前期水曜・2限
・18世紀後半から20世紀前半を中心としたドイツ短編小説にできるだけ多く触れる
・Novelle、Erzahlungとは何か、その特質を考察する。
・作品・理論の両面から文学史的な流れを確認する
@Herbert Kramer(Hrsg.): Theorie der Novelle.
Reclam.
(絶版の場合はプリントを用意する)
Aヴィンフリート・フロイント『ドイツ幻想文学の系譜―ティークからシュトルムまで』彩流社、1997年
授業への積極的な参加、発表、およびレポートによって総合的に評価
@この「講義」は、2学期の同じ時間に開講される「演習」と本来ペアをなしている。「演習」も履修することを前提として授業を進めていく。
A基本的にドイツ語履修者であることを前提とする。
Herbert Kramer(Hrsg.): Theorie der Novelle. Reclam.では、作家たちがNovelle,Erzahlungをどのように捉えていたかが抜粋で整理されている。これを読み進めることを授業の軸としながら、その作家の短編小説、関連する作品などを基本的には日本語の翻訳で読んできてもらう。毎回、文庫本を1冊読むことを課題にし、担当者に報告してもらう。つまり、実際の作品は主に日本語で(一部ドイツ語でも読む予定)各自読んできてもらい、授業では作家による理論的な文章の抜粋をドイツ語で読む。それによって、実際の作品を念頭に置きつつ、「物語る」とはどのような行為なのか、Roman, Novelle/Erzahlungはそれぞれどのような特質を持つと考えられているのかを考察する。また、「物語」をめぐるいくつかの理論的な視点についても触れる。