Q 右と左の「ナ」は、なぜ左払いからと横からで書き順が違うの?

 A 字典によると長さが左払いの長さと横の長さが違うからだと書いてあります。
  私は単純に↓→↓→↓→が右で、→↓→↓→が左で「口」「エ」の部分で
  縦、横が順番になるように書くと分かりやすいと考えています。
  他に、「有」「布」「希」が左払い、「友」が横から先に書く文字です。
  「存」「在」は横から始まるので縦、横の順番では無いです。

Q 辞典によって画数が違うのはなぜ?

 A 部首の中で「ぐうのあし」「瓜」など「ム」の部分を2画で書くか、
  3画で書くかで、画数の違いが発生します。
  代表的な漢字に「瓜(うり)」「瓢箪(ひょうたん)」「偶然(ぐうぜん)」
  「林檎(りんご)」「離陸(りりく)」などが有ります。
  「牽引(けんいん)」 の「牽」は玄の部分が字体により5画か6画かが、
  違ってきます。(漢検 常用漢字辞典)は11画が採用されています。
  部首で「臣(しん)」と「舛(まいあし)」は6画と7画が紹介されています。
  私は、常用漢字、人名漢字で使っている7画で統一しております。
  例-「臣(しん)7」「臨(りん)18」「舞(ぶ)15」「舜(しゅん)13」
  部首「韋(なめしがわ)」は9画と10画が紹介されています。
  上記と同様に10画で統一いたします。

Q 字典によって書き順が違うのはなぜ?

 A 元々複数の書き順が存在していましたが、(昔の人が書いた書簡などを参考)
   筆順の原則 1上から下へ、2左から右へ、などの(漢検 常用漢字辞典より)
   原則でも複数の解釈が出来、違いが発生した為だと思われます。
   又、「小学校学習指導要領」と書道家の方で「無」の筆順が違うのは、
   昔から書かれていた筆順が原則通りで無かった為に起きた事例です。

Q gahohのCD-ROMで紹介している書き順は正確なの?

 A 複数ある書き順の中から、私の独断で選んでいる場合が有りますので、
  これが全てでは無い事をご理解下さい。(文部省が採用しているものを優先)
  又間違っている事もあるかもしれませんので、その時はメールでお問い合わせ下さい。

Q 字典、辞典によって部首が違うのはなぜ?

 A 私も最近まで気付かずにいましたので、どうすれば良いのか困っています。
  小学生で習う漢字の中にも、「漢検 常用漢字辞典」とは違う部首で紹介しています。
  例「全」は「入」を「人」、「舎」は「舌」を「人」などです。
  全ての辞典、字典が統一される事を願っております。


Q 漢字の文字数はいったいどの位あるの?

 A パソコンで扱える文字の数はJIS第一水準、第二水準で6355文字が基本でした
  現在では、2万字が扱えるパソコンも有るようです。
  特殊な物では、今昔文字鏡で14万字以上の文字を利用出来るようです。

Q 異体字ってなに?

 A 漢字の歴史は長く、少しづつ変化している為、旧字などと言われる漢字があります。
  例えば、「寿」と「壽」、「桜」と「櫻」、「桧」と「檜」などは、よく見ます。
  漢字は「本字」、「俗字」、「別体」、「古字」などに別れているようですが、
  私は字体が違う漢字を総じて「異体字」として紹介しています。

Q 意符ってなに?

 A 意符とは、意味を表す部分を言う。(旺文社 漢字典より)
  漢字の分け方の一つである部首別の索引は、とても多くの辞典で
  採用されていますが、部首以外の部分はあまり書かれていない、
  この部分が意符である。

Q 六書(りくしょ)ってなに?

 A 漢字のでき方には六つの場合があり、漢字の成立ちが分る分類方法を言う。
  「指事」、「象形」、「会意」、「形声」、「仮借」、「転注」が有る。
   六書について興味の有る方は、辞典を参照される事をお勧めします。

Q どんな辞典、字典を参考にしているの?

 A 2002年11月現在、以下の辞典を使っています。

  「楷行草 筆順・字体字典」 三省堂 江守賢治編
  「書き方字典」 野ばら社 高塚竹堂書
  「漢検 漢字辞典」財団法人 日本漢字能力検定協会
  「漢検 常用漢字辞典」財団法人 日本漢字能力検定協会
  「漢字典」 旺文社
  「漢字読み書き字典」 学研 石井庄司監修
  「講談社漢英学習字典」 講談社 Jack Halpern
  「新漢英字典」 日外アソシエーツ 電子ブック版
  「JIS漢字字典」日本規格協会 芝野耕司編著

  その他漢字に関連する書籍は少しづつ増やしていきたいと思っています。