Tokyo University of Foreign Studies
東京外国語大学【2001年度カンボジア文献講読ゼミ】

カンボジア缶〜開けてびっくり!?12のインタビュー〜


岡田知子教官からのメッセージ

 このカンボジア缶を製作した、東京外国語大学2001年度カンボジア文献講読ゼミの教官である岡田知子教官からのメッセージです。

東京外国語大学カンボジア語専攻


◆ ◇ ◆ ◇


 「なぜ、カンボジアなのか」この問いかけを今まで何度受けてきたことだろう。一度として簡潔にうまく答えられたことがない。「そりゃあ、カンボジア人のカレができたからですよ」と冗談めかして言っておけば、相手もはぐらかされたと思うのか、それ以上敢えて聞こうとはしない。
 だが本当は語りたいのだ。カンボジアに対するこの思いを。私と同じ視線に立って耳を傾けてくれる人さえいれば。何の因果かカンボジアと関わることになった誰しもが、そう思うに違いない。

 12名のゼミ生は、時間と労力を惜しまず、ここまで本当によくやってきた。原稿の校正は回を重ねるごとに細かくなっていき、漢字表記の是非、記号の使用方法、句読点の位置、頁番号の位置まで議論になった。時には白熱し過ぎて険悪なムードになりかかることすらあった。毎週金曜5限のゼミが終わると、教官、ゼミ生ともども、疲労困ぱいの面持ちだった。
 自分自身の原稿以外に番外編の原稿も担当した会田さん、他称「編集長」に相応しく大人の意見を出し続けた門田君、年度途中でカンボジアへ留学し現地から仲間を支えた佐伯君、イラストとデザインで表紙を飾った齋藤さん、自分の意見を常に持ち積極的に発言した田村さん、ページの割付と装丁の指導をした茅根さん、いの一番に原稿を仕上げた中良さん、独特の感性でクラスの雰囲気を盛り上げた濱野君、毎回わかりやすいプレゼンテーションをした平嶋さん、原稿の校正では人一番丁寧だった福冨さん、読む人の気持ちを考えてわかりやすくカンボジア現代史を書いた布施君、Webページの立ち上げやMLの作成などゼミ生を引っ張った松本さん−この12名だったから、本インタビュー集を作り上げることができた。

 最後になったが、学生のインタビューに快く応じてくださった14名の方々に心から御礼申し上げる。この14名の方々のご協力なしには、本インタビュー集の作成は不可能であった。どの方も、学生からの突然の電話に始まり最終原稿の校正にいたるまで、幾多の失礼や無作法に目をつぶり、貴重なお時間を割いて、何の見返りも期待せずに学生の相手をしてくださった。ほんの一部ではあったが、学生の発表や原稿を通して、お一人お一人の大切な「カンボジア」を経験できたことへの感謝をもって、このインタビュー集を終えたい。

2002年3月31日   岡田 知子

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