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平成28年度入学式が4/3に行われました

2016年04月05日掲載

4月3日(日)、平成28年度言語文化学部、国際社会学部ならびに大学院総合国際学研究科、留学生日本語教育センターの入学式が、本学アゴラ・グローバルのプロメテウス・ホールにおいて行われました。

入学式では、混声合唱団「コール・ソレイユ」による大学歌合唱の後、第一部では言語文化学部、留学生日本語教育センター学部進学留学生、研究留学生入学生の入学が許可され、第二部では、国際社会学部、大学院総合国際学研究科博士課程(前後期)入学生の入学が許可されました。

2016年度入学式学長式辞


 

 

 

2016年度入学式学長式辞

学長として東京外国語大学を代表して、皆さんのご入学を心よりお祝い申し上げます。
また、本日、研究講義棟101マルチメディアホール等にてこの式辞をお聞きいただいている保護者の皆様にも心よりお祝い申し上げます。
本日ここに、言語文化学部413名の新入生(編入学者16名を含む)、国際社会学部426名の新入生(編入学者16名を含む)、大学院総合国際学研究科博士前期課程・後期課程163名の新入生、また留学生日本語教育センター64名の新入生をお迎えしております。希望に満ち溢れる皆さんを前にして、身も心も引き締まる思いです。

皆さんの新しい学び舎となる東京外国語大学は、1857年に開校された蕃書調所にその起源をさかのぼることができます。そして1873年に、英独仏魯清の5学科からなる東京外國語学校が設置されました。この年は本学の「建学の年」とされています。その後、紆余曲折を経て、1897年、当時の高等商業学校の付属外国語学校として創立され、1899年、東京外国語学校として独立します。その後、1949年の新制大学の発足とともに、東京外国語大学として新たなスタートを切ることになります。当時は、12学科からなる外国語学部でしたが、2012年からは、外国語学部が改編されて、言語文化学部と国際社会学部の二学部体制となり、地球全域に及ぶ14地域27言語をそろえた教育体制になっています。さらに本学は、世界諸地域の言語や文化・社会を総合的に研究する大学院総合国際学研究科、アジア・アフリカに関する全国共同利用・共同研究拠点であるアジア・アフリカ言語文化研究所、日本語教育に関する教育関係共同利用拠点である留学生日本語教育センターを擁しています。
そして、一昨年9月には文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」事業に本学の構想が「グローバル化牽引型」として採択され、「世界から日本へ、日本から世界へ―人と知の循環を支えるネットワーク中核大学」の実現に向けての取り組みをおこなっています。本学はまさに、卓越した人文社会科学教育研究拠点として、「世界の言語・地域の理解を基盤とし、異文化間の対話と相互理解、地球社会における人々の共存・共生に寄与する大学」をめざしているのです。

さて本学、東京外国語大学の英語名称は、≪Tokyo University of Foreign Studies≫であって、≪Tokyo Unversity of Foreign Languages≫ではないことを心に留めておいてください。この名称は1949年の新制大学発足とともに採用したものですが、≪Foreign Studies≫としたのは、たんに外国語を学ぶのではなく、「世界の言語とそれを基底とする文化一般」をあわせて学ぶことによってはじめて、「国際的な活動をするために必要な高い教養」を獲得することができるという理念からです。
こうした本学の教育理念≪Foreign Studies≫は、その後に新設された国内外の外国語大学にも受け継がれました。現在わが国には、「外国語大学」は7つありますが、一昨年6月にこれら7大学によって「全国外大連合」が結成され、「世界諸地域の言語と文化・社会に関する専門学術を教授研究し、国際社会の一員として世界に貢献しうる人材を育成すること」をその憲章に謳うことになりました。そして、昨年11月には北京外国語大学(Beijing Foreign Studies University)の発意により、本学と韓国外国語大学校(Hankuk University of Foreign Studies)、モスクワ国立言語大学も加わるかたちで中国の17外国語大学が≪Global Consortium for Foreign Studies Universities≫を結成しました。また本年3月には韓国外国語大学校の発意により、本学も含めて韓国・中国・モンゴル・ヴェトナム・ウズベキスタンの主要11外国語大学が≪Consortium for Asian Universities of Foreign Studies≫を結成しました。
こうした動きは、21世紀グローバル化の進展のなかで、英語の修得はもちろんですが、世界諸地域の言語を修得し、「言語を通して世界の諸地域に関する理解を深める」ことがますます必要になっていることの証左でしょう。皆さんが、言語研究(Language Studies)と地域研究(Area Studies)を二つの柱とする東京外国語大学で、しっかりと「外国研究(Foreign Studies)」にいそしんで、近い将来、世界の諸地域で、英語と地域言語を駆使し、異文化理解力を備えた「多言語グローバル人材」として活躍されることを期待しています。

さて、グローバル社会で活躍する「多言語グローバル人材」となるために皆さんは、つねに三つの壁を超えることを心がけてほしいと思います。“Nation”と“Discipline”と“Culture”の壁を超えることです。 いま世界は地球規模でヒト・モノ・カネ・情報が移動しており、国境という壁を越えて思考し行動する必要があります。すなわち“International”な姿勢が不可欠です。
そしてグローバル化が進むなかで生じている諸問題に対処するのには、従来の狭い学問分野“Discipline”の壁を越えること、蛸壺的になってしまった学問の壁を越えて学際的・分野融合的な知識と思考方法をもつことが必要です。すなわち“Interdisciplinary”な姿勢が不可欠です。
いま、グローバル社会のなかで国境を越えた人びとの移動がますます加速化し、これまでの地域社会に大きな摩擦を引き起こしています。移民問題や難民問題といったことに対処するには、自分とは異なる宗教、異なる生活様式、違った価値観をしっかりと受け止め、他者と共に生きる、共生しようとする知恵と努力が求められていると言えます。つまり21世紀には“Culture”の壁を越えて、異文化を理解する、多文化の共生に努力することが必要なのです。すなわち“Intercultural”な姿勢が不可欠です。
どうか皆さんが、本学での学びを通して、“International”、“Interdisciplinary”、そして“Intercultural”な地球市民として成長していかれるよう願ってやみません。

 

留日の学生への英語メッセージ――

最後になりますが、留学生日本語教育センターにご入学の皆さんにも一言述べさせていただきます。
Lastly, I would like to say congratulations to our new students here at Japanese Language Center for International Students.
JLC is a leading Japanese language educational institution established in 1970. It has been under the Joint Usage Center for Education, since 2012.
It is my most sincere wish that your Japanese language abilities blossom while here at JLC. May you take the language and culture learned here at JLC and move on to your own area of expertise.
Finally, I hope that in the future you may become a bridge between Japan and your own place. Thank you.

これをもちまして、私の式辞といたします。

 

2016年4月3日 国立大学法人東京外国語大学長 立石博高