経済学基礎

前期

授業の目標

国際経済協力の実施に際しては現況把握が重要であり,そのための統計情報の所在・読み方や基本的な計数処理について理解する。次に国際的な目標としてのMDG (Millennium Development Goals)やPRSP (Poverty Reduction Strategy Papers),累積債務問題等の基本的概念を学び,経済協力の役割や課題が経済発展の段階に応じて変化することを理解する。最後に経済協力の実施主体ごとの方法論の違いとその理論的背景を学び,国際機関の今日的役割について理解する。


授業の概要

本講義では初学者を対象に,国際協力に関わる諸問題を経済学的視点から概説する。


授業の計画

初回は,国際経済協力を考える上で必要となる概念を中心に導入を行い,次いで第3回から8回程度を使って,経済援助哲学の変遷,国際経済協力の理論的背景と目標,新たな課題などを解説する。第9回以降,後期に掛けては,環境やジェンダーなど個別のテーマを取り上げて,その分野における国際機関による多国間協力の実施方法と成果,その問題点について検討する。
第1回 国際協力の基本概念−国際協力の定義、途上国の定義、国際協力の目標と枠組み(1)
第2回 国際協力の基本概念−国際協力の定義、途上国の定義、国際協力の目標と枠組み(2)
第3回 国際機関による経済協力 (1) 国連ミレニアム目標(MDGs)
第4回 国際機関による経済協力 (2) 国連ミレニアム目標(MDGs)-2
第5回 国際機関による経済協力 (3) 貧困削減戦略文書(PRSP)
第6回 国際機関による経済協力 (4) 貧困削減戦略文書(PRSP)-2
第7回 国際機関による経済協力 (5) 累積債務問題
第8回 国際機関による経済協力 (6) 累積債務問題-2
第9回 国際機関による経済協力 (7) 環境
第10回 国際機関による経済協力 (8) 環境-2
第11回 国際機関による経済協力 (9) 貿易投資
第12回 国際機関による経済協力 (10)貿易投資-2
第13回 期末試験


成績の評価

期末試験(70%)および小テスト(兼講義出席状況)(30%)を勘案して評価する。


受講上の注意

経済協力論Tと経済協力論IIは連続した内容であるので,続けて受講することが望ましい。


テキスト・教材

・ 「経済協力概論」(基礎的なテキストを開講時に指定する)。
・ 国際機関(国連・世界銀行・IMF等)の資料に基づくレジュメを随時配布する。
・ 参考文献(Reading List)に関しては、講義中に随時指定する。



後期

授業の目標

国際経済協力の実施に際しては現況把握が重要であり、そのための統計情報の所在・読み方や基本的な計数処理について理解する。次に国際的な目標としてのMDGやRSRP、累積債務問題等の基本的概念を学び、経済協力の役割や課題が経済発展の段階に応じて変化することを理解する。最後に経済協力の実施主体ごとの方法論の違いとその理論的背景を学ぶ。


授業の概要

本講義では国際協力に関わる諸問題を経済学的視点から考察する。最初に前期科目のレビューを行った後、国際機関による多国間協力について、個別テーマごとの実施方法、成果や問題点について検討する。


授業の計画


第1回 国際機関による経済協力 (1) 国連ミレニアム目標(MDG)、貧困削減戦略文書(PRSP)、累積債務問題 (レヴュー)
第2回 国際機関による経済協力 (2) 環境、貿易投資 (レヴュー)
第3回 国際機関による経済協力 (3) 財政と金融
第4回 国際機関による経済協力 (4) 財政と金融-2
第5回 国際機関による経済協力 (5) 開発政策分析
第6回 国際機関による経済協力 (6) 開発政策分析-2
第7回 国際機関による経済協力 (7) ジェンダー問題
第8回 国際機関による経済協力 (8) ジェンダー問題ー2
第9回 国際機関による経済協力 (9) 社会開発政策
第10回 国際機関による経済協力 (10) 社会開発政策-2
第11回 国際機関による経済協力 (11) 公共政策
第12回 国際機関による経済協力 (12) 統計と人口
第13回 期末試験


成績の評価

期末試験(70%)および小テスト(兼講義出席状況)(30%)を勘案して評価する。


受講上の注意

関連科目:「開発経済学I・II」、「経済学基礎 (経済協力)」、「国際経済学」、「グローバルガバナンス研究」。


テキスト・教材

・ 「経済協力概論」(基礎的なテキストを開講時に指定する)。
・ 国際機関(国連・世界銀行・IMF等)の資料に基づくレジュメを随時配布する。
・ 参考文献(Reading List)に関しては、講義中に随時指定する。

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