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1.科研費 「新学術領域(研究領域提案型)」とは (H31年公募要項, p. 12より) |
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新学術領域研究(研究領域提案型) (1)新規の研究領域 ア)目的 多様な研究者グループにより提案された、我が国の学術水準の向上・強化につながる新たな研究領域について、共同研究や研究人材の育成、設備の共用化等の取組を通じて発展させる。 イ)対象 革新的・創造的な学術研究の発展が期待される研究領域であって、多様な研究グループによる有機的な連携の下に新たな視点や手法による共同研究等の推進により、「@既存の学問分野の枠に収まらない新興・融合領域の創成を目指すもの」、又は「A当該領域の格段の発展・飛躍的な展開を目指すもの」で、次の 1)〜3)の全ての要件及び該当する場合は 4)の要件を満たすもの。 1) 基礎研究分野(基礎から応用への展開を目指す分野を含む。)であって、複数の分野にまたがる新たな研究領域の創成・発展が期待されるもの。 2) 「(@)国際的な優位性を有する(期待される)もの」、又は「(A)我が国固有の分野もしくは国内外に例を見ない独創性・新規性を有する(期待される)もの」、又は「(B)学術の国際的趨勢等の観点から見て重要であるが、我が国において立ち遅れており、当該領域の進展に格段の配慮を必要とするもの」。 3) 研究期間終了後に十分な成果及び学術的又は社会的な意義・波及効果等をもたらすことが期待されるもの。」 |
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2.科研費新学術領域「グローバル関係学」について |
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(1)平成28年度科学研究費助成事業「新学術領域研究(研究領域提案型)」 (2)領域代表者メッセージ (H30年5月) 「『グローバル関係学』プロジェクト、進行中です!」(酒井啓子、千葉大学大学院社会科学研究院教授・グローバル関係融合研究センター長) |
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3.「国家と制度」研究計画(東京外国語大学) |
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(1)代表者:松永泰行、総合国際学研究院教授 (2)通時的関係性の錯綜という視座 「重層的文脈重視型「グローバル関係学」の視座:その確立のための予備的議論」(新学術領域研究「グローバル関係学」オンライン・ペーパー・シリーズ No.2) (3)平成31年度中に実施する研究成果取り纏めへの方針 a) 既存の手法でわからない部分・見えない部分が、新学術領域の手法では見えるようになることを明確化するために、見る対象としてのグローバル世界の諸般の現象が新奇であるというだけでなく、(見方の基本姿勢としての)視座が違うので、違うものが見えてくる点を強調する。これは、文科省の公募要項で述べられている「新たな視点や手法による共同研究等の推進」により「既存の学問分野の枠に収まらない…融合領域の創成を目指す」ことに相当し、これを実践する。 b) 「グローバル関係学」をいかにより関係学的なものにするかについては、既存の主体中心視座を直ちに捨て去ることによるのではなく、主体中心視座の問題性を顕在化させる一方で、関係性を中心に据える視座がもつ比較優位を堅実に積み重ねることによって、その目的を果たす。 c) 本研究計画では、「国家」と「制度」に関わる(制度的・社会的)「境界」面に着目しながら、「通時的な関係性の思いがけない錯綜」により起きている「グローバル関係学」的な(何らかの)危機の分析に関する論考を執筆することを目指す。 |
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Yasuyuki Matsunaga 2019 |
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