語転移の問題は重要な位置を占め、多くの研究がなされている一方、課題も多く残されている。音声の分野では分節音レベルの研究が多く、イントネーションに関する体系的な研究はほとんどない。今回の発表では、イントネーションにおいて母語の干渉等の言語転移が起きやすい側面に注目し、ロシア語話者の英語のイントネーションを例に、その性質を追究する。 |
14:05-14:35 | Moodleを利用したフランス語学習者音声コーパスと学習者におけるリエゾンの分析 近藤 野里(東京外国語大学博士前期課程) |
2008年度より、国際プロジェクト「現代フランス語の中間音韻論 IPFC」の一環として東京外国語大学ではmoodleを用いた日本人フランス語学習者の音声コーパスの蓄積を行っているが、そのmoodleの使用方法と利点についての説明を行う。その後に実際にこのコーパスを用いた、フランス語学習者を対象としたリエゾンの習得度に関する調査報告を行う。学習年数とその発話を比較することで、学習者がどの程度リエゾンが習得できているのかを測り、また的確な指導方法を述べる。 |
14:35-15:05 | 日本人学習者のポルトガル語の現在分詞使用と第2外国語としてのポルトガル語指導 鳥越 慎太郎(東京外国語大学博士後期課程)、 大本 淳代(東京外国語大学博士前期課程) |
本研究では学習歴2年目の日本人ポルトガル語学習者の作文データから、一般的な形態素習得順序研究において早期に習得されるとされる現在分詞の使用、習得を検証する。実際にターゲット・ライクな用法の頻度が高いかを検証する一方、特に学習者にとって既習の英語に起因しているとみられるエラーに着眼し、学習者心理や指導教科書におけるネガティヴ情報の有無などの補足調査も行って、第2外国語あるいは第3言語としてのポルトガル語とその指導や習得について考察する。 |
休憩 | ||
司会 秋田 辰巳(甲府商科専門学校) | ||
15:10-15:40 | 初期L3習得におけるL2の干渉と両言語の同系性の役割:特に初期学習者の生産するオランダ語の語順に関して 川村 三喜男(東京外国語大学非常勤講師) |
本発表では、まず(1)学習開始後4ヶ月を経過した3グループ、約200名からなる日本人のオランダ語学習者が書いたエッセイにあらわれる語順に関する逸脱のうち、学習者のL2である英語の影響と判断されるものを特定する。次に(2)学習者の自己評価による英語習熟度(CEFRに準拠する)別に上記の語順に関する逸脱を分類する。(3)(1)、(2)で得られた知見に基づき、英語、オランダ語間のcognacyのオランダ語学習における作用を論ずる。 |
15:40-16:10 | 中国語普通話の朗読法に関する一考察 三野 園子(広島大学博士後期課程) |
昨今中国語普通話(以下中国語)の発音トレーニングや会話に関する市販の教材が多く見られる。中級学習者の中国語の発音等、音声習得に対する関心が高まってきている。筆者はこれまでに中国人及び日本人中国語学習者の中国語文朗読時における各音節継続長の変化とポーズ位置・長さ等に関し比較研究を行ってきた。これらの研究を基に、日本人中国語学習者は中国語の朗読時に、どのように音節継続長を意識的に変化させ、ポーズをどのようにとるべきなのか、よりよい朗読法習得への一提案をしたい。 |
休憩 | ||
司会 林 俊成(東京外国語大学) | ||
16:15-16:45 | SSTとTSSTにおける発話の比較 周 育佳(東京外国語大学専任助教) |
SST(Standard Speaking Test)は、日本で最も使用されている対面式のスピーキング・テストであるが、より効率良くスピーキング能力を測るため、電話を利用するTSST(Telephone Standard Speaking Test)が、近年、その代用品として開発された。TSSTの妥当性については、SSTとの得点の対等性が確立されている(周、2009)が、それだけでは不十分である。受験者の発話の対等性についても調べる必要性があるだろう。従って、本研究は、受験者20人に関して、両テストにおける発話の正確さ、流暢さ、複雑さを比較し、その分析結果を報告する。 |
16:45-17:15 | 多言語教員免許状更新講習の現状と問題点 本間 直人(日本大学非常勤講師)、 神谷 善弘(大阪学院大学専任講師)、 山﨑 吉朗(財団法人日本私学教育研究所) |
平成19年6月の改正「教育職員免許法」の成立により、本年(平成21年)4月より教員免許更新制が導入された。民主党政権誕生により、今後の方向性が見えない状況であるが、すでに実施された講習の現状、問題点について考察することは重要である。 本発表は、外国語教育に関するものについて調査してその現状、問題点を明らかにした上で、財団法人日本私学教育研究所主催で実施した「多言語教育講習」の意義、今後の展望について考察する。 |
17:15-17:45 | 多言語教育e-Learningの実践と検証 山崎 吉朗(財団法人日本私学教育研究所) |
2006年度から、「英語以外の言語でのeラーニング問題の作成、授業での実践、検証、分析」及び「中等教育のeラーニングの普及」を目的とし、北は仙台から南は沖縄までの、高等学校、大学の協力者を得て、多言語教育のe-Learningを推進している。フランス語のみで開始し、現在は、韓国語、中国語、ロシア語、ドイツ語の問題が作成され、中等教育、高等教育の場で活用されている。 本発表では、研究の経緯及び学習効果検証、利用度、言語毎の特性について発表する。 |
17:45-18:00 | 総会 | |
18:00 | 閉会の辞 |
お知らせ -懇親会- | |
昼食
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注意: 参加者の方は、武蔵小金井駅、国分寺駅、または大学のバス停近くのコンビニで各自昼食を用意してください。生協は休日のため営業していません。 |
懇親会 |
日本橋亭 国分寺店 (当日の参加も歓迎します) |
年会費 | 一般会員 5000円,学生会員 3000 円,賛助会員
10000円 183-8534 府中市朝日町 3-11-1 東京外国語大学 外国語教育学会(川口裕司) 振込口座 郵便局 00120-6-33068 |