ようこそ宇野公子研究室へ! ― 学生諸君へ ―

ご挨拶

2009年度から東京外国語大学で国際経済協力の講義を担当しています。宇野の国際機関からの着任に伴って開設された「国際経済(宇野)ゼミ」の体制も完成の域に達しました。

@「宇野ゼミ」生選考:2016年度のゼミ生も,2015年度までの方針を踏襲してTOEICスコアと,面接による本人の学業に対する姿勢を中心に選考しました。

A 就職と進学:2011年度以来連続して「宇野ゼミ」の学卒生と院修了生ともに、外資系企業や政府系開発機関等から内定を受けました。今年3月に巣立った学部5期生と院生からも、例年のように、外資系企業、政府系開発、公務員上級職の世界に入る人材を輩出しています。  毎年ゼミ2コマ分の時間を使って,ゼミ生の「就活報告会」を開催していますが,本年も就活時期の繰下げを考慮して、夏休み以降の開催へ調整することになると思います。

B 国際機関インターンシップ派遣:国際機関における6ヶ月間のインターンシップ派遣事業も軌道に乗ってきました。2016年度も数名をUNニューヨークHQs・OECD・IOM・UNESCOへ派遣する予定です。これまでに延べ40名の大学院生を,次の国際機関へ派遣してきました: UNOCHA(1名), UNU(1名), UNFPA(1名), UNOG(1名), UNESCO(6名), IOM(15名), WTO(1名), World Bank (1名), UNIC(2名), OECD(9名), OHCHR(2名)。その任地は、ニューヨーク、パリ、ジュネーブ、アディスアベバ、ウィントフック、イスラマバード、バンコク、北京、モスクワ、サラエボ、ハルツームに広がっています。 インターンシップを通じて国際感覚を養い,国際公務員の道を目指す人が続出することに期待しています。 過去のインターン生の中には,派遣先で無給から有給へ処遇が変更された者も居て,将来の本採用へのステップになり得ます。

C 国際経済協力セミナー:国際機関・外務省・他省庁・JICA・NGOのエキスパート達を招き,多国間協力の実施方法と成果等,国際協力に関する諸問題を経済学的視点から分析・解説してもらいます。昨年12月18日のセミナーで72回を数え,これまでの講演者数は延べ94名に達しました。今年度も,国内外から様々な分野の講演者を招くべく企画しています。

D 合宿:宇野ゼミでは,年2回の合宿を国内と国外で継続的に実施しています。国内に関しては,国・都市等の空間を含む応用ミクロ・マクロ経済分析や計量モデル分析を共通の研究テーマに持つ,筑波大学・東北大学・東京外国語大学の学生を中心に,夏季合同合宿を川渡(宮城県)と草津(群馬県)で交互に実施しています。昨年の東北大主催の川渡合宿に続き,今年は筑波大主催の草津合宿を9月上旬に実施する予定です。 国外合宿は国際機関の集まるジュネーブで,宇野ゼミ生を中心に11月に実施しています。6回目となる今年は、参加者と訪問機関が増え,30名近くの国際機関職員を目指す外大院生・外大学部生・外大OB・他大学生(筑波大・お茶大・一橋大・京都大・神戸大)が16以上の国際機関を訪問して意見交換を行ない,キャリアへのモティベイションを高める予定です。 昨年度から正規の授業科目としても位置づけられました。

 日本では文系学生の大学院進学は一般化していませんが,複雑な国際環境や経済を学ぶには,4年間は十分とは言えません。2012年度から国家公務員試験が改革され,総合職(院卒者)試験が創設されました。アメリカでは専門職は修士卒以上が標準的であり,日本でも修士レベルの学識が要求される方向に向かうと思われます。「宇野ゼミ」の発展に積極的に関与したい,という学生諸君の参加を歓迎します。

2016年4月1日

宇野 公子

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