T 「歴史」を問う

 

2 歴史家の生と問いかけ

 

上原専禄『クレタの壷——世界史像形成への試読』評論社、1975

——編『日本国民の世界史』岩波書店、1960

石母田正『歴史と民族の発見——歴史学の課題と方法』平凡社、2003

家永三郎『憲法・裁判・人間』名著刊行会、1997

堀米庸三『わが心の歴史』新潮社、1976

増田四郎『大学でいかに学ぶか』講談社、1966

井上幸治『歴史とは何か』藤原書店、1991

弓削達『明日への歴史学——歴史とはどういう学問か』河出書房新社、1984

永原慶二『20世紀の日本の歴史』吉川弘文館、2003

渓内謙『現代史を学ぶ』岩波書店、1995

中塚明『歴史家の仕事——人はなぜ歴史を研究するのか』高文社、2000

網野善彦『歴史としての戦後史学』日本エディタースクール出版部、2000

——、二宮宏之「対談 歴史叙述と方法——歴史学の新しい可能性をめぐって」
『神奈川大学評論叢書第2巻 歴史解読の視座』御茶の水書房、1993年所収

阿部謹也『自分のなかに歴史をよむ』筑摩書房、1988

——『北の街にて』講談社、1995

喜安朗『天皇の影をめぐるある少年の物語——戦中戦後私史』刀水書房、2003

大野真弓『西洋史学への道——旧制高等学校教師の回想』名著刊行会、2000

角山栄『「生活史」の発見——フィールド・ワークで見る世界』中央公論社、2001

二宮宏之「戦後歴史学と社会史」歴史学研究会編『戦後歴史学再考』所収

——『マルク・ブロックを読む』岩波書店、2005

水林章「自分のなかに歴史を見いだす」
『ドン・ジュアンの埋葬——モリエール『ドン・ジュアン』における歴史と社会』山川出版社、1996年所収

近藤和彦『文明の表象 英国』山川出版社、1998

高山博『歴史学 未来へのまなざし——中世シチリアからグローバル・ヒストリーへ』山川出版社、2002

永原慶二、中村政則編『歴史家が語る 戦後史と私』吉川弘文館、1996

EH・カー「自伝的覚書」『思想』944号、200212

マルク・ブロック(松村剛訳)『新版 歴史のための弁明――歴史家の仕事』岩波書店、2004
(旧訳(讃井鉄男訳)『歴史のための弁明——歴史家の仕事』岩波書店、1956年)
新訳と旧訳とでは、使っている原書の版が異なります。

リュシアン・フェーヴル(長谷川輝夫訳)『歴史のための闘い』平凡社、1995

ジョルジュ・デュビー(松村剛訳)『歴史は続く』白水社、1993

アラン・ブーロー(藤田朋久訳)『カントロヴィッチ——ある歴史家の物語』みすず書房、1993

フィリップ・アリエス(成瀬駒男、伊藤晃訳)『歴史家の歩み——アリエス1943-1983』法政大学出版局、1999

ポール・ヴェーヌ(鎌田博夫訳)『歴史と日常——ポール・ヴェーヌ自伝』法政大学出版局、2002

ジャック・ル・ゴフ(鎌田博夫訳)『ル・ゴフ自伝——歴史家の生活』法政大学出版局、2000

アラン・コルバン(平野千果子訳)「「自分史」からみたフランス歴史学の歩み」『思想』836号、19944

——(小倉和子訳)『感性の歴史家アラン・コルバン』藤原書店、2001

ドロシー・トムプスン(古賀秀男、小関隆訳)「私の歩んだ道から」
『階級・ジェンダー・ネイション——チャーティズムとアウトサイダー』ミネルヴァ書房、2001年所収

ミシェル・ペロー(福井憲彦、金子春美訳)「ある女の歴史/女たちの歴史」
『フランス現代史のなかの女たち』日本エディタースクール出版部、1989年所収

テッサ・モーリス=スズキ「誰が語るのか——著者へのインタヴュー」
『批判的想像力のために——グローバル化時代の日本』平凡社、2002年所収

リン・ハント(近藤和彦訳)「母のこと/政治文化/ボディ・ポリティク」『思想』789号、19903

カルロ・ギンズブルグ(上村忠男訳)「結びに代えて——自伝的回顧」『歴史を逆なでに読む』みすず書房、2003年所収

——(上村忠男、堤康徳訳)『裁判官と歴史家』平凡社、1992

エドワード・サイード(中野真紀子訳)『遠い場所の記憶自伝』みすず書房、2001

——(大橋洋一訳)『知識人とは何か』平凡社、1998(解説・姜尚中)

福井憲彦編『歴史家の愉しみ・歴史家への道——フランス最前線の歴史家との対話』新曜社、1995
ロジェ・シャルチエ、アルレット・ファルジュ、ジョルジュ・ヴィガレッロ、
ダニエル・ファーブル、オギュステン・ベルクへのインタビュー

渡辺節夫編『歴史学と現代社会——パリの歴史家たちとの対話』山川出版社、2000

近藤和彦、野村達朗編訳『歴史家たち』名古屋大学出版会、1990
ホブズボーム、EP・トムスン、N・デーヴィス、ギンズブルグほか

今谷明、尾形勇、大濱徹也、樺山紘一編『20世紀の歴史家たち<1>日本編 上』刀水書房、1997

——20世紀の歴史家たち<2>日本編 下』刀水書房、1999

尾形勇、木畑洋一、樺山紘一編『20世紀の歴史家たち<3>世界編 上』刀水書房、1999

——20世紀の歴史家たち<4>世界編 下』刀水書房、2001

牧原憲夫編『「私」にとっての国民国家論——歴史研究者の井戸端談義』日本経済評論社、2003

『クリオ』(東大西洋史クリオの会)には、二宮宏之・遅塚忠躬 等への貴重なインタビューが載せられています

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フリードリヒ・ニーチェ(小倉志祥訳)「生に対する歴史の利害について」『反時代的考察』筑摩書房、1993年所収

 

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