II さまざまな「歴史学」
6 世界システム分析
柴田三千雄『近代世界と民衆運動』岩波書店、1983年
ガヤットリー・チャクラヴォルティ・スピヴァク（上村忠男、本橋哲也訳）
『ポストコロニアル理性批判——消え去りゆく現在の歴史のために』月曜社、2003年
サミール・アミン（野口佑、原田金一郎ほか訳）『世界資本蓄積論』柘植書房、1979年
——（北沢正雄監訳）『世界は周辺部から変る』第三書館、1982年
アンドレ・グンダー・フランク（大崎正治ほか訳）『世界資本主義と低開発——収奪の《中枢−衛星》構造』柘植書房、1976年
——（西川潤訳）『世界資本主義とラテン・アメリカ——ルンペン・ブルジョワジーとルンペン的発展』岩波書店、1978年
——（山下範久訳）『リオリエント——アジア時代のグローバル・エコノミー』藤原書店、2000年
オクタヴィオ・イアンニ (神代修訳)『奴隷制と資本主義』大月書店、1981年
ロランド・メジャフェ (清水透訳)『ラテンアメリカと奴隷制』岩波書店、1979年
エリック・ウィリアムズ (川北稔訳)『コロンブスからカストロまで——カリブ海域史1469-1969 (1)(2)』1968年
——（田中浩訳)『帝国主義と知識人——イギリスの歴史家たちと西インド諸島』岩波書店、1979年
——（中山毅訳）『資本主義と奴隷制——ニグロ史とイギリス経済史』理論社、1987年
池本幸三、布留川正博、下山晃『近代世界と奴隷制——大西洋システムの中で』人文書院、1995年
恒川恵市「従属アプローチの発展と現状」『思想』673号、1980年7月
——『従属の政治経済学 メキシコ』東京大学出版会、1988年
ガブリエル・アンチオープ（石塚道子訳）『ニグロ、ダンス、抵抗——17-19世紀カリブ海地域奴隷制史』人文書院、2001年
カール・ウィットフォーゲル（湯浅赳男訳）『オリエンタル・デスポティズム——専制官僚国家の生成と崩壊』新評論、1995年
湯浅赳男『文明の歴史人類学——アナール・ブローデル・ウォーラーステイン』新評論、1986年
——『世界史の想像力——文明の歴史人類学をめざして』新評論、1996年
——『文明の「血液」——貨幣から見た世界史』新評論、1988年
——『文明の人口史——人類と環境との衝突、一万年史』新評論、1999年
角山栄『茶の世界史——緑茶の文化と紅茶の社会』中央公論社、1980年
——、川北稔、村岡健次『生活の世界史10 産業革命と民衆』河出書房新社、1992年
——、川北稔編『路地裏の大英帝国——イギリス都市生活史』平凡社、2001年
ジョーダン・グッドマン（和田光弘、久田由佳子、森脇由美子訳）『タバコの世界史』平凡社、1996年
シドニー・ミンツ（川北稔、和田光弘訳）『甘さと権力——砂糖が語る近代史』平凡社、1988年
——（藤本和子編訳）『聞書 アフリカン・アメリカン文化の誕生——カリブ海域黒人の生きるための闘い』岩波書店、2000年
S・N・アイゼンシュタット（梅津順一、田中豊治、柳父圀近、小林純訳）『文明形成の比較社会学』未来社、1991年
シーダ・スコッチポル（牟田和恵監訳）『現代社会革命論——比較歴史社会学の理論と方法』岩波書店、2001年
遅塚忠躬「フランス革命の世界史的位置」『西洋史研究』新編17、1988年
——「近代世界システムの中でのフランス絶対主義」『史潮』新13号、1983年
イマニュエル・ウォーラーステイン（川北稔訳）『新版史的システムとしての資本主義』岩波書店、1997年
——（川北稔訳）『近代世界システム−農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立 I・II』岩波書店、1981年
——（川北稔訳）『近代世界システム 1600-1750——重商主義と「ヨーロッパ世界経済」の凝集』名古屋大学出版会、1993年
——（川北稔訳）『近代世界システム 1730-1840s——大西洋革命の時代』名古屋大学出版会、1997年
——（本多健吉、高橋章訳）『脱＝社会科学——19世紀パラダイムの限界』藤原書店、1993年
——（山下範久訳）『新しい学——21世紀の脱＝社会科学』藤原書店、2001年
藤原帰一「世界システム論の展開——I・ウォーラーステインをこえて」『思想』738号、1985年12月
——『デモクラシーの帝国』岩波書店、2002年
ジャネット・L・アブー＝ルゴド（佐藤次高、斯波義信、高山博、三浦徹訳）
『ヨーロッパ覇権以前——もう一つの世界システム 上・下』岩波書店、2001年
