更新:2000/04/26
(この授業計画は、第1回の授業の際に配布したものの修正版です)
第1回 (4月13日) 導入・概観
第2回 (4月20日) 「文化」「文明」の事典的な定義・説明――各地域の比較
第3回 (4月27日) 18世紀の文化理論概観(ヴィーコ・カント・ルソー・ヘルダーetc.)
参考文献:
■カント『啓蒙とは何か』(岩波文庫・青625-2)
■Thomas Jung, Geschichte der modernen Kulturtheorie,
Darmstadt 1999,
■ルソー『学問芸術論』(岩波文庫 青623-5)
■バーリン『ヴィーコとヘルダー』みすず書房
第4回 (5月11日) 「教養」の概念とそれを支える制度
資料:
■野田宣雄『ドイツ教養市民層の歴史』講談社学術文庫1263、1997年、第一章「ドイツ教養市民層の諸問題」pp.13-52
■F.K.リンガー『知の歴史社会学――フランスとドイツにおける教養1890〜1920――』名古屋大学出版会1996、第二章「教育=教養の意味(1)」pp.93-120.
第5回 (5月18日)
資料:
■村上嘉隆『トーマス・マン――ロマン主義をこえて――』ユック舎1980,
pp.69-78
■『非政治的人間の考察』(筑摩叢書)序文から
pp.29-56.
■Karl Kraus, Untergang der Welt durch schwarze
Magie, Frankfurt/M.(Suhrkamp)1989, pp.9-20(カール・クラウス『黒魔術による世界の没落』から「黙示録」抜粋)
■ジェフリー・ハーフ『保守革命とモダニズム――ワイマール・第三帝国のテクノロジー・文化・政治』岩波書店1991,
p.3
■シュプランガー『文化哲学の諸問題』岩波書店1937年から
第6回 (5月25日) 日本における「文化」「教養」概念の受容(1)
資料:
■生松敬三『「文化」の概念の哲学史』(『岩波講座 哲学 文化』1971)p.73-101
■岩崎勉『文化哲学概論』東京堂1949 pp.18-27
■山崎正一『近代日本思想通史』青木書店1957 pp.199-209
第7回 (6月8日) 日本における「文化」「教養」概念の受容(2)
資料は第6回と同じ
第8回 (6月15日) カルチュラル・スタディーズ(1)――第二次大戦後の文化概念の転換
資料:
■Raymond Williams: from "Culture and
Society 1780-1950" (1958), in: Antony
Easthope/Kate McGowan(ed.): A Critical and
Cultural Theory Reader, University of Tronto
Press,1992, pp.224-230.
第9回 (6月22日) カルチュラル・スタディーズ(2)――カルチュラル・スタディーズとは何か(歴史と概念)
参考資料:(配布しません。出席者は、この本を各自用意すること)
■グレアム・ターナー『カルチュラル・スタディーズ入門――理論と英国での発展』作品社、1章「カルチュラル・スタディーズの概念」、2章「カルチュラル・スタディーズ小史――英国的伝統」
■石田佐恵子『有名性という文化装置』勁草書房1998、第8章「同伴者としてのカルチュラル・スタディズ」(pp.211-236)
第10回 (6月29日) カルチュラル・スタディーズ(3)――文化産業論
資料:
■アドルノ/ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』岩波書店、「文化産業」
第11回 (7月6日) カルチュラル・スタディーズ(4)――テクストとコンテクスト
■グレアム・ターナー『カルチュラル・スタディーズ入門――理論と英国での発展』作品社、3章「テクストとコンテクスト」(pp.113-165)
第12回 (7月13日) カルチュラル・スタディーズ(5)――イデオロギー
■グレアム・ターナー『カルチュラル・スタディーズ入門――理論と英国での発展』作品社、6章「イデオロギー」(pp.250-295)