→ホーム

日韓共催第17回 ワールドカップ

トルコのサッカー報道
(トルコ語新聞ミッリエット紙の部分訳。写真も同紙より。)

http://www.milliyet.com.tr/

 

6月1日

開会式:大スペクタクル!

ソウルの開会式はすばらしかった。アジアで始めて行われる選手権のために行われたショーでは、極東のメロディーが、オタンティックな雰囲気をかもし出した。


6月2日

オカン・ショック

第17回ワールドカップ・ファイナルの最初の試合を、明日、ブラジルとたたかうトルコ代表チームの監督、シェノル・ギュネシュは、「48年間の思いを、明日、ピッチにでてはらすつもりだ」と語った。シェノル・ギュネシュは、チームの滞在するホテルで行った記者会館で、昨日、報道関係者をシャットアウトして行った調整の時に、オカンが、負傷し、彼が明日のブラジル戦で戦えるかどうかは、試合の時にはっきりするだろうと、語った。



6月3日

ブラジル、審判の決定で 2対1

韓国人の審判は、ペナルティーエリアの外のポジションであるにもかかわらずペナルティを与えた。カードやファールの笛を、ブラジルに有利に吹いて、試合をブラジルにプレゼントした。


6月4日

ブラジルの前で散々:代表チームをだめにしたのは誰だ?

ハサン・シャシュのゴールで舞い上がった。ロナルドのゴールはあったが、勝ち点の希望は捨てなかった。しかし、プレーした選手たちからピッチの外の首脳陣にいたる、一連の過ちのつけを、韓国人の審判キムの奇妙奇天烈なペナルティーの判定で、我々は支払うはめになった。

 


6月5日

代表チームは、まだ望みを捨てていない:太陽(ギュネシュ)は沈んでいない

練習の前に、選手たちを厳しく批判したシェノル・ギュネシュ監督は、報道陣に対し、「選手全員の額にキスをするよ。ここへ、誇りをもってやってきた。誇りをもって、国に帰る」と語った。

ブラジル戦の後、厳しい批判にさらされたギュネシュ監督は、突然の記者会見で記者の前に姿を現したが、その様子は、非常にいらだち、興奮したものであった。ブラジル戦では、試合をうまくコントロールしたと語った監督は、「少なくとも、十分引き分けに持ち込んでいたが、失ってしまった。今朝、選手たちには、みんなの額にキスしご苦労といいたいと言ったよ。ワールドカップの舞台に始めてでたにもかかわらず、世界の一流プレーヤーと伍して戦った」といい、(実際に、朝、選手にいったのとは)異なる態度を示した。【ここは記者の皮肉】

ブラジル戦から教訓をえたと語るギュネシュ監督は、次のように続けた。「失った勝ち点はとても残念だ。しかし、これも我々がどれだけ強力なチームであるかを示している。コスタリカをやぶり、中国戦にに臨む。6点をとって、決勝トーナメントにすすむ。まだ昨日の試合の無念さは残っているが、教訓は得た。同じ間違いを次の2試合ではしない。誇りをもって、ここへきた。誇り高く国に帰る。力をあわせれば、うまくいく。誰かをおどかしたって、どこにもたどり着けない」

「ユルドゥライをどうしてひっこめたのか」という問いに対しては、「ユルドゥライを何故さげたのかという批判があることはわかっている。彼は、チームの重要なビッグネームだ。しかし、大事なのはチームのなかで何をするかだ。彼は務めを果たし、その勤めを次のチームメートに託した。皆さん方の多くは、名前の価値だけをみて、批判するだろうが、彼は、ちゃんとその瞬間までいい仕事をした。フォーメーションの変更については、中盤で、攻撃と守りの両方が重要だった。ユルドゥライは攻撃型の選手で、さがりながらの守りは不得手だ。タイプの違っていて、休みながら後退するタイプの選手だ。中盤で相手選手を止めなくてはならず、ハサン・シャシュがそれをやっていた。その結果、ハサンはつかれた。アリフも、攻撃型だ。攻撃もできるし、相手と1対1の方法でプレーできる選手をピッチにいれたのだ。」

「なぜ、ハーカンをひっこめなかったのか」という問いには、「・・・ブラジルの一番いいディフェンス、ルキオは特に警戒しなくてはならない選手の一人だったが、ハーカンをとらえておくためにほとんど前線にでてこなかった。他の選手も、抑えた形でプレーせざるをえなかった。もちろん、ハーカン・シュキュルは、他の試合に比べて、成果を出せず、調子がわるかった。しかし、彼をあきらめるのは簡単ではない。」と語った。


6月6日

緊張・・・!

