1956年 兵庫県尼崎市生まれ
1980年 大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)フランス語学科卒業
1981年 大阪大学大学院芸術学専攻入学
1986年 大阪大学大学院芸術学専攻博士後期課程単位修得退学
1988年 山口大学人文学部国文学専攻専任講師
1990年 山口大学人文学部国文学専攻助教授
1993年 相愛大学人文学部日本文化学科助教授
1997年 東京外国語大学外国語学部助教授
2002年 東京外国語大学外国語学部教授
学位論文『三島由紀夫 魅せられる精神』により大阪大学にて
博士(文学)号を取得
2009年 東京外国語大学総合国際学研究院教授
大学ではフランス文学・演劇をやり、大学院では比較演劇を研究し、今は日本近現代文学を専攻しております。演劇研究から近現代文学研究に移ってきたきっかけは三島由紀夫でしょうか。三島の『近代能楽集』や『サド侯爵夫人』の研究をしたりしているうちに、三島文学全体を研究することになり、気がついたら文学の方が専門になっておりました。今でもフランス文学は好きで、戯曲や脚本を書くのが趣味なので演劇にも結構関わっております。
最近主に研究しているのは夏目漱石と村上春樹ということになります。ともに小説を書く職人であるとともに、自国のあり方に対して批判的に向き合わざるをえなかった作家同士として眺められると思っています。もちろんそれは三島由紀夫にもいえることで、しばしば対比的に見られることもあるこの三人の作家は、実はきわめて相似的な存在として捉えられます。
柴田勝二研究室