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氏名 八木 久美子
(YAGI Kumiko)
所属 職名 大学院総合国際学研究院/教授
E-mail kuyagi@tufs.ac.jp
HP http://www.tufs.ac.jp/ts2/personal/kuyagi/
取得学位 修士(文学)(東京大学)1990年
修士(宗教学)(ハーバード大学)1993年
博士(ハーバード大学)2001年
専門分野(科研費分類) 宗教学、イスラム研究
研究キーワード 宗教学、イスラム
religious studies, Islam
自己紹介 「なぜアラビア語なの?」という、アラビア語を専門的に勉強した人なら必ず嫌というほど訊かれる質問があります。そのうえ、私の専門は宗教学で、最近はかなり名が知れてきたとはいえ、歴史学や文学、言語学に比べれば社会にはさほど認知されてはいない、かなりマイナーな学問です。ここでまた、「なんで宗教なわけ?」という質問を浴びます。
結局、私の関心は、自分の生き方や世界のあり方について、他の人が何を考えているか、どう感じとるかというところにあります。同じ人間であれば理解しあえるはずだという大雑把で楽観的な期待は、実際に異なる文化や伝統の中に生きている人と出会ったとき、無残に崩れます。自分たちとは違う価値体系や世界観を持ち、それゆえ異なる認識の方法、表現のしかたをする人々を理解することは至難の業であって、偏見を捨て、寛大な精神を持って接すれば、おのずと理解できるというものではありません。そのためには多くの時間と労力をかけた作業が必要です。しかしやればやっただけ、以前は不可解にしか思えなかった行動や物言いが、霧が晴れるようにして、「なるほど」といえるような納得のいくものに姿を変えていきます。アラブ世界という自分の文化から遠いところにある人々のことばを勉強し、人間の精神生活に直結した宗教という領域を対象にして、少しずつその作業を進めているところです。
最終学歴 1982年03月 東京外国語大学外国語学部アラビア語学科卒業
1990年03月 東京大学人文科学研究科宗教学宗教史学専攻修了
1993年03月 東京大学人文科学研究科宗教学宗教史学専攻中退
1993年05月 ハーバード大学文理大学院宗教学修了
最近5年間の研究 グローバル化時代のイスラム言説生成過程に関する研究:ファトゥアーを中心に


