このホームページは、みなさんの課題の参考のために作っているものなので、私の本当のホームページと重複してしまい、あまり書くことがなくなってしまいます。
私は去年まで独文のスタッフとして、ドイツ語の授業を担当していました。(今でも、同じようにドイツ語を教えています。)昨年、たまたま文学部の1回生のドイツ語を教えていたのですが、このクラスにも私のドイツ語のクラスにいた人がいますね。
私が、今のところもっとも精力的に取り組んでいる研究対象は、20世紀前半のドイツの思想家・批評家、ヴァルター・ベンヤミンです。
そのベンヤミンの研究者が、なぜ、こんなコンピュータのことを教えているのか、と思われる方もいるかもしれません。文学部の教員は、毎年ほぼ交代して、この「情報処理教育」を前期・後期、一コマずつ担当していますが、これらの先生は(みなさんご承知のように)コンピュータの専門家では当然ありません。私にしても、同じことなのですが、ただ、私の場合は、多少事情が異なるところがあるかもしれません。
というのも、ごく最近になってからですが、メディア論をめぐる問題が私の研究上の関心の中で、かなりの部分を占めるようになってきたということがあります。それとともに、単にメディアに関する思想的な問題だけを扱っていればよいのではなく、技術的にもある程度、コンピュータ上の事柄に精通しておくことが、これまで以上に必要になってきました。
このテーマに取り組むようになってますます明らかになってきたことですが、この問題は、私がこれまでやってきたベンヤミンの思想的な問題ともきわめて密接に結びついており、目下のところ、かなり刺激を受けつつ研究を進めています。
関心のある方は、私が今年度たまたま担当した大阪市立大学のインターネット講座「メディア・情報・身体−−メディア論の射程」を参照下さい。