

| 氏名 | 床呂 郁哉 (TOKORO, Ikuya) |
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| 所属 | アジア・アフリカ言語文化研究所 フィールドサイエンス研究企画センター 連携地域研究班 |
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| 職名 | 准教授 | |
| 生年月 | 1965年9月 | |
| HP | ||
| tokoro@ | ||
| 専門 | 東南アジア研究,人類学 | |
| 自己紹介 | ||
| 最終学歴 | ||
| 取得学位 | 学術修士(東京大学)1991 | |
| 現在の教育活動 | 外国語学部 大学院(前期) 大学院(後期) 共同研究 |
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| 最近5年間の研究 | 過去5年間の研究としてはフィリピン,マレーシア,インドネシアなど東南アジア島嶼部社会の人類学的研究を行ってきた。なかでもフィリピン南部のスールー諸島周辺の海洋民社会について継続的に調査研究を実施してきた。バジャウやサマ,オランラウトなどと呼ばれるこうした海洋民たちは,東南アジア地域全体の歴史や社会を考察する上でも非常に興味深い対象でありながら,歴史学においても文化人類学においても比較的研究の蓄積が少ない領域である。歴史的には,これらの集団は東南アジア海域世界の王権や国家の形成に重要な役割を果たしながらも,特定の王権や国家に完全に従属してしまうことはなく,状況に応じて自由にその帰属を変化させてきた。現代においてさえ必ずしも国民国家の枠には収まらないかれらの移動性の高い生活と文化・価値観は,「国家とは何か?民族とは何か?」が問い直されつつある現代においても大きな研究意義を持っているように思われる。こうした観点から私は東南アジアの海洋民,特にフィリピン南部スールー諸島のサマ族,バジャウ族の研究を行なってきたがその手法は大別して次のふたつである。
第一に,文献資料に基づく歴史人類学的考察の試み。その際,特に次のようなテーマを問題意識とした。まず何よりもスールー地域では,極めてダイナミックな民族間関係あるいはエスニシティの在り方が観察されること。このダイナミズムは,海上交易を基盤にイスラーム王権を確立した沿岸定住民のタウスグ族と,その海軍力を担い,あるいは輸出用の海産物を供給したサマ族やバジャウ族など海洋民との,時には協力し,時には敵対や支配従属関係を取り結ぶという不安定な民族間関係に由来する。こうしたフレキシブルなエスニシティの歴史的動態を,歴史学と人類学の境界領域であるエスノヒストリーの手法によって考察してゆくこと。もうひとつは文化人類学的参与観察の手法による長期の現地調査(フィールドワーク)に基づく研究である。これは平成4年4月より約3年間,スールー諸島南部タウィタウィ州において「移動」の問題などについて現地調査を実施してきた。現在の研究内容は,こうした調査研究を継続しつつ,スールー諸島社会を,より広域の東南アジア海域世界や,イスラーム世界といった枠組みのなかで捉え返すような分析枠組みの構築を試みている。この,イスラーム世界のなかでのフィリピンのムスリム社会という点については,床呂[1998a]においても報告した。 |
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| 所属学会 | 日本文化人類学会 | |
| 主要研究業績 | 「変容する空間 再浮上する場所-モダニティの空間と人類学