語末の閉鎖音を「発音しない」と書いた人が結構いました。 4月25日の講義では「学習書によっては、それぞれの口の形をして発音しないで発音する」というようなことを言いましたが、言い方が悪かったかもしれません。 実際には、唇や舌などを使って口むろに閉鎖を作り、肺からの空気の流れを止めるということで、きちんと「発音している」のです。 ちょっと気になったので、上記の通り付け加えておきます。
「"h" を発音しない」と書かれたものもいくつかありましたが、(標準的インドネシア語では)基本的に発音します。 上のコメントのように、語末の "h" も、直前の母音に続けて、息が漏れるような感じで発音するのです。 この "h" の発音についても授業で取り上げておけばよかったですね。反省。
アノ(!?)「巻き舌」の音がこれほど反響を呼ぶとは思いませんでした。(笑) 巻き舌ができないからと言ってインドネシア語が無理ということはありませんし、練習すればできるようになるはずです。 ちなみに、私の習った言語学のとある先生は「外大生としてできなければ恥ずかしい音」と言っていました。できないと思い込んでいる皆さん、がんばって下さい。
この点は、4月25日の授業でスペイン語専攻の学生さんに話を振るのを忘れていました。 スペイン語では、「弾き音」と「ふるえ音(巻き舌音)」とで語の意味が変わってしまうのですよね。 インドネシア語ではこの両者は意味の弁別に関与しません。ただし、"r" と側面音の "l" は区別します。
インドネシア語には、破裂音に有気・無気の区別はありません。 付け加えておくと、語頭や語中に現れる破裂音は、基本的に無気で発音されます。