■テーマ別
まず,例によって乱暴な分類ですが,とりあえず主要なテーマで大雑把に分けてみると,以下のようになりました(若干重複あり).テーマ別に分類した上で,それぞれの参考文献を見てみます.★は高く評価したレポート.
●カルチュラル・スタディーズ全般
●多文化主義・マイノリティ・ディアスポラ
- カルチュラル・スタディーズの陥穽★
●差別と差別表現
- 多文化主義
岩崎美紀子『カナダ現代政治』(東京大学出版会,1991年)
- ろう文化
現代思想編集部編『ろう文化』(青土社,2000年)
- アメリカ黒人史
野村達朗『民族で読むアメリカ』(講談社現代新書,1992年)
猿谷要『アメリカ黒人解放史』(サイマル出版会,1968/1981年)
大貫良夫編『民族交錯のアメリカ大陸』(民族の世界史・13,山川出版社,1984年)
明石紀雄・飯野正子・田中真砂子『エスニック・アメリカ』(有斐閣選書,1984年)
- 本田創造『アメリカ黒人の歴史』(岩波新書)
- アジア系アメリカ人
村上由見子『アジア系アメリカ人』(中公新書,1997年)
- マルコムX
マルコムX,アレックス・ヘイリー『マルコムX自伝』(河出書房)
- 臼杵陽『見えざるユダヤ人――イスラエルの<東洋>』(平凡社選書,1998年)★
- Mt. Zion
●メディア
- ちびくろサンボ……6人
エリザベス・ヘイ『さよならサンボ』(平凡社)……4人
杉尾敏明・棚橋美代子『ちびくろサンボとピノキオ』(青木書店,1991年)
杉尾敏明・棚橋美代子『焼かれた「ちびくろサンボ」』(青木書店,1992年)……2人
径書房編『『ちびくろサンボ』絶版を考える』(径書房,1990年)
大山正夫『言葉と差別――本の絶版を主張する理由』(明石書店,1994年)
アルベール・メンミ「差別主義定義試案」『差別の構造』
酒井直樹『死産される日本語・日本人』
小熊英二『単一民族神話の起源』
- 差別表現について
岸田秀『唯幻想論』(青土社,1997年)
手塚治虫『BLACK JACK A』(秋田書店,1993年)
- ジョン・G.ラッセル『差別と偏見はどのようにつくられるか――黒人差別,反ユダヤ意識を中心に』
- 差別表現について
豊田有恒『韓国へ,怒りと悲しみ』(文藝春秋,1996年)
安田敏朗『帝国日本の言語編制』(世織書房,1997年)
内野正幸『差別的表現』(有斐閣,1990年)
- 差別語について
塩見鮮一郎『作家と差別語――表現の自由と用語規制のジレンマ』(明石書店,1993年).
用語と差別を考えるシンポジウム実行委員会『差別用語』(汐文社,1975年).
曹洞宗宗務庁『差別語を考えるガイドブック』(解放出版社,1994年)
●映画
- テレビの影響
渡辺武達『テレビ――「やらせ」と「情報操作」』(三省堂,1995年)
桜井哲夫『TV 魔法のメディア』(筑摩書房,1994年)
- 広告
難波功士 『「広告」への社会学』(世界思想社,2000年)
『広告批評』マドラ出版
- ジャーナリズムと「物語」★
上野俊哉・毛利嘉孝『カルチュラル・スタディーズ入門』(ちくま新書,2000年)
渡辺光一『テレビ国際報道』(岩波新書,1992年)
大石裕「ニュースの機能と受容のメカニズム」,大石裕・岩田温・藤田真文『現代ニュース論』(有斐閣アルマ,2000年)
W.リップマン『世論』(岩波書店,1987年)
賀来弓月『インド現代史』(中公新書,1998年)
小林よしのり『ゴーマニズム宣言B』(扶桑社,■)
加藤秀俊『取材学』(中公新書,1978年)
- TVゲーム
- インターネット
藤原宏高編『サイバースペースと法規制』(日本経済新聞社,1997年)
●アート
- 映画とインド社会
- 映画とアメリカ
戸田奈津子『字幕の中に人生』(白水社,1994年)
- 『バトル・ロワイアル』
- 映画とオリエンタリズム
●ポピュラー・カルチャー
- カテリーナ・コジラ★
ジョン・バージャー『イメージ ―Ways of Seeing― 視覚とメディア』(パルコ出版,1986年)
- ポエトリー・リーディング
- 「ギフト・オブ・ホープ」展
- 写真論
ロラン・バルト「作者の死」ほか■
●音楽
- 「システムと儀式」
大塚英志『システムと儀式』(ちくま文庫,1992年)
望月峯太郎『ドラゴンヘッド』(講談社,■)
- 女子高生カルチャー
上野俊哉・毛利嘉孝『カルチュラル・スタディーズ入門』(ちくま新書,2000年)
- イチロー,武豊
大矢順正ほか『しなやかな天才たち』(アリアドネ企画,1996年)
●文学・批評
- ポピュラー音楽序説★
- ビートルズと1960年代★
イアン・マクドナルド『ビートルズと60年代』(キネマ旬報社,1996年)
マーク・ハーツガード『ビートルズ』(角川春樹事務所,1997年)
大鷹俊一『ロックの歴史 ビートルズの時代』(シンコー・ミュージック,1993年)
- 七尾旅人
『Rockin' on Japan』ほか
●ジェンダー
- 周縁の文学
テリー・イーグルトン『新版 文学とは何か』(岩波書店,1997年)
