II　さまざまな「歴史学」

1　ジェンダー／セクシュアリティ／公共性

ジョーン・スコット（荻野美穂訳）『ジェンダーと歴史学』平凡社、1992年

——（荻野美穂訳）「女であることのパラドクス——フェミニズムの歴史を読み直す」『同志社アメリカ研究』35号、1996年（部分訳）

——（荻野美穂訳）「反響するフェミニズム——危機の時代におけるフェミニスト・ポリティクス」『思想』942号、2002年10月

ジュディス・バトラー（竹村和子訳）『ジェンダー・トラブル——フェミニズムとアイデンティティの攪乱』青土社、1999年

——（竹村和子訳）「触発する言葉——パフォーマティヴィティの政治性」『思想』892号、1998年10月

齋藤純一『公共性』岩波書店、2000年

——編『親密圏のポリティクス』ナカニシヤ出版、2003年

栗原彬、テッサ・モーリス＝スズキ、吉見俊哉「座談会　グローバル化と多層な「公共圏」」『思想』915号、2000年9月

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ユルゲン・ハーバーマス（細谷貞雄、山田正行訳）『公共性の構造転換——市民社会の一カテゴリーについての研究第2版』未来社、1994年
本書所収の「1990年新版への序言」を批判的に読解することが必要

ハンナ・アーレント（志水速雄訳）『人間の条件』筑摩書房、1994年

——（大久保和郎訳）『全体主義の起原1——反ユダヤ主義』みすず書房、1972年

——（大島通義、大島かおり訳）『全体主義の起原2——帝国主義』みすず書房、1972年

——（大久保和郎、大島かおり訳）『全体主義の起原3——全体主義』みすず書房、1974年

——（志水速雄訳）『革命について』中央公論社、1975年

マンフレート・リーデル（河上倫逸、常俊宗三郎編訳）『市民社会の概念史——その成立と構造』以文社、1990年

成瀬治『近代市民社会の成立』東京大学出版会、1984年

——「「市民的公共性」の理念」二宮宏之編『世界史への問い4 社会的結合』岩波書店、1989年所収

高橋順一「公共圏の成立」近藤和彦編『岩波講座世界歴史16 主権国家と啓蒙 16-18世紀』岩波書店、1999年所収

ウィリヒ・イム・ホーフ (成瀬治訳)『啓蒙のヨーロッパ』平凡社、1998年

アルベルト・メルッチ（山之内靖、貴堂嘉之、宮崎かすみ訳）『現在に生きる遊牧民——新しい公共空間の創出に向けて』
岩波書店、1997年（訳者解説を参照）

山之内靖『システム社会の現代的位相』岩波書店、1996年

リチャード・セネット（北山克彦、高階悟訳）『公共性の喪失』晶文社、1991年

ウィリアム・コノリー (杉田敦、齋藤純一、権左武志訳)『アイデンティティ／差異——他者性の政治』岩波書店、1998年

シャンタル・ムフ（千葉真、田中智彦、土井美徳、山田竜作訳）『政治的なるものの再興』日本経済評論社、1998年

オリヴィエ・ブラン（辻村みよ子訳）『女の人権宣言——フランス革命とオランプ・ドゥ・グージュの生涯』岩波書店、1995年

安藤隆穂編『フランス革命と公共性』名古屋大学出版会、2003年

福田歓一『近代の政治思想』岩波書店、1970年

東島誠『公共圏の歴史的創造——江湖の思想へ』東京大学出版会、2001年

佐々木毅、金泰昌編『公共哲学』全10巻、東京大学出版会、2001-2003年

——、山脇直司、村田雄二郎『東アジアにおける公共知の創出』東京大学出版会、2003年

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二宮宏之「フランス絶対王政の統治構造」『全体を見る眼と歴史家たち』所収

