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      第5回外国語教育学会大会



今年も無事、第5回大会を終了しました。名誉会長、会長、理事の皆さん、そして何よりもご参加くださった先生、学生の皆さん、事務局を代表してお礼を申し上げます。


特別企画 異文化理解と外国語教育

研究発表


 日時  20011215() 10:0017:00

 場所  東京外国語大学府中キャンパス、研究講義棟

 参加費 無料(当日入会可能)


■プログラム

 

午前の部

研究発表    105教室
休憩室     106教室

 

開会の辞

富盛伸夫(外国語教育学会会長)




10:00-10:10

研究発表

司会 萩野博子(早稲田大学非常勤講師)

 

1.

多様性適合の学習素材自動抽出を実現する語学教育システムの構築

猪野真理枝(東京外国語大学大学院)、宇野陽一朗(東京外国語大学)、佐野洋(東京外国語大学)

 筆者らは、個人毎の要求に適合する学習教材を、コンピュータで自動抽出する枠組みの構築に取り組んでいる。この枠組みは、人間の認知理解モデルと言語運用の機能面の関係を分析して組み立てた外国語教授法と、教材の算出可能な基礎的な定量性質(項目難易度)によって特徴づけた学習モデルを背景に持つ。この学習モデルに基づいて、個人適合の教育素材を自動的に収集し、学習者に提供するシステムを開発したので紹介する。

10:10-10:30

2.

語学教育放送と連動する学習支援サイト

新井宏征(東京外国語大学大学院)、
石井康毅(東京外国語大学大学院)

 筆者等は、NHKラジオ語学プログラム(「やさしいビジネス英語」)と連動する語学学習支援サイトを運用している。本Webサイトの1日の利用者は200名を越える。Webサーバーとデータベースを連携することで、「やさしいビジネlス英語」テキストに準ずる語彙問題や作文演習問題を効率良く作成し、学習者に提供する仕組みを構築した。学習者間の情報交換もWebサイトを通じて積極的に行われている。本稿では、本サイトの構築の経緯と実際、並びに、従来個人の労力に依存することの多いWebサイト運用の自動化について述べる。

10:30-10:50

3.

ドイツ語語学教育ソフトウェアGMUSEを利用した語学授業の評価

林 俊成(東京外国語大学外国語学部)

 本発表は、マルチメディア教室に語学教育ソフトウェアを導入して、実際の授業に利用し評価した結果について述べる。評価にあたって、1が月の短期評価および通年による評価を行ったものである。両方とも2クラスを分けて、ソフトウェアを利用したものと使用しないものについて評価した。また、実際にソフトウェアを授業に利用した場合、授業進行方法の変化についても述べる。

10:50-11:10

 

司会 黒澤直俊(東京外国語大学)


 

4.

異文化理解と「日本事情」授業

臼杵 美由紀(北陸大学・国際交流センター)

 留学生への「日本事情」授業を担当するにあたり、日本文化に対するステレオ・タイプ的見解を排除し、新たな視点で考えることを目標に授業を行なってきた。日本語教育分野では、「日本事情」の授業のあり方が問われ、盛んな議論が展開されている。その中にあって、「日本事情」という授業は、何をすればいいのか、どのように扱えばいいのか、という自問自答を繰り返しながら、発表者は、異文化理解としての「日本事情」としての捉えかたに行きついた。この発表では、授業実践から見えてきた自分自身の授業と、それまでの試行錯誤の過程を話題提供としたい。

11:10-11:30

5.

(異)文化理解のスタートライン

秋田辰巳(甲府市立甲府商科専門学校)


 異文化理解・異文化間コミュニケーション・国際理解等という表現が使われ、研究が始まり久しくなります。しかし、「今」この分野に関わりを持ち始る方には、どこから着手すべきか戸惑いがあるかと。また、研究・実践をなさってきて、次のステップがなかなか進まない方もいらっしゃるかと。そんな方々の(再)スタートラインとなりますように。

11:30-11:50

6.

内発的および外発的動機づけは日本人英語学習者の習熟度とどのように関わるか?

