Q3 最近はどのような活動をされましたか

A:  2002年に『ヨーロッパ戦後国際関係史』の編集を行った。目下米仏関係を中心とした「大西洋関係」の危機についての本を執筆している。同時並行して「ドゴールとフランス」についても大体整ってきたのでここ数年の懸案のこの二つの仕事を一日も早く終わらせることが当面の目標である。他方でフランス外交史(両大戦期)のフランス語からの翻訳も進めており、近々出版する予定である。
 執筆以外では、国際関係史学会(本部ミラノ大学)の研究会議を今年は本学で行った。大学や日仏会館や関係している財団・研究所で現代フランス政治・ヨーロッパ研究などに関するシンポジウムや講演会を年に5-10回ほど企画している。そのほかの関連学会では年に2-3回程度報告やコメントを行っている。海外での学会やシンポジウムなどにも年に2・3度出席している。フランスやEUに関する現地での議論・意見交換も毎年2-3回実施している。
Q1
自己紹介をお願いします

A:  国際関係論を専攻しているためか、関心が多岐にわたって時に自分で自分の動きが取れなくなるようなことも多い。中学生のころ小田実の『何でも見てやろう』を読んで、そんな道草心をもって生きることができたら素晴らしいと思った。しかし、それには時間を有効に使う能力と体力、そして懐の深い多彩な才能や胆力が不可欠であることに気付くのに時間がかかりすぎて、ついに分をわきまえるのを失ったまま、今に至っている。いろんなことに顔を突っ込みすぎて後悔することが余りに多い。しかし、せっかちなようで、自分に甘いため結局はのんびり屋でゴーイングマイウェイな性格の典型的な本学卒業生だと本人は思っている。
 ゼミは活発な方が良いし、若い人たちはいくら忙しくても良いはずだと思っており、闊達で挑戦の気持ちが旺盛な学生の教育に心がけているつもりである。授業も基本的には学生の自主性をこちらで汲み取っていけるものにしたいと思っているが、この点では何時も苦慮している。
 フランス外交史からはじめて現代のフランス政治外交分析を本来の専門とするが、十五年ほど前からヨーロッパ統合やヨーロッパ論、さらにこの七・八年は米欧関係論に取り組んでいる。基本的に日本語で書くときには、純粋な研究にとどまらず、日本の現状に対する自分なりの見解を専門の立場から述べられるようにと心がけている。

Hirotaka WATANABE 渡邊啓貴 国際関係論研究室


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