——「歴史のなかの「家」」同書所収

——「ある農村家族の肖像——アンシアン・レジーム下の「家」をめぐって」『歴史学再考』所収

——、樺山紘一、福井憲彦編『アナール論文選２　家の歴史社会学』新評論、1983年

稲本洋之助『フランスの家族法』東京大学出版会、1985年

ミシェル・フーコー（渡辺守章訳）『知への意志　性の歴史1』新潮社、1986年

——（田村俶訳）『快楽の活用　性の歴史2』新潮社、1986年

——（田村俶訳）『自己への配慮　性の歴史3』新潮社、1987年

ディディエ・エリボン（田村俶訳）『ミシェル・フーコー伝』新潮社、1991年

ミシェル・ペロー（持田明子訳）『歴史の沈黙——語られなかった女たちの記録』藤原書店、1993年

——、ジョルジュ・デュビィ監修（杉村和子、志賀亮一監訳）『女の歴史』全5巻、別巻2巻、藤原書店、1994-2001年

——、ジョルジュ・デュビィ編(小倉和子訳)『「女の歴史」を批判する』（『女の歴史』別巻第2巻、藤原書店、1996年）

——ほか『歴史の中のジェンダー』藤原書店、2001年

藤原書店編集部編『『女の歴史』への誘い』藤原書店、1994年

ジョルジュ・デュビー（篠田勝英訳）『中世の結婚——騎士・女性・司祭』新評論、1984年

——（新倉俊一、松村剛訳）『十二世紀の女性たち』白水社、2003年

——、アラン・コルバン、ジャック・ル・ゴフ、フィリップ・アリエスほか（福井憲彦、松本雅弘訳）
『増補愛と結婚とセクシュアリテの歴史』新曜社、1993年

アラン・コルバン（杉村和子監訳）『娼婦』藤原書店、1991年

マルチーヌ・セガレーヌ（片岡幸彦監訳）『妻と夫の社会史』新評論、1983年

——片岡幸彦、片岡陽子訳）『儀礼としての愛と結婚——中世から現代まで』新評論、1985年

——（片岡陽子訳）『家族の歴史人類学』新評論、1987年

フランソワーズ・ルークス（蔵持不三也、信部保隆訳）『肉体——伝統社会における慣習と知恵』マルジュ社、1983年

——（福井憲彦訳）『＜母と子＞の民俗史』新評論、1983年

ジャン＝ルイ・フランドラン（蔵持不三也、野池恵子訳）『農民の愛と性——新しい愛の歴史学』白水社、1989年

——（宮原信訳）『性の歴史』藤原書店、1992年

—— (森田伸子、小林亜子訳)『フランスの家族——アンシャン・レジーム下の親族・家・性』勁草書房、1993年

イヴォンヌ・ヴェルディエ（大野朗子訳）『女のフィジオロジー——洗濯女・裁縫女・料理女』新評論、1985年

ジャック・ソレ（西川長夫ほか訳）『性愛の社会史——近代西欧における愛』人文書院、1985年

マリー・ナッシュ編（川成洋、長沼裕子訳）『自由な女——スペイン革命下の女たち』彩流社、1983年

ケネス・ドーヴァー（中務哲郎、下田立行、久保田忠利訳）『古代ギリシャの同性愛』リブロポート、1984年

エヴァ・C・クールズ（中務哲郎、下田立行、久保田忠利訳）
『ファロスの王国——古代ギリシャの性の政治学　１・２』岩波書店、1989年

デイヴィッド・ハルプリン（石塚浩司訳）『同性愛の百年間——ギリシャ的愛について』法政大学出版局、1995年

——『聖フーコー——ゲイの聖人伝に向けて』太田出版、1997年

桜井万里子『古代ギリシャの女たち——アテナイの現実と夢』中央公論出版社、1992年

——『ソクラテスの隣人たち——アテナイにおける市民と非市民』山川出版社、1997年

ジョン・ボズウェル（大越愛子、下田立行訳）『キリスト教と同性愛——1-14世紀西欧のゲイ・ピープル』国文社、1990年

メアリ・プライア（三好洋子訳）『結婚・受胎・労働——イギリス女性史1500-1800』刀水書房、1989年

アンガス・マクラレン（荻野美穂訳）『性の儀礼——近世イギリスの出産風景』人文書院、1989年

ローレンス・ストーン（北本正章訳）『家族・性・結婚の社会史——1500年-1800年のイギリス』勁草書房、1991年

エドワード・ショーター（田中俊宏、岩崎誠一訳）『近代家族の形成』昭和堂、1987年

ジャック・ドンズロ（宇波彰訳）『家族に介入する社会——近代家族と国家の管理装置』新曜社、1991年

バーバラ・ドゥーデン（田村雲供訳）『胎児へのまなざし——生命イデオロギーを読み解く』阿吽社、1993年

——（井上芳子訳）『女の皮膚の下——一八世紀のある医師とその患者たち』藤原書店、1994年

——（北川東子訳）「女性を「脱構築」で切り刻んではならない！ジュディス・バトラー批判と
時代批判——身体史の視点から」『環』7号、2001年10月

イヴ・コゾフスキー・セジウィック（外岡尚美訳）『クローゼットの認識論——セクシュアリティの20世紀』青土社、1999年

——（亀沢美由紀訳）『男同士の絆——イギリス文学とホモソーシャルな欲望』名古屋大学出版会、2001年

——（竹村和子、大橋洋一訳）「クィア理論をとおして考える」『現代思想』2002年12月

トーマス・キューネ編（星乃治彦訳）『男の歴史——市民社会と〈男らしさ〉の神話』柏書房、1997年

ウーテ・フレーフェルト（若尾佑司、姫岡とし子、坪郷実、原田一美、山本秀行訳）
『ドイツ女性の社会史——200年の歩み』晃洋書房、1990年

