ご指摘の通り、インドネシア語は外来語に満ちています。外来語を取り入れる力の強い言語であると言えるかもしれません。 借用語、特に "nama" と "buku" について書かれた感想文が結構ありました。『インドネシア語語源辞典』( Kamus Etimologi Bahasa Indonesia ) によると、インドネシア語の "nama" は、サンスクリットの "namas" に由来するとなっています。なお、他の感想文で「ビルマ語でも“ナーメー”」「ヒンディー語も“ナーム(nam)”」というご指摘を頂きました。 また同書で "buku" を見ると、オランダ語の "boek" からとなっています。
授業でイスラム教とその影響について触れるつもりだったのですが、すっかり抜け落ちてしまいました。 アラビア語起源の語も非常にたくさんあります。"kitab" という語も入っており、辞書を見ると「本、聖典」と書かれていますが、「聖典」の意味で多く使われます。 日常生活でも、イスラム教徒は挨拶に "Assalamualaikum." をよく使い、"Insya Allah." などもよく耳にします。
上述の通り、外来語はたくさんあり、例を挙げるのも正直なところ困るのですが、以下に若干記しておきます。 サンスクリット起源:"cinta"「愛」、"kerja, karya"「仕事」 中国語起源:"tahu"「豆腐」 アラビア語起源:"Senin"「月曜」、"pikir"「考える」、"masalah"「問題」 ポルトガル語起源:"meja"「机」、"jendela"「窓」 オランダ語起源:"kantor"「オフィス」、"kamar"「部屋」、"tradisi"「伝統」 英語起源:"cek"「チェック」、"koboi"「カウボーイ」 日本語起源:"karaoke"「カラオケ」、"judo, yudo"「柔道」、"romusya"「労務者」、"jibaku"「自爆」