II さまざまな「歴史学」
4 集合的記憶の動員と組織化
フリードリヒ・ニーチェ(小倉志祥訳)「生に対する歴史の利害について」『反時代的考察』筑摩書房、1993年所収
フランセス・イエイツ(青木信義、篠崎実、玉泉八州男、井出新、野崎睦美訳)『記憶術』水声社、1993年
モーリス・アルヴァックス(小関藤一郎訳)『集合的記憶』行路社、1989年
ピエール・ノラ編(谷川稔監訳)『記憶の場』全3巻、岩波書店、2003年
二宮宏之「歴史と記憶」『思想』911号、2000年5月
高橋哲哉『記憶のエチカ−戦争・哲学・アウシュヴィッツ』岩波書店、1995年
上村忠男「歴史が書きかえられる時」同編『歴史を問う5 歴史が書きかえられる時』2001年所収
——編『沖縄の記憶/日本の歴史』未来社、2002年
——、多木浩二「対談 歴史と証言——多木浩二氏との対談 」『ヘテロトピアの思考』未来社、1996年所収
テッサ・モーリス=スズキ「グローバルな記憶・ナショナルな記述」
『批判的想像力のために——グローバル化時代の日本』平凡社、2002年所収
『クァドランテ』(特集1:記憶と歴史IV シンポジウム記録
「ピエール・ノラ編『記憶の場』をどう読むか——日本語版の投げかけるもの」)5号、2003年
『クァドランテ』(特集「記憶と歴史」国際シンポジウム)2号、2000年
岩崎稔「モーリス・アルブヴァックスの『集合的記憶』1・2シモニデス・サークル」『未来』377・378号、1998年
——「ピエール・ノラの《記憶の場所》1・2シモニデス・サークル」『未来』380・381号、1998年
——「各論2 歴史学にとっての記憶と忘却の問題系」
歴史学研究会編『歴史学における方法的転回——現代歴史学の成果と課題 1980-2000年I』所収
ピエール・ヴィダル=ナケ(石田靖夫訳)「記憶の暗殺者たちとは誰か」『現代思想』(特集 戦争の記憶)1995年1月
渡辺和行『ホロコーストのフランス——歴史と記憶』人文書院、1998年
松本彰「十九世紀ドイツの国民的記念碑とナショナリズム」
遅塚忠躬、松本彰、立石博高編『フランス革命とヨーロッパ近代』同文館、1996年所収
冨山一郎『戦場の記憶』日本経済評論社、1995年
吉見義明『従軍慰安婦』岩波書店、1995年
阿部安成、小関隆、見市雅俊、光永雅明、森村敏己編『記憶のかたち——コメモレイションの文化史』柏書房、1999年
岡真理『記憶/物語』岩波書店、2000年
杉本淑彦『ナポレオン伝説とパリ——記憶史への挑戦』山川出版社、2002年
井上幸治「ナポレオン伝説の成立」『思想』557号、1970年11月 も参照のこと
パトリック・ハットン(廣田正和訳)「とらえ直された記憶術——修辞学から精神分析へ」『思想』807号、1991年9月
——(村山敏勝訳)「現代史学における記憶の位置づけ」『現代思想』1995年1月
ジョン・ボドナー(野村達朗、木村英憲、久田由佳子、藤本博、和田光弘訳)
『鎮魂と祝祭のアメリカ——歴史の記憶と愛国主義』青木書店、1997年
ジョージ・L・モッセ(佐藤卓己、佐藤八寿子訳)『大衆の国民化——ナチズムに至る政治シンボルと大衆文化』柏書房、1994年
ポール・トンプソン(酒井順子訳)『記憶から歴史へ——オーラル・ヒストリーの世界』青木書店、2002年
ジャック・ルヴェル(二宮宏之訳)「記憶の重荷」『思想』866号、1996年8月
ジャック・ル・ゴフ(立川孝一訳)『歴史と記憶』法政大学出版局、1999年
メアリー・カラザース(別宮貞徳監訳)『記憶術と書物——中世ヨーロッパの情報文化』工作舎、1997年
ハラルド・ヴァインリヒ(中尾光延訳)『「忘却」の政治学——ひとは何を忘れ、何を記憶してきたか』白水社、1999年
都留文科大学比較文化学科編『記憶の比較文化論——戦争・紛争と国民・ジェンダー・エスニシティ』柏書房、2003年
臼井隆一郎、高村忠明編『シリーズ言語態4 記憶と記録』東京大学出版会、2001年
宮島喬「フランス社会学派と集合意識論——歴史における「心性」の問題にふれて」『デュルケム理論と現代』東京大学出版会、1987年
片桐雅隆『過去と記憶の社会学——自己論からの展開』世界思想社、2003年
石田雄『記憶と忘却の政治学——同化政策・戦争責任・集合的記憶』明石書店、2000年
小松和彦編『記憶する民俗社会』人文書院、2000年
『思想』(特集 パブリック・メモリー)890号、1998年8月
『思想』(特集 記憶の場)911号、2000年5月
『現代思想』(特集 戦争の記憶)1995年1月
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