——（田邊玲子訳）「ドイツにおける女性史とジェンダーの歴史学——発展過程・問題点・将来展望」『思想』898号、1999年4月

ジョージ・L・モッセ（佐藤卓己、佐藤八寿子訳）『ナショナリズムとセクシュアリティ——市民道徳とナチズム』柏書房、1996年

ミヒャエル・ミッテラウアー（若尾佑司、森明子、森謙二、服部良久、肥前栄一訳）
『歴史人類学の家族研究——ヨーロッパ比較家族史の課題と方法』新曜社、1994年

——、ラインハルト・ジーダー（若尾佑司、若尾典子訳）
『ヨーロッパ家族社会史——家父長制からパートナー関係へ』名古屋大学出版会、1993年

荻野美穂『生殖の政治学——フェミニズムとバース・コントロール』山川出版社、1994年

——「歴史学における構築主義」上野千鶴子編『構築主義とは何か』勁草書房、2001年所収

——『中絶論争とアメリカ社会——身体をめぐる戦争』岩波書店、2001年

——『ジェンダー化される身体』2002年

——、姫岡とし子、長谷川博子、田辺玲子、千本暁子、落合恵美子
『制度としての＜女＞——性・産・家族の比較社会史』平凡社、1990年

——、西川祐子編『共同研究　男性論』人文書院、1999年

長谷川博子「女・男・子供の関係史にむけて——女性史研究の発展的解消」『思想』719号、1984年5月

——「権力・産婆・民衆——一八世紀後半アルザスの場合」『思想』746号、1986年8月

川越修『性に病む社会——ドイツ　ある近代の軌跡』山川出版社、1995年

——、原田一美、姫岡とし子、若原憲和『近代ドイツを生きる女たち——十九世紀ドイツ社会史を読む』未来社、1990年

姫岡とし子『近代ドイツの母性主義フェミニズム』勁草書房、1993年

仲正昌樹編『ヨーロッパ・ジェンダー研究の現在——ドイツ統一後のパラダイム転換』お茶の水書房、2001年

前川和也編『家族・世帯・家門——工業化以前の世界から』ミネルヴァ書房、1993年

河野信子編『女と男の時空——日本女性史再考』全6巻別巻1、藤原書店、1995-1998年

石月静恵、藪田貫編『女性史を学ぶ人のために』世界思想社、1999年

田端泰子、上野千鶴子、服藤早苗編『ジェンダーと女性』早稲田大学出版部, 1997年

大口勇次郎『女性のいる近世』勁草書房、1995年

佐々木潤之介ほか編『日本家族史論集』全13巻、吉川弘文館、2002-2003年

鹿野政直『戦前・「家」の思想』創文社、1983年

——『婦人・女性・おんな——女性史の問い』岩波書店、1989年

川村邦光『セクシュアリティの近代』講談社、1996年

——『オトメの祈り——近代女性イメージの誕生』紀伊国屋書店、1993年

藤目ゆき『性の歴史学——公娼制度・堕胎罪体制から売春防止法・優生保護法体制へ』不二出版、1997年

上野千鶴子『家父長制と資本制——マルクス主義フェミニズムの地平』岩波書店、1990年

——『近代家族の成立と終焉』岩波書店、1994年

——『差異の政治学』岩波書店、2002年

落合恵美子『近代家族とフェミニズム』勁草書房、1989年

——『21世紀家族へ——家族の戦後体制の見かた・超えかた』有斐閣、1997年

——『近代家族の曲り角』角川書店、2000年

牟田和恵『戦略としての家族——近代日本の国民国家形成と女性』新曜社、1996年

千田有紀「『家』のメタ社会学——家族社会学における『日本近代』の構築」『思想』898号、1999年4月

キース・ヴィンセント、風間孝、河口和也『ゲイ・スタディーズ』青土社、1997年

河口和也『クィア・スタディーズ』岩波書店、近刊

竹村和子『フェミニズム』岩波書店、2000年

——『愛について——アイデンティティと欲望の政治学』岩波書店、2002年

井上洋子、富永桂子、松田昌子、古賀邦子、星乃治彦『ジェンダーの西洋史』法律文化社、1998年

竹中恵美子、久場嬉子監修『現代の経済・社会とジェンダー』全5巻、2001-2002年

『思想』（特集　ジェンダーの歴史学）898号、1999年4月

『思想』（特集　ポスト国家／ポスト家族——ジェンダー研究の射程）955号、2003年11月

『現代思想』（総特集 レズビアン／ゲイスタディーズ）1997年5月

『現代思想』（特集 ジェンダー・スタディーズ）1999年1月

『現代思想』（特集 ジェンダー）2000年2月

『現代思想』（特集 ジュディス・バトラー——ジェンダー・トラブル以降）2000年12月

『現代思想』（特集 フェミニズムは終わらない）2001年5月

『現代思想』（特集 トランスナショナル・フェミニズム——女性の再配置）2003年1月

『大航海』（特集 フェミニズムは終わったか？）39号、2001年

『大航海』（特集 漂流するジェンダー）43号、2002年

『歴史学研究』(特集　公共性再考——グローバリゼーションとナショナリズム)増刊号、2003年10月

お茶の水女子大学女性文化研究センター『ジェンダー研究 お茶の水女子大学ジェンダー研究センター年報』1998年〜

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