グローバルガバナンス

前期
後期

授業の目標

国際機関の実務と運営を理解する上で不可欠な国連総会,各種委員会,予算・計画等の基本的概念を理解する。国際機関および各種専門機関ごとの目的と課題について学び,それらが国際経済の中で果たすべき機能や方法論の違いを把握する。国際機関におけるプロジェクトに関する演習を通じて,国際機関における実務と運営に習熟させ,将来国際機関で活躍できる人材を育成する。


授業の概要

本講義では,代表的な国際機関としての国連システムの役割分担と運営、経済プロジェクト案件の形成を概説する。


授業の計画

国連システムの概要について紹介し,国際機関について,その役割分担と運営に関する諸問題を概説する。次いで国際経済学上の諸問題と関連づけて,国際機関が果たすべき機能を整理し,経済プロジェクト案件の形成のための事前調査から報告書作成に至る実務の流れを概観する。各期の講義後半では,プロジェクト評価に関する演習をグループ別に行うが,そのために個別国際機関の分野別・地域別の実務事例を紹介し,課題選択の参考に資する。
第1回 国連システムの概要:  国連事務局
第2回 国連システムの概要: 専門機関
第3回 国際経済(経済開発)上の諸問題と国際機関が果たすべき役割: 経済社会開発
第4回 国際経済(経済開発)上の諸問題と国際機関が果たすべき役割: 人権と平和
第5回 国際機関の実務(1) プロジェクト案件の形成
第6回 国際機関の実務(2) プロジェクト評価と報告書作成
第7回 中間テスト
第8回 事例分析 UNCTAD 貿易投資プロジェクト; UNDP及び世界銀行 貧困撲滅プロジェクト
第9回 グループ別プロジェクトの課題選択
第10回 グループ別プロジェクトのコンセプト作成実習(1)
第11回 グループ別プロジェクトのコンセプト作成実習(2)
第12回 グループ別プロジェクト発表(1)
第13回 グループ別プロジェクト発表(2) (レポート提出)


成績の評価

前半の講義に関しては中間テスト(40%)で評価し,後半のグループプロジェクトに関してはグループ発表(30%)と個人別レポート(30%)で評価する。


受講上の注意

「国際機関の実務と運営 I」では、おもに、国別プロジェクト,「国際機関の実務と運営 II」では地域別プロジェクトを中心に扱う。


テキスト・教材

・ 国際機関概論」「国際経済学概論」(基礎的な教科書を適宜指定する)。
・ 国際機関(国連・世界銀行・IMF等)の資料に基づくレジュメを随時配布する。
・ 参考文献(Reading List)に関しては,講義中に随時指定する。

Designed by CSS.Design Sample