[[FrontPage]] *5127 言語教育学(演習) 4 単位 [#r8ca849c] **コーパスを用いた言語教材作成演習 通年 木 3 [#pccb93ea] -投野 由紀夫 -教室:509 → 人数によって研究室に変更 -授業の目標 --外国語教育におけるコーパス利用は世界中で活発に研究され始めている。コーパス利用によって得られる新しい知見とは何か?それを基にした外国語教材研究はどのような成果を上げているか?さらに新たな教材開発の可能性は? --こうした問いに対するディスカッションをしながら,各自がコーパスに触れ,データ処理をしながら,言語教材の研究と開発の基礎的なプロセスを習得する。 -授業の概要 --前期はコーパス言語学の基礎概念をテキストを購読しながら学ぶと同時に,コーパス処理の基礎を覚える。後期は具体的なプロジェクトを設定し,教材のプロトタイプを開発する。 -授業の計画 --前期:テキストを中心に以下のような内容をカバーする 1)コーパスの定義と作成法 2)語彙学習におけるコーパス情報の意義 3)チャンク・コロケーションとは 4)イディオム表現 5)文法と語彙 6)会話と談話 7)ESP コーパス 8)教室内談話コーパス 9)コーパス検索の基礎技法(コンコーダンス,語彙表作成・分析,コロケーション,文法プロファイリング,n-gram 分析) -後期: --各自で具体的なプロジェクトを考案。コーパスからデータ抽出した結果を基にして,外国語教育の教材のプロトタイプを実際に作ってみる。かつ,そのプロトタイプをメンバー間で発表,実際に使ってみての感想やディスカッションを行う。最後に完成版を提出する。 -成績の評価 --出席20%,発表・レポート30%,最終成果物としての教材提出50% -受講上の注意 --テキストは英語なので最低限の英語力が必要である。 --プログラミングの知識は不要だが,コンピューターを多用するので馴れが必要。 --時間外の作業が多少なりともあるので,準備をきちんとすること。 --対象となる外国語は問わないが,モデルは英語で提示する。 -テキスト・教材 --O'Keeffe,A., McCarthy,M. & Carter,R. (2007) From Corpus to Classroom. Cambridge University Press.