代表チームの選手たちは、メディアにおける厳しい批判に猛反撃し、練習から報道陣をシャットアウトすることを要求した。精神的、物質的両面で、損害賠償訴訟をおこす構えだ。


6月7日

それぞれの仕事をさせようじゃないか

代表チームとの関係がぎくしゃくしたものになった評論家たちは、代表チームの標的は、うまく調合された薬のような批判で自らの務めを果たしているメディアに対してではなく、試合にむけるべきだと、自らを弁護した。


6月8日

明日の出場予想の11人

代表チームの気合は十分。明日のマッチの前に行われた最後の調整で、選手たちはみな明るくかった。ユミット・ダヴァラは、新しい髪形でびっくりさせた。

   


6月9日

またも、あの時間・・・・

エムレがゴールを決め、希望が膨らんだ。
しかし、またもや、85分に、
またもや、デフェンスのミスで、貴重な一点をコスタリカに与えた。
1対1の引き分け・・・。


6月10日

シェノル・ギュネシュは何を語ったか?

代表チームは、コスタリカとの試合で、我々を悲しませた。批判の矢は監督のシェノル・ギュネシュに向けられた。

シェノル・ギュネシュは、自分を批判するものに怒っている。しかし、試合に大きな望みをいだいていた7千万の人々も、彼の失敗のつけを、深い失望と悲しみとして味わっている。さあ、今日、スポーツ評論家たちの新聞のコラムでシェノル・ギュネシュについての記事・・。あて、読者の皆さんは、どう思う?

【ここで、インターネットアンケート「シェノル・ギュネシュは有能か?」視聴者アンケートの結果は、95%が無能と答えている。】

エムレは、無礼者!

代表チームで、唯一、いいプレーをしたのは、エムレだった。ゴールもきめ、その存在をアピールした。しか、コスタリカの備えの選手のいる場所で行った行為で、世界の批判を集めた。


6月11日

ハーカン・シュキュル:過大評価されたんだ

代表チームの今日の練習の前に、ハーカン・シュキュルとエムレ・ベロズオールが記者会見した。メディアでの彼についての記事に関し非常にいらだってみえたハーカン・シュキュルは、「うちのチームは、どこでもそこでも、それほど、これまでにいい成績を残しているわけじゃない。なのに、ここへ、まるでワールドカップに優勝するかのようにやってきた。それは、チームにすごくプレッシャーを与えた。実際以上に過大評価されたんだ」と語った。


6月12日

うちとの対戦を考えたら?

中国の監督は、トルコチームが、ブラジル・コスタリカの結果に関する観測をしているのに驚いている、とのべ、「まずは、うちと戦う試合のことを考えたら?」と語った。

代表チームの明日の対戦相手中国の非常に有名な監督、ボラ・ミルティノビッチは、興味深い警告をした。ユーゴスラビア人監督は、メディアでみる限り、トルコ関係者が、たえず、ブラジル・コスタリカ戦に関する観測を流している、と語り、「そんなことをしても意味がない。むしろ、驚いている。ワールドカップでは、どのチームも、どの試合も勝ちたいものだ。トルコは、まず、我々と戦う試合のことを考えるべきだ」との表現を使った。


6月13日

その名は、勝利!!

中国をやぶった! 世界にトルコのサッカーがいかなるものかをみせた。
いま、町に勝利の歌がなり響く!

