FLAMBEAU 29 (2003)
Revue Annuelle de la Section Française,
Université des Langues Etrangères, Tokyo (TUFS)


目次 Table des matières
タイトル 著者 ページ

特別寄稿
   

Des fonctions de l'intonation: Essai de synthèse

Ivan FÓNAGY 1-20

言語研究
   
時制と連結辞-話言葉の語りにおいて- 塩田 明子 21-39
同格と拡張 中尾 和美 41-56
無冠詞名詞に関する一考察 川島 浩一郎 57-74
Maurice Grossと語彙・文法 第二部 中村 卓也 75-92

文学研究
   
Rêves et mirages proustiens Miwa YANAGIDANI 93-111
存在の倫理と存在の彼方の倫理 ―サルトルとレヴィナス―
鈴木 正道 113-128
フランス語の授業で日記を読む -アニー・エルノーの『戸外の日記』と『外部の生活』
近江屋 志穂 129-144

研究ノート
   
Vous habitez sur Aix ? -前置詞surの「新用法」について-
佐野 敦至 145-154

書評論文
   
『ことばの内なることば』 Languages within Language An evolutive approach, I. FÓNAGY, 2001.
中田 俊介・川口 裕司
155-178
博士論文要旨    
フランス語の非動詞文研究 川島 浩一郎 179-184
会員名簿   185-194
執筆要項   195
会則・研究室だより・編集後記   196-197


研究室だより

2003年
3月 千葉氏が博士前期課程を修了。修士論文は以下のとおりであった。 千葉淑子、「近世フランスにおける国王儀礼-テ・デウムを中心に-」
4月 川崎、小藤、高原の三氏が新たに博士前期課程に入学。
6月 21世紀COE 言語運用を基盤とする言語情報学拠点計画において開発された TUFS言語モジュールの発音モジュール フランス語(第一版)が公開された。 詳しくは http://www.coelang.tufs.ac.jp/index.html を参照。
8月 フランス語サマースクール開催。TUFS言語モジュールの発音・会話編を利用する。

編集後記

 カナダでの言語調査を終えて戻ってきた博士課程の学生の話。オタワ大学で研究テーマについて教授と話をしていたところ、その教授はFlambeauをご存知だったそうだ。FlambeauのHPもまんざら捨てたものではなかった。最初はローテーションで、いやいや引き受けたこの編集の仕事であったが、関わり始めると考えるべきことが本当にたくさんある。
ところで、ご存知のように国立大学の独立行政法人化という前代未聞の事件を直前にひかえ、文部科学省から、どうのこうのと言われるまでもなく、研究機関としての外語大が他大学および社会に対して、Flambeauのような雑誌を通じて、自らの研究活動の一端を公にすることは重要なことである。とはいえ専任教員の研究成果が本誌から見えてこないのは個人的に大いに気にかかるところだが・・・・  言うまでもなく、本誌がこうして途切れることなく続いているのは、会員の皆さんの支えがあってのことである。前年度の編集後記で記したように、本号にはIvan Fónagy氏に特別寄稿をお願いした。この場をお借りしてお礼を申しあげる。こうした試みは今後もできる限り続けてゆきたい。
(川口)


東京外国語大学フランス語研究室論集 FLAMBEAU 29
2003年 8月 30日 印刷 9月 10日 発行
発行 東京外国語大学欧米第二課程フランス語研究室フランス研究会
編集 西永良成、敦賀陽一郎、水林章、松浦寿夫、川口裕司 (代表)
小藤紘稔 (院生代表)、川崎緑、高原由紀子
183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1 ℡ 042-330-5240

 印刷 東洋出版印刷株式会社