■一年間の講義のまとめ


■0.カルチュラル・スタディーズの諸領域(4月)
  カルチュラル・スタディーズとは何か
  学際性と横断性
  地域研究という制度

■1.英国カルチュラル・スタディーズ(4月,5月)
 1-1.英国カルチュラル・スタディーズ
  高級文化とポピュラー文化
  「文化」という問題
  マルクス主義とイデオロギー論

 1-2.記号論と構造主義(5月,6月)
  言語――理論と経験
  構造主義とポスト構造主義
  テクスト――引用の織物
  エンコーディング・デコーディング――「誤読」の可能性
  言説と歴史性

 1-3.人種とエスニシティ(6月)
  人種主義の誕生――「本質」の発見
  「黒人」と“Brown Englishman”

■2.「アメリカ」のカルチュラル・スタディーズ(7月)
 2‐1.「アメリカ」の文脈
  コロニアル/ポストコロニアル――植民者と「ネイティヴ」
  ポストコロニアル文学のアンビヴァレンス――植民者の言語で書くということ

 2-2.日本,東アジアのカルチュラル・スタディーズ
  「アメリカ」としてのアジア――ポストコロニアル状況
  翻訳と近代――「輸入」と「土着」
  「アジア」という問題――オリエンタリズムと「西洋」の本質化
  想像の共同体

■3.ポストコロニアリズム(10月,11月)
 3-1.記号と他者
  「サバルタンは語ることができるか」――記号と他者
  クレオール――他者性を含んだ「アイデンティティ」
  ディアスポラ――「ユダヤ」と「アフリカ」

3-2.多文化主義とテクスト
  多文化主義とPC――文化の政治
  差別と差別表現――構造とテクスト
  『ちびくろサンボ』の絶版――固定化された「読み」の問題
  キャリバン――「正典」を転覆するアイデンティティ

■4.グローバリゼーション(1月)
  「グローバル」と「ローカル」――「結合性の増大」と「ローカル」の displacement
  インターネットと「テクスト」の変容――デジタル化・マルチメディア化の意味
  検索型権力――監視を超える管理
  音楽産業――ローカリティの変容と著作権ビジネス


○授業で配ったものを若干修正してあります.

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