グローバル化時代の消費行動から見る「イスラム性」構築過程についての動態的研究


イスラムのグローバル化による「イスラム共同体」の構造的変化についての研究
世界を包み込む現象としてのグローバル化が、イスラムの伝統的な世界認識の枠組みをどのように変え、その結果としてイスラムのダイナミズムにどのような変化が生まれているかについての研究である。とくにグローバル化に伴い、「イスラム共同体」の伝統的な構造が根底から覆されようとしていることによって、イスラムは新たな意味での普遍化に向かっている点について明らかにしている。
所属学会 イスラム協会 評議員
日本宗教学会 常務理事
日本中東学会
北米中東学会
「宗教と社会」学会
受賞 辻静雄食文化賞(2016年07月)
主要研究業績 【論文】
  • アラブ・ムスリム社会における結婚をめぐる語り, 東京外国語大学論集, 93号, 179--195, 2016年
  • 「イスラム法解釈における再文脈化と脱文脈化―グローバル化時代のイスラム法再普遍化の試み」, 東京外国語大学論集, 89巻, 2015年
  • 「イスラムにおける断食と共食―ラマダーン月の食行動が生み出すもの」, 東京外国語大学論集 , 87号, 215--234, 2014年
  • 「イスラム的に消費するということ―ハラ―ル概念の変容とその意味」, 『総合文化研究』, 16巻, 30--43, 2013年
  • 生活者のイスラムーエジプトの例を中心に, 現代宗教, 2011年号, 241--257, 2011年
  • 多様化するイスラムのかたち―『俗人化』のもたらす可能性, 総合文化研究, 13巻, 119--134, 2010年
  • 「イスラムの『俗人』スター説教師」, 東京外国語大学論集, 77巻, 117--133, 2009年
  • 「脱地域化するムスリム・アイデンティティ-イギリス『移民』ムスリムの例から」, 総合文化研究, 11巻, 61--75, 2008年
【著書】
  • 『慈悲深き神の食卓――イスラムを「食」から見る』, 東京外国語大学出版会, 単行本(学術書), 単著, 2015年
  • 『世界を食べよう!――東京外国語大学の世界料理』, 東京外国語大学出版会, 単行本(一般書), 共著, 2015年
  • 『世界宗教百科事典』, 丸善出版, 単行本(学術書), 共編著, 2012年
  • 『グローバル化とイスラム―エジプトの「俗人」説教師たち』, 世界思想社, 単行本(学術書), 単著, 2011年
  • 『アラブ・イスラム世界における他者像の変遷』, 現代図書, 単行本(学術書), 単著, 2007年
  • 『マフフーズ・文学・イスラム―エジプト知性の閃き』, 第三書館, 単行本(学術書), 単著, 2006年
  • 『ジェンダーで学ぶ宗教学』(共著), 世界思想社, 単行本(学術書), 共著, 2007年
  • 『人間改造論』, 新曜社, 単行本(学術書), 共著, 2007年
【総説・解説記事】
  • 「食のタブーについて」(食から見るイスラム第一回), 英語教育, 大修館書店, 総説・解説(商業誌), 単著, 2017年
  • ムスリム女性のベール, 東京外語会会報 , 東京外語会, その他記事, 単著, 2017年
  • ラマダーンは人生を充実させるための知恵, 潮, 潮出版社, 総説・解説(商業誌), 単著, 2016年
【研究発表】
  • 「結婚をめぐるイスラム教徒の語り―現代のアラブ諸国を中心に―」, 日本宗教学会第75回学術会議, 国内会議, 日本宗教学会, 口頭(一般), 早稲田大学, 2016年
  • Decontextualization in Islamic Jurisprudence: the Fatwa in Public Space, 第21回国際宗教学宗教史学会世界会議, 国際会議, the International Association for History of Religions, 口頭(一般), Erfurt University (Germany), 2015年
  • 「イスラムから食を見る」, 第三回食のハラール性に関する国際シンポジウム, 国際会議, 東京工業大学「ぐるなび」食の未来創成寄付講座, シンポジウム・ワークショップ パネル(指名), 東京工業大学, 2016年
  • 「法解釈における脱文脈化と再文脈化―イスラムの再普遍化の試み」, 日本宗教学会第73回学術大会, 国内会議, 日本宗教学会, 口頭(一般), 同志社大学, 2014年
  • 「食が人をつなぐ時―ラマダーン月の断食と共食―」, 日本宗教学会第72回学術大会, 国内会議, 日本宗教学会, 口頭(一般), 國學院大學, 2013年
  • 「グローバル化時代のイスラムにおけるハラール概念の展開」, 日本宗教学会第71回学術大会, 国内会議, 日本宗教学会, 口頭(一般), 皇学館大学, 2012年
  • New Muslim Preachers as an Aspect of Re-Islamization, 第20回国際宗教学宗教史学会世界会議, 国際会議, the International Association of the History of Religions, 口頭(一般), University of Toronto, 2010年
  • 「グローバル化の中のイスラム―イスラムの市場価値化をめぐって」, 日本宗教学会学術大会, 国内会議, 日本宗教学会, 口頭(一般), 関西学院大学, 2011年
  • 「俗人説教師の活躍とイスラムにおける権威の問題」, 日本宗教学会学術大会, 国内会議, 日本宗教学会, 口頭(一般), 京都大学, 2009年
【現地の調査・研究】
  • グローバル化時代のイスラム言説生成過程に関する研究:ファトゥワーを中心に, エジプト、カイロ, 2017年
  • グローバル化時代の消費行動から見る「イスラム性」構築過程についての動態的研究, エジプト, 2014年
  • グローバル化時代の消費行動から見る「イスラム性」構築過程についての動態的研究, マレーシア、クアラルンプール, 2013年
  • グローバル化時代の消費行動から見る「イスラム性」構築過程についての動態的研究, オーストリア、ウィーン, オーストリア・イスラム協会、ウィーン・イスラム・センター, 2012年
  • グローバル化時代の消費行動から見る「イスラム性」構築過程についての動態的研究, エジプト、カイロ, カイロ大学、および文化省関連施設, 2012年
  • イスラムのグローバル化による「イスラム共同体」の構造的変化についての研究, エジプト、カイロ, カイロ大学, 2012年
  • イスラムのグローバル化による「イスラム共同体」の構造的変化についての研究, イギリス・ロンドン, ロンドン大学・東洋アフリカ学院, 2011年
過去10年間に取得した科学研究費補助金・その他の競争的研究経費
  • 科学研究費 基盤研究(C) グローバル化時代のイスラム言説生成過程に関する研究:ファトゥアーを中心に(2016年度)
  • 科学研究費 基盤研究(C) グローバル化時代の消費行動から見る「イスラム性」構築過程についての動態的研究(2012年度-2015年度)
  • 科学研究費 基盤研究(C) イスラムのグローバル化による「イスラム共同体」の構造的変化についての研究(2008年度-2011年度)
  • 科学研究費 基盤研究(C) 二十世紀後半のアラブ世界におけるイスラム教徒の「他者/自己」像の形成とその変容(2004年度-2007年度)

last updated on 2017/3/12