授業の目標

  1. 一般向け学術書レベルのドイツ語を読みこなせるようになる。
  2. ドイツ語で理解したことを、文章語として整った形式・文体のドイツ語で要約・論評できるようになる。
  3. 社会・文化比較のための基礎的概念について日本語で批判的に論じられるようになる。

授業の概要

この授業は第一に外国語としてのドイツ語の力を高めるための授業です。具体的に言うと、E. フロムによる『Haben か Sein か』第1部を題材に、主としてドイツ語の講読を行いながら、折に触れ、独作文能力を高める訓練を行います。
もうひとつの目的として、テクストの内容に即して比較文化論の視点を学習することも重視します。『Haben か Sein か』では日独(東西)文化比較も論点のひとつになっています。こうした比較において暗黙裡に前提とされる言語的感覚を、対照言語学的な視点から捉え直します。

授業の計画

成績の評価

「授業の目標」に対応するかたちで、以下の3つの観点から総合的に評価する:

  1. 読解力伸張のための努力と成果(事前課題への取り組み、授業への参加姿勢)50%
  2. 独作文力伸張のための努力と成果(事前課題への取り組み)20%
  3. 日独比較文化論または対照言語学的なテーマによる学期末レポート 30%

事前学習等

受講上の注意

テキスト・教材