本田勝久(静岡大学/東京学芸大学大学院)


 フランス語で開発されたEchelle de Motivation en Education (EME)は、Deci and Ryan(1985)らのself-determination theoryに基づくものであるが、近年、英語話者ならびに英語をL2として学習する者にも、その妥当性が保証されるようになってきている。本稿は、その英語版であるAcademic Motivation Scale(AMS)から抽出した項目を、日本人英語学習者である140名の短大生に提示し、日本の言語環境におけるAMSの妥当性と信頼性を検討するものである。なお論文の性質上、統計値の扱いが多くなることをお許し願いたい。

11:50-12:10

7.

文化を取り入れた外国語教育―日本語教育における実践例

宮脇律子(福岡 International School)


 外国語教育における「文化及び言語学習統合」への一考察、及び学習者の心理的ブロックや学習動機を考慮した日本語日本文化授業実践例の紹介。  これは、「外国語学習者が、その言語文化を授業の中で言語と共に学べる機会があるだろうか。」という質問から始まり、外国語教育のゴールとして異文化間コミュニケーション能力が要求される近年の動向から生まれたものである。

12:10-12:30

 

 

 

昼食



12:30-13:10

 

午後の部

部屋    105教室
休憩室  106教室

 

研究発表

司会 臼杵美由紀(北陸大学)

 

8.

異文化理解 と英語教育:英語教材へのアジアの文化紹介とWorld Englishes 導入

萩野 博子(早稲田大学非常勤講師)


 アジアを題材にした比較文化の英語総合教材とビデオ教材の連携。ビデオ教材例:ヒンズー教とインド文化紹介TV番組(インドなまりの英語:CNN Asia)にもとずくビデオ教材や、他のアジア言語訛りの英語が録音された番組にもとずく英語教材と指導例を紹介。

13:10-13:30

9.

香港の中等学校英語教科書の考察―言語使用の場面と機能の観点から―

山下 徹(福岡教育大学)

 返還後の香港の言語教育政策においては、英語教育は依然として重要な役割を果たしている。タスク中心の活動により、現実的場面での英語運用能力の育成に重点を置いている香港の中等学校英語教科書を、語彙レベル、題材の文化的側面、言語の構造と機能、待遇表現、会話のパターン等の点から分析した。また、今後の日本の中等英語教育で導入される「実践的コミュニケーション能力」の育成の課題との関連性についても明らかにする。

13:30-13:50

 

 

 

特別企画

異文化理解と外国語教育

部屋 115教室

英語を中心とするグローバル化の潮流の中で、われわれ日本人は、アジア、イスラーム世界、ヨーロッパなどにみられる多様な文化をどのように理解しすればよいのか。報告者は異文化理解の問題を外国語教育のあり方などにも言及しながら報告する。


14:00-16:30

副学長挨拶

在間 進(東京外国語大学副学長)


14:00-14:10

基調講演

伊藤嘉一(東京学芸大学名誉教授)


14:10-14:30

シンポジウム


報告者

野田 哲雄(東京学芸大学教授、英語教育学)
八木久美子(東京外国語大学助教授 宗教学、
        アラブ思想史)
クリスティアン・ブティエ(聖徳大学助教授 フランス語教育)
田原 洋樹(立命館アジア太平洋大学言語教育センター
        常勤講師、ベトナム語教育)

 

 司会 富盛 伸夫(外国語教育学会会長、
     東京外国語大学教授)

14:30-15:50

 

 

 

休憩

 

15:50-16:00

 

 

 

自由討論

 

16:00-16:30

学会活動報告

 

16:30-16:40

総会

 

16:40-17:00

閉会の辞

 

 

懇親会

 

17:30-19:30

 




 学会運営協力スタッフ

  今年も学生諸君の援助を得ることができ、大過なく発表大会を運営できました。
  この場をお借りして、学会運営代表者として、学生諸君にお礼を申し上げます。







交通
武蔵境駅(中央線)より西武多摩川線で多摩駅まで10分弱
多摩駅からは徒歩3分です。飛田給駅(京王線)からは徒歩20分、バスもあります。
キャンパスのさらに詳しい地図はこちらをクリック




大会事務局 郵便:183-8534府中市朝日町3-11-1 東京外国語大学 川口裕司宛
電話 042-330-5235(川口研究室) E-mailykawa@tufs.ac.jp



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