 

ギュネシュ:我々は試験に合格した。落第した連中は、もっと勉強しろ。

トルコは、48年ぶりに参加したワールドカップで、決勝トーナメントに進んだ。監督のシェノル・ギュネシュは、頂点を極めるためには、階段を一歩一歩上っていかなくてはならないと語った。シェノル・ギュネシュは、自分たちが試験に合格したと語り、「我々は試験を受ているのだと言っただろう。我々は合格した。落第した連中は、もっとよく勉強しろ」と言った。

ギュネシュは、大変幸せだといい、次のように続けた。「とても幸せだ。トルコの人々へ約束したことがあった。まず、ワールドカップに出場すること、次に予選を突破すること。約束が守れてうれしい。とくに前半開始早々の時間帯がよかった。圧力をかけ、ゴールを奪った。とてもプレッシャーがあったが、もう肩の荷がおりた。われわれが自分たちにふさわしい勝利をえた。日本にいって、もっといいプレーができると信じている。日本での予想される対戦相手のなかには、ホームの日本もある。日本のホームグラウンドで開催国と対戦することは不利なことではある。しかし、どこが相手でも同じだ。日本でも、ロシアでも、ベルギーでもチュニジアでも、我々にとって違いわない」


6月14日

そろそろ、歌を歌おう!

争い、にらみあい、対立したが、こうして中国を破った。ブラジルの名誉あるサッカーのおかげで、決勝トーナメントに進んだ。さあ、手をつなぎ、トルコの力を世界に示そう!

  

ひとつはこちらから、ひとつはあちらから・・・

48年の空白ののちに参加したワールドカップで、ついに、待ち望んだ勝利を手にした。人々に反乱をおこさせたブラジル戦の敗北のあと、絶望したコスタリカとのひきわけとともに、最後の試合に託した望みは、幸せな結末を迎えた。中国戦で、少なくとも2点差をつける必要があった。耳は、ブラジルのえるであろう勝利の知らせにくぎづけだった。同時に始まった二つの試合で、試合早々に双方の試合から届いたゴールの知らせで、新たな伝説の序章の幕がひらいた。

 

喜びを分かち合おう!

我々の名は、韓国をゆるがした。さあ、次は日本だ!
さあ、喜びを分かち合おう。インターネットで我々がはじめたキャンペーンをトルコ中に広めよう!

国旗をかかげ、赤白の服を着よう!


6月15日

トルコチームがゆれた、神のご加護で助かった!

代表チームをのせ韓国から日本に向かった飛行機は、空中で大きな危険から救われた。エアポケットに落ちた飛行機で、何人かの選手は、気分を悪くし、頭を打った。

 

相手は、日本!

さあ、日本、待ってろ!
史上はじめてワールドカップで決勝トーナメントに進んだトルコは、開催国の日本と対戦する。さあ、月・星チームの11人よ、もう一回・・・


6月16日

シェノル・ギュネシュ:ワールドカップをとるぞ!

監督のシェノル・ギュネシュは、トルコ代表チームが日本チームよりも経験豊かだと述べ、次のように続けた。「ワールドカップをとれるトルコを望んでいる」

第17回ワールドカップで、決勝トーナメント出場のため、昨日、韓国から日本に移動した代表チームは、日本戦にむけて準備をはじめた。

日本の宮城という町で行った練習の前に、代表チームの監督シェノル・ギュネシュは記者会見をひらき、決勝トーナメントの対戦相手日本が、いいサッカーをやっていると語り、次のように続けた。「日本は、最初の試合からずっといい試合をやっている。好調と保っている。若く、よく走るチームだ。観客に応援も上手に利用している。」

ギュネシュは、決勝トーナメントでは、一回の対戦方式で戦われるので、それがチームにとって、今までとは異なった雰囲気を生み出すだろうと語り、次のように続けた。「一回対戦方式を戦う以上、試合の雰囲気は異なるものになるだろう。勝利して、上に進みたい。もはや、それぞれの国の間の力の差はない。サッカーそのものが変わって来た。だから、すべてのチームは、同レベルだ。日本や韓国には国内リーグがないので【これは監督の勘違い】、日本や韓国の選手たちは、リーグ戦の疲れをもちこさずに、ワールドカップに臨んでいる。今から、自分たちを優勝候補だとはいわないが、(どこかで)負けると決まったわけでもない。しかし、日本をやぶる力はある。これからの3日間をうまく使って、これからの目標は、ベスト8に入ることだ。」

ギュネシュは、代表チームが、ワールドカップの緒戦以来、いいサッカーをやっているとのべ、「我々は、緒戦依頼ずっといいサッカーをやっている。ただ、コスタリカ戦では、ブラジル戦の結果の影響と失望感をひきずっていた。今は、もっと意気があがっている。困難をのりこえる力がある」と語った。

「この試合が、1回対戦方式なのは我々にとって有利だ」と語ったギュネシュは次のように続けた。「我々はこの件では、日本よりも経験が豊かだ。この経験を、うまく利用しなくてはいけない。冷静でなくてはならない。ゆとりをもって臨めば、観客からの圧力も減らすことができよう。ワールドカップを獲得するようなトルコでありたい。この夢は、今年実現するか、あるいは将来になるかはわからない。しかし、目標はそれだ。(今回)優勝できなかったとしても、選手たちには祝福あれと心から願う。サッカー哲学をピッチに反映させることができたなら、勝利せねばならない一戦だ。太陽ののぼる国にいられることに幸せを感じる。さあ、次の緊張と興奮がはじまっている。」

代表チームは、ほとんど野戦病院状態

一方、代表チームの、ムフタファ・イッゼトと、オカンの怪我は完治しておらず、怪我をおして中国戦に出場したハーカン・シュキュルとリュシュトゥの状態は、試合開始までわからないと発表された。今日の行われたギュネシュ監督のもとでの1時間半の練習では、ウォーミングアップののち、選手たちは2チームにわかれてミニゲームを行った。トルコの報道陣のならび、70人もの日本人記者も見守った練習では、右腿に違和感のあるハサン・シャシュとユミット・ダヴァラ、さらに腰痛をかかえるニハットが、別メニューで練習した。

負傷中の選手、ハーカン・シュキュルとオカン、フスタファ・イッゼト、ハサン・シャシュ、ニハット、ユミット・ダヴァラは、練習を早めにきりあげた。代表チームは、日本線の準備を、明日、報道陣をシャットアウトして行う練習で続けると発表された。

代表チームの監督シェノル・ギュネシュは、6月17日月曜日に、代表チームが滞在しているニューワールドホテルで12時に記者会見を行う予定になっている。

代表チームの食糧のストックは、あとわずか・・・

一方、トルコから持参した食糧のストックをほとんど食べつくしてしまった代表チームのために、日本戦の前に食事に問題がおこらないように、明日、トルコから飛行機で1トンの食糧が届けられることになった。

 


6月17日

日本人たちはみんなトルコ、トルコといっている: 彼らは恐がっている

準々決勝をめざして臨む試合の前に、日本代表チームと日本のメディアは、トルコのスター選手と国際的な経験に注目している。

対戦相手はあなどれない

ワールドカップの準々決勝出場をかけて戦う90分を前にして、日本のメディアと代表チームの首脳陣は、トルコがあなどれない、強敵であると強調した。史上はじめて決勝トーナメントに残った日本のフランス人監督フィリップ・トルシエは、「我々にとって、いい組み合わせになった。しかし、相手にはいい選手がおり、経験も豊富なチームだ」と語った。

こっちは背が低い

日本のメディアでは、グループリーグでもっとも活躍したハサン・シャシュを見出しにした。ハサンに対し、絶対になにか方策を講じなくてはならないと記者たちは書き、ハーカン・シュキュルも有力なゴール屋だと強調した。技術陣が、ハサンとハーカンの二人組を止めるための作戦を練っていると報道する一方、日本のディフェンス陣の背が低いので、トルコが空中戦をいどんでくるだろうと主張した。

ナカタから警告

サムライチームのスター選手ナカタももた、トルコ代表チームが、ヨーロッパ中のスター選手から構成されていることを述べた。ハーカン・シュキュルとはパルマでチームメートであるところのナカタは、「我々が勝利すると信じている。だが、これは、トルコが簡単な相手だといっているのではない。トルコチームにはヨーロッパの有名なクラブに所属しているとても有能な選手たちがいる。我々の仕事は簡単ではない」と語った。

日本の布陣:3―5―2でプレーする

日本代表チームが明日のゲームに3-5-2のフォーメーションででてくることが明らかになった。予想される顔ぶれは次のとおり:ナラザキ―マツダ・ミヤモト・Kナカタ―イチカワ・トダ・Hナカタ・イナモト―スズキ・ナヤギサワ(またはモリシマ)