『内面のノンフィクション』■
山田詠美『ベッドタイムアイズ』(河出書房新社,1985年)
村上龍『限りなく透明に近いブルー』(講談社,1976年)
花村萬月『ぢん・ぢん・ぢん』(祥伝社,1998年)
団鬼六『美少年』
- 浅田彰・小林秀雄
浅田彰『逃走論』(筑摩書房,1984年)
●セクシュアリティ
- 女性と仕事
日本経済新聞社編『知っておきたい 人事・賃金のしくみ』(日本経済新聞社編,1997年)
- 男性学
伊藤公雄『男性学入門』(作品社,1996年)……4人
- 下着の社会史
『下着の誕生――ヴィクトリア朝の社会史』(講談社,2000年)
ジョルジュ・ヴィガレロ『清潔(きれい)になる「私」――身体管理の文化誌』(同文館,1994年)
- キリスト教世界の女性観
池上俊一『魔女と聖女』(講談社,1992年)……2人
E.パウァ『中世の女たち』(思索社,1977年)
- 女性史(高群逸枝)
高群逸枝『女性の歴史T・U』(橋本憲三編『高群逸枝全集 4,5』,理論社,1966年)
- 母性
江原由美子編『母性』(日本のフェミニズムD,岩波書店,1995年)
- 女性の呼び方
●ネイション
- セクシュアリティ
上野千鶴子編『セクシュアリティ』(日本のフェミニズムE,岩波書店,1995年)
北山晴一『官能論』
- 伏見憲明『プライベート・ゲイ・ライフ』★
伏見憲明『プライベート・ゲイ・ライフ――ポスト恋愛論』(学洋書房,1991年)……2人
―― 『クィア・パラダイス――「性」の迷宮へようこそ』(翔泳社,1996年)
―― 『性の倫理学』(朝日新聞社,2000年)
野口勝三「クィア理論とポスト構造主義――反形而上学の潮流として」『QUEER JAPAN』 Vol. 3 (勁草書房,2000年)
上野千鶴子『発情装置――エロスのシナリオ』(筑摩書房,1998年)
- 映画におけるドラァグ・クィーンの表象★
映画『暗殺の森』『ロッキー・ホラーショー』『地獄に堕ちた勇者ども』『パリ・夜は眠らない』『ピンク・フラミンゴ』『トーチソング・トリロジー』『蜘蛛女のキス』
スーザン・ソンタグ『反解釈』(ちくま学芸文庫,1996年)
石井達朗『異装のセクシュアリティ』(新宿書房,1991年)
『QUEER JAPAN』 Vol. 2 (勁草書房,2000年)
- 伊藤悟・梁瀬竜太『異性愛をめぐる対話』(飛鳥新社,1999年)
●現代社会
- ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』(NTT出版,1997年)
- 日の丸・君が代
田中伸尚『「日の丸・君が代」の戦後史』(岩波新書,1999年)
- 中国人のアイデンティティ
丁秀山『中国人の生活哲学』(東方書店,1983年)
ミシェル・ジャン『中国人の生活』(白水社,1978年)
池田正之輔『中国民族の特性』(内外事情研究所,1975年)
井出祥子「言語とアイデンティティ――多元主義世界における言語研究のもう一つのアプローチ」『月刊言語』Vol. 1.21. No. 10 (1992)
ゲプハルト・ヒールシャー『自信と過信――日本に言いたいこと』(サイマル出版会,1975年)- 落合一泰『メキシコにおける文化間性差(ディスタンクシオン)――近代メキシコにおける文化的自画像の生産費』……2人
●その他
- グローバリゼーション
関根政美『多文化主義社会の到来』(朝日新聞社,2000年)
- 都市と人間
宮台真司『まぼろしの郊外――成熟社会を生きる若者たちの行方』(朝日新聞社,2000年)
大月隆寛『民俗学という不幸』(青弓社,1992年)
宮田登『都市とフォークロア』(お茶の水書房,1999年)
総合研究開発機構編『子供と都市』(学養書房,1982年)
- 大平健『豊かさの精神病理』(岩波新書,1990年)
- 死について
柳田邦男『犠牲(サクリファイス)――わが息子・脳死の11日』(文藝春秋社,1995年)
鈴木康明『生と死から学ぶ――デス・スタディーズ入門』(北大路書房,1999年)
- 宗教について
石黒マリーローズ『キリスト教文化の常識』(講談社現代新書)
- 子供の家庭教育
- 笑いについて
アンリ・ベルクソン『笑い』
- 化粧について
水尾順一『化粧品のブランド史――文明開化からグローバル・マーケティングへ』(中公新書,1998年)
尾澤達也『化粧品の科学』(裳華房,1998年)
諸橋泰樹『雑誌文化の中の女性学』(明石書店,1993年)
ナオミ・ウルフ『美の陰謀――女たちの見えない敵』(TBSブリタニカ,1994年)
- 「ゲノムの見る夢」
中村桂子対談集『ゲノムのみる夢』(青土社,1996年)
M.ミッチェル・ワールドロップ『複雑系』(新潮社,1996年)
- ディズニーランド
総数71本.メールでの提出は5通.25枚の力作レポートを書いてくれた人もいました(面白かった!).
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