2004年度 ヨーロッパ文学T 演習


授業題目名: 都市と記憶



開講時間

後期水曜・2限

授業の目標

単に都市の具体的事柄について語るというよりも、ある全く別のまなざしで都市や建築物を捉え、語る可能性を探る。さらには、単に都市について語るということを越えて、そこでの思考のパラダイムそのものを考察する。

テクスト・参考文献等

予定しているテクスト・映画:

参考書:

成績評価の方法

授業への参加(出席・発表担当・ディスカッション)およびレポートによって評価。出席は重視する。創作的なレポートも可。

受講上の注意

授業の内容・計画

最初の数回の授業で、都市を捉えるまなざし・語り方のさまざまな可能性について、特にベンヤミンにとって都市(都市全体・建築物・建物の中の各部分・街路・街の中の広告etc.)を語るということ、記憶の中の都市について語ることはどのような行為であったのかということについて講義を行う。
その後、それに基づいて、いくつかのテクスト(ベンヤミン、リベスキント、ヴェンダースetc.)を読んでいく。またその連関で「ベルリン・天使の詩」、「ベルリン・バビロン」といった映画も取り上げる予定。
単にそのテクストで書かれた特定の対象にかかわるだけではなく、われわれが都市を捉えるまなざしにかかわる仕方でテクストを読んでいきたい。