2012年度 地域基礎ⅡA
授業題目名:ドイツ文化史概観
開講時間
後期水曜・2限
授業の目標
ドイツ語圏の文化の大きな流れを政治・社会史のうちに位置づけながら把握する。 また、できるだけ多くの作品・文化的事象にふれ、特に関心をもった対象に対する知識を深める。
授業概要
中世から現代にいたるまでのドイツ(ドイツ語圏)の文化を概観しつつ、個々の作品に触れることによって文化史の大きな流れを把握する。また、特に重要な作品について、トピック的に取り上げる。
授業計画
授業は基本的に講義形式で進める。
- 第1回 10月3日 導入:ドイツ政治史・文化史の概観
- 第2回 10月10日 中世
- 第3回 10月17日 ルネサンス・人文主義・宗教改革
- 第4回 10月24日 絶対王政とバロック文化
- 第5回 10月31日 18世紀のドイツ――宮廷文化と啓蒙主義
- 第6回 11月7日 19世紀のドイツ (1) ――市民社会の展開、ロマン主義、ナショナリズム
- 第7回 11月14日 ゲーテ『ファウスト』
- 第8回 11月28日 19世紀のドイツ (2) ――ロマン主義(2)・写実主義・自然主義・象徴主義
- 第9回 12月5日 世紀末ウィーン
- 第10回 12月12日 ワイマール文化
- 第11回 12月19日 ナチ時代の文化
- 第12回 1月16日 戦後文学――47年グループ
- 第13回 1月23日 68年世代
- 第14回 1月30日 ニュージャーマンシネマ
- 第15回 2月6日 ポップ文学・ポップ文化
成績評価の方法
授業への積極的参加(30%)およびレポート(70%)によって評価する。
テキスト・教材・参考書等
- テキスト:柴田翔編著『初めて学ぶドイツ文学史』ミネルヴァ書房
- 参考書:三島憲一『戦後ドイツ―その知的歴史』、『現代ドイツ―統一後の知的軌跡』岩波新書
- 山口裕之『映画に学ぶドイツ語』東洋書店(6月刊行予定)
- その他、多数の参考文献を授業中に指示する。
受講上の注意
「地域基礎」という授業の性格にのっとって、ドイツ語圏の文化に関する基本的な知識・理解を深めるために提供される入門的な授業である。
- 後期の地域基礎IIは時系列による歴史的概観、後期は文化領域からの概観を行う。その意味で、前期と後期の授業は互いに独立したものであるが、ドイツ語圏の文化に対する広い視野を得るために、前期と続けて受講することが望ましい。
- 受講希望者があまりに多い場合には人数調整を行う可能性もある。