 ハーカン・シュキュルに注意

東京で刊行されているスポーツ新聞は、ハーカン・シュキュルの怪我を、「ラッキー!」と書いた。新聞によると、ハーカン・シュキュルがもしプレーすると、日本に対し爆発するかもしれないと述べ、「なぜなら、日本のディフェンスはみな背が低い。ハーカンは背の高さをうまく使う」と書いた。


アモカチから情報収集

トルコと戦うゲームの前に、監督のフィリップ・トルシエが、トルコサッカーについての情報を、一時期トルコのクラブチーム・ベシクタシュでプレーしたアモカチからえたと言われている。


6月18日(mac baslamadan once)

太陽(ギュネシュ)、地平から今日、のぼれ

さあ、友よ、進め!

トルコは、息をひそめている。日本戦の結果を待ち望んでいる。代表Aチームが今日勝てば、歴史の1ページを刻み、ワールドカップの準々決勝に進むことになる。さあ、行け!

歴史的な日が来た

ワールドカップでの冒険の始まりは困難だった。簡単に抜けると思ったグループからのヴィザを最後の一瞬にようやく手にいれた。しかし、その悪い雰囲気の日々は、もう昔のことだ。全トルコが、日本に目をこらしている。トルコは、今日、歴史に残る日々のひとつを体験する。家に帰りたくはない。まずは、準々決勝、さらに準決勝、とすすんで、未知の世界にすすんでいくことを願っている。もう息をのんで、ゲームの結果を待ったいる!

3人欠場

代表チームでは出場停止のエムレ・ベロズオールとエムレ・アシュクがユニフォームをきれない。軽い怪我をしているリュシュチュとハーカン・シュキュルはプレーする見込み。オカンは、この試合にも出場できない模様。日本には、怪我や出場停止の選手はいない。49000人収容のミヤギ・スタジアムで、トルコ時間9時30分に始まる試合で、有名なイタリア人審判ピエルーギ・コッリーナが笛を吹く。

 


6月18日(mactan sonra)

今日はお祭り! さあ、街に繰り出そう!
準々決勝だ トルコ1-日本0

日本をやぶり、世界の8強に入った。準々決勝の相手は、セネガル!

 


6月19日

  

トルコはこの歌を歌っている! 「BIG IN JAPAN」

トルコチームはふたたび輝いた。ホスト国をウミット・ダヴァラのゴールでやぶり、ワールドカップのトップ8に入ったことは、国中をゆさぶった。さあ、次のライバルはセナガル、目的は準決勝だ!

わが国のサッカーの歴史に、新しい勝利がまた書き加えられた。48年ぶりに出場したワールドカップで目標はグループリーグを抜けることだった。つぎに準々決勝を見据えた。勝ち取った。次は準決勝のために、金曜日を、セネガルをまっている。もちろん、勝利だ。そう、今日本で、ホストの日本をやぶって進撃を続ける。

試合開始からうまくゲームをすすめた。ゲームをコントロールし、日本のパスを通させなかった。12分にエンギュンのコーナーキックを頭にあわせたユミット・ダヴァラがスコアをかえ、最初のシナリオをかきはじめた。テンポをあわせ、ひきぎみに試合をすすめた。ハーカン・シュキュルのそばで、ハサン・シャシュとユルドゥライが、ゴールをねらった。最後まで一瞬たりとも秩序がみだれることはなかった。点数にあわせてプレーし、勝利した。トルコよ、喜べ。準々決勝だ!

 


6月20日

革命のときだ!

トルコチームは日本戦の勝利のお祝いを早々に切り上げ、セネガル線にむけて鍵をかけた。シェノル・ギュネシュは、「まだ道は長い」、ウルソイはというと、「トルコフットボールの新時代の幕開けだ」と語った。


6月21日

世界中が月・星チームのことを話さない日はない。サッカーのパトロンたちも脱帽だ!

世界のサッカーの有名人たち、すなわちプラッターやヨハンソン、ベッケンバウアー、ルメニゲたちは、ナショナルチームを激賞した。「トルコが決勝にでても、びっくりしない」という見方をのべている。

「彩をそえた」

FIFA 会長のプラッターは、トルコがベスト8に入ってワールドカップに彩をそえたと語った。トルコチームが、魂をこめて戦っていることに注目したプラッターは、「ガラタサライがヨーロッパチャンピオンになって以来、トルコ人たちはとてもいい試合をするようになった。決勝トーナメントでもそれを示している。自分は、彼らがさらに上にいくだろうと思う」と語った。

 


6月22日

決勝は俺たちだ!ノンストップ!!

日本をやぶり準々決勝に進んだ。まだ満腹じゃあない。セネガルと対戦だ。次の勝利の準備だ、なぜなら、月・星チームをわれわれは信じている。


6月23日

夢じゃない、ホントだ!

48年ぶりのワールドカップで準決勝に進出だ!
イルハンのゴールは歴史に黄金のページを書き込んだ。
さあ、次はブラジルだ・・・。

ああ、神よ!なんという幸せ!

わが月・星は、またピカピカ輝いた。世界にトルコの力を認めさせた。日本にいるライオンたちは、トルコを興奮の頂点につきあげた。セネガルをやぶり、勝利のゴールを延長まで残しておいた。イルハン・マンスズのゴールで準決勝に突入だ。相手は、ブラジルだ。それが何だ!決勝間近だ!

あの、94分目を忘れられるだろうか。リュシュトゥが手でなげたパスを、アリフがドリブルして彼が倒されたときのボールの軌跡を、ユミットの右からの弧をえがいた真ん中へのパスを、そして、イルハン・マンスズの、世界中のスーパースターたちにやきもちをやかせるような、あのすばらしいキックを・・・!!!

  

イタリアの新聞:イルハン・マンスズは、トルコのヴィエリ !




6月24日

ブラジル・チーム不安!「トルコのことはよくわからん」

ブラジルの監督スコラーリは、今からあれこれ悩んでいる。「あらら、またトルコだ・・。この対戦はぜんぜん気に入らない。なぜなら彼らの戦い方がぜんぜん、わからないんだ」と語った。


6月26日

うなだれないで!ご苦労様

ナショナルチームは、準決勝で、ロナウドのゴールを防げなかった。3位をかけた試合を韓国と戦うことになった。

トルコとブラジルの間で行われた準決勝は前半は0-0で終わった。グループリーグでCグループにいたトルコとブラジルは準決勝で再び対戦し、トルコは、グループリーグの試合のときに終了間際のうたがわしいペナルティーキックのすえに2-1で負けた南アメリカのチームに対し、非常にいい形で試合をはじめた。特に、最初の15分はトルコが優勢だった。正確なパスで、敵にボールを奪われず、試合の主導権を握ったトルコは、しかし、ゴールのチャンスを生かしきれなかった。

しかし、その後は試合はブラジルが優勢にすすめた。南米チームは、とくに、リヴァルド、ロベルト・カルロスの絶好のチャンスをいかせなかった。トルコの側も、ボールをうばうと、弱いブラジルのディフェンスの間で、チャンスをみつけた。このチャンスに、ハーカンシュキュルとハサン・シャシュがうまくやれなかった。しかし、ブラジルは、われわれにあまりチャンスを与えてくれなかった。攻められたときには、ゴールではリュシュトゥが、ディフェンスでは、ファーティフとアルパイが防いだ。こうして前半は0-0のまま終わった。

ブラジルは後半戦でテンポをあげてきた。ロナウドの個人技で持ち込んだボールを、今日のいいプレーをしていたアルパイとリュシュトゥの共同責任でゴールにされた。

ゴールのあと、トルコは攻撃的にでた。しかし組織的な攻撃にかけたトルコは、ディフェンスに穴をあけた。しかし、ブラジルの選手たちも、この好機をいかせなかった。トルコも、ペナルティエリア内でのせめぎあいで同点のチャンスがあったが、結果がでなかった。

こうして、非常に成功をおさめて17回ワールドカップから、頭をあげ、名誉ある形で去ることになった。30日に横浜で行われる決勝で、ドイツの相手はブラジルに決まった。トルコは29日に、韓国の Daeguで、開催国のひとつ韓国と3位をかけて戦う。