セルジュ・グリュジンスキ（竹下和亮訳）「カトリック王国——接続された歴史と世界」『思想』937号、2002年5月
R・ビン・ウォン（今澤紀子訳）「国家と世界のあいだ——アジアにおけるブローデルの＜地域＞」『思想』937号、2002年5月
アンソニー・リード（平野秀秋、田中優子訳）『大航海時代の東南アジアI・II』法政大学出版局、2002年
濱下武志『近代中国の国際的契機——朝貢貿易システムと近代アジア』東京大学出版会、1990年
——『朝貢システムと近代アジア』岩波書店、1997年
——「アジアの＜近代＞」『岩波講座世界歴史20 アジアの＜近代＞
19世紀』岩波書店、1999年所収
——、川勝平太編『アジア交易圏と日本工業化 1500-1900』藤原書店、2001年
——、川勝平太編『海と資本主義』東洋経済新報社、2003年
岸本美緒『東アジアの「近世」』山川出版社、1998年
ダグラス・R・ハウンド（山下範久、須藤瑞代訳）「中国文明の境界——朝貢システムのジオモラルな文脈」『思想』899号、1999年5月
黒田明伸『貨幣システムの世界史＜非対称性＞を読む』岩波書店、2003年
近藤和彦編『長い18世紀のイギリス——その政治社会』山川出版社、2002年
松田武、秋田茂編『ヘゲモニー国家と世界システム——20世紀をふりかえって』山川出版社、2002年
山之内靖『システム社会の現代的位相』岩波書店、1996年
——、成田龍一、J・ヴィクター・コシュマン編『総力戦と現代化』柏書房、1995年
——、酒井直樹編『グローバリゼーション・スタディーズ1 総力戦体制からグローバリゼーションへ』平凡社、2003年
上野千鶴子『家父長制と資本制——マルクス主義フェミニズムの地平』岩波書店、1990年
——『近代家族の成立と終焉』岩波書店、1994年
——、足立真理子「表象分析とポリティカル・エコノミーをつなぐために——
マルクス主義・フェミニズム・グローバリゼーション」『上野千鶴子対談集 ラディカルに語れば・・・』平凡社、2001年所収
足立真理子「グローバリゼーションとジェンダー——フェミニスト政治経済学に向けて」『アソシエ』1号、1999年
——、古田睦美、伊豫谷登士翁「グローバルゼーションとジェンダー」『現代思想』1999年11月
マリア・ミース（奥田暁子訳）『国際分業と女性——進行する主婦化』日本経済評論社、1997年
——、ヴェーリカ・ベンホルト＝トムゼン、クラウディア・フォン・ベールホフ（古田睦美、善本裕子訳）
『世界システムと女性』藤原書店、1995年
サスキア・サッセン（森田桐郎訳）『労働と資本の国際移動——世界都市と移民労働者』岩波書店、1992年
——（伊豫谷登士翁訳）『グローバリゼーションの時代——国家主権のゆくえ』平凡社、1999年
伊豫谷登士翁『グローバリゼーションと移民』有信堂高文社、2001年
——『グローバリゼーションとは何か——液状化する世界を読み解く』平凡社、2002年
——編『経済のグローバリゼーションとジェンダー』（叢書現代の経済・社会とジェンダー5）明石書店、2001年
サッセンのたいへん重要な論文「グローバル経済のフェミニスト分析にむけて」を含む
ジョーン・スコット（荻野美穂訳）「反響するフェミニズム——危機の時代におけるフェミニスト・ポリティクス」『思想』942号、2002年10月
千田有紀「フェミニズムと植民地主義——岡真理による女性世紀切除批判を手がかりとして」『大航海』43号、2002年
ロビン・コーエン、ポール・ケネディ（山之内靖、伊藤茂訳）『グローバル・ソシオロジーI・II』平凡社、2003年
吉見俊哉「グローバル化の文化地政学」『カルチュラル・ターン、文化の政治学へ』人文書院、2003年所収
山下範久『世界システム論で読む日本』講談社、2002年
川勝平太編『グローバル・ヒストリーに向けて』藤原書店、2003年
梅棹忠夫『文明の生態史観ほか』中央公論社、2002年
上原専禄『クレタの壷——世界史像形成への試読』評論社、1975年
——編『日本国民の世界史』岩波書店、1960年
吉田吾郎『世界史の方法』青木書店、1983年
石原保徳『世界史への道——ヨーロッパ的世界史像再考 前・後』丸善、1993年
『現代思想』（特集 グローバルシティ東京）2000年10月
『現代思想』（特集 トランスナショナル・フェミニズム——女性の再配置）2003年1月
『現代思想』（特集 サスキア・サッセン——グローバリゼーションの最新局面）2003年5月
** 「歴史学読書案内」もくじへ戻る
**