授業の目標
- ドイツ語の具体的な文法事象(そこには日本語にも英語にも見られないものがある)をその歴史や地域、他言語との関連で体系的に把握する
- そうした体系性がいかにコミュニケーションに作用しているかを理解し、この認識を語学力の上達や異文化理解に生かす姿勢を身につける
授業の概要
言葉はコミュニケーションの手段であるとともに、歴史的・文化的遺産とも見なされる。この講義では、ドイツ語の根本的な仕組みを学習しながら、実用と教養の両方にバランスの取れた見識を養う。
授業の計画
- 第1回 オリエンテーション
- 第2回 ドイツ語のバラエティ (1):ドイツ語の国際的な位置づけ
- 第3回 ドイツ語のバラエティ (2):ドイツ、オーストリア、スイスのドイツ語
- 第4回 ドイツ語のバラエティ (3):高地ドイツ語と低地ドイツ語の諸方言
- 第5回 ドイツ語のバラエティ (4):社会の中の方言
- 第6回 ドイツ語のバラエティ (5):新メディアとドイツ語
- 第7回 ドイツ語の歴史 (1):ドイツ語とドイツ語以前
- 第8回 ドイツ語の歴史 (2):古高ドイツ語
- 第9回 ドイツ語の歴史 (3):中高ドイツ語
- 第10回 ドイツ語の歴史 (4):初期新高ドイツ語
- 第11回 ドイツ語の歴史 (5):新高ドイツ語
- 第12回 ドイツ語と言語類型論 (1):韻律
- 第13回 ドイツ語と言語類型論 (2):語順
- 第14回 ドイツ語と言語類型論 (3):格組織
- 第15回 まとめ
成績の評価
平常点(質問、発言など授業への積極的な参加の度合い、課題の提出状況やその出来)30%と期末レポートの出来70%で評価する。
受講上の注意
- 初回授業時に詳細な注意を伝えるので、必ず出席すること。
- 参考文献や配布される資料に目を通し、疑問点を整理した上で授業に臨むこと。
- ドイツ語の知識はあるに越したことはないが、関心があれば未習者でも理解できるような講義を行う。
テキスト・教材
授業中に指示する。必要に応じてプリントを配布する。