2001年度・後期 批評理論II
授業計画
授業の曜日が時間割に記載されたものから変更しています それぞれ木曜3限から水曜3限となります。教室はおなじです。
「授業計画」を出すのが遅くなってしまい、「計画」ではなく、ほとんど授業の「記録」となってしまいました。
当初の予定のようにカルチュラル・スタディーズを概観するだけでなく、重要なテクストを学生に担当してもらって読んでいくという形式をとることにしました。
第1-3回 (10月3、10、17日)
カルチュラル・スタディーズ概観
- カルチュラル・スタディーズとは?
- カルチュラル・スタディーズ小史
- 主要な論点・概念
参考文献:
- グレアム・ターナー『カルチュラル・スタディーズ入門』作品社
- 上野俊哉/毛利嘉孝『カルチュラル・スタディーズ入門』ちくま新書261
- 吉見俊哉『カルチュラル・スタディーズ』講談社選書メチエ
- 吉見俊哉『カルチュラル・スタディーズ』岩波書店
第4-5回 (10月24-31日)
「アメリカ研究」の立場
テクスト:
- Neil Campbell/Alasdair Kean: American Cultural Studies. An Introduction
to American Culture. Routledge, 1997. pp. 1-7.
第6-9回 (11月7、14、21、28日)
アルチュセールのイデオロギー論
- マルクス主義の基本的概念
- アルチュセール『イデオロギーと国家のイデオロギー装置』を読む
テクスト:
- アルチュセール「イデオロギーと国家のイデオロギー装置」、柳内隆・山本哲士訳『アルチュセールの〈イデオロギー〉論』三交社
第10-12回 (12月5、12、19日)
Stuart Hall: Encoding, decoding
- メディア研究について
- 記号論の基本的概念
- Stuart Hall: Encoding, decodingを読む
テクスト:
- Stuart Hall: Encoding, decoding. In: Simon During (ed.): The Cultural Studies Reader. Routledge, 1993. pp. 90-103.
第13-14回 (1月9、16日)
メディアにおける〈言説〉、〈イデオロギー〉、〈decoding〉
アルチュセール、ホールの論文を踏まえたうえで、実例として:
- ドイツ映画における「戦争」をめぐる〈言説〉
- 日本のニュース番組・新聞における報道
授業中の発表
授業中に発表を担当した学生は、もう一度レジュメを検討して、もう少し膨らませたかたちで提出。
レポート課題
授業中に発表を担当しなかった学生については、次の課題のうちからひとつを選び、8000字程度のレポートを書く。
- アルチュセールのイデオロギー論について(アクチュアルな問題との連関で)
- ステュアート・ホールの「エンコーディング/デコーディング」について(アクチュアルな問題との連関で)
- テレビ・新聞・映画などのメディアにおける〈言説〉、〈イデオロギー〉、オーディエンスの側での〈デコーディング〉などの問題について(具体的な対象について論じる)
締め切り
2002年2月8日(金)pm 5:00 厳守
提出先
次のいずれかの方法で提出する。