6月27日

うなだれないで、泣かないで兄弟よ。

決勝進出をかけた試合でロナウドのゴールに敗れた。ブラジルに対し、優勢だった。しかし、決定的にはできなかった。韓国と3位をかけたプレーする


6月28日

落胆・・・



ブラジルにやぶれ、ワールドカップの決勝出場のチャンスをのがしたナショナルチームでは、落胆がひろがっている。ハールク・ウルソイとシェノル・ギュネシュは、なぐさめるのに苦労している。

優勝を逃した

ワールドカップで好ゲームを演じたにもかかわらず、運なくやぶれたナショナルチームではみんながっかりしている。東京から昨日、特別機でDaegoにつきホテルにおちついた選手たちは、落胆ぶりが表情に表れている。ぐったりしているようにみえる選手たちは、「グループリーグで負けていればこんなにがっかりすることはなかったろう。決勝戦にでれないからではなく、優勝をのがしたから落胆しているんだ。なぜなら、決勝戦にでてさえいれば、勝つのはわれわれだったのに。」と語った。

励ましの旅

家族をプサンのホテルに残した選手たちにやり気をおこさせるためにDaegoでは、あたかも激励会をやるような雰囲気だ。チームと一緒のホテルにとまっているサッカー協会会長とシェノル・ギュネシュ監督は、選手たちにやる気をださせようとがんばっている。ギュネシュは、キャンプで、選手たちと一人づつ話をし、チームを韓国戦にむけて整えようとしている。

「みんながっかりした」

シェノルギュネシュは、顔をあげて国に帰る栄光をえるだろうと語った。経験ゆたかな監督は、「決勝にすすめるだけの力はあった。困難にうちかち、これまで汗水ながしてきた。ワールドカップに貢献し、歓声をあびた。目標に近づいたが、しかし、果たせなかった。みんながっかりはした。しかし、頭をまっすぐにし、国に帰る、誇りと名誉とともに。今は、韓国をホームでやぶり、次の目標に向かって帆を開く」と会見で語った。


6月29日

世界の3位だ!

韓国を3-2でやぶったトルコは、3位になった。

試合の後半でトルコは、前半で手にした3-1の優位を守ることを主眼にディフェンス中心にプレーした。後半、韓国はしばしばトルコのゴールをおそった。ホスト国にチームは、試合終了間際に1点をあげたが、同点までにはおいつかなかった。トルコは3-2で勝利した。この勝利には、キーパー、リュシュトゥのセーブが重要な役割をはたした。

 


6月30日

私たちに、夢をみさせてくれた。私たちの心が、君たちを忘れることがあるだろうか?

決勝はのがし、がっかりした。勝利になれてしまっていたからだ。しかし、月・星チームは、最後の言葉を語り、国中を震えさせた。「さあ、私のトルコよ!この世界3位は、お前へのプレゼントだ」

ワールドカップで、伝説を築いたナショナルチームは、そのすばらしい祝祭を、その名にふさわしいかたちで終えた。世界の3位に輝いた。韓国に対し、はじまって11秒で、ハーカンシュキュルの記録的なゴールで幕をあけたナショナルチームは、イルハンのふたつの、すばらしいゴールで確実なものにした。その後、ふたつの兄弟国の、信じられないようなフェアプレーの手本で目をみはらせた。肩をくんで場内を一周するその友好の姿に、世界中が驚き、目をみはった。このとき、最後の言葉をいうことは、われわれの責務となった。

「この心臓は、君たちを忘れることがあろうか・・・」

 

5大陸の王者


ワールドカップのファイルで、ドイツをやぶったサンバチームは、全大陸で、幸せな最後に達し、歴史的な勝利の建設者となった。ライバルはいないと宣言したブラジルは、5回目のカップを、彼らの博物館にもちかえった。前半は、ゼロゼロでおわったすばらしい試合の後半、ロナウドが主人公となった。有名なスターは、ふたつのゴールで名声を証明しチームを背負った。こうした一ヶ月つづいたサッカーの祭典は、頂点で終わりを迎えた。


7月1日

お帰りなさい!

世界3位のトルコナショナルチームが帰国した。歓喜と祝福は、空港からはじまった。続きはタクシム広場だ。

 

BİZE YAŞATTIĞINIZ GURUR İÇİN TEŞEKKÜRLER TÜRKİYE
トルコチームよ!僕たちに味あわせてくれた誇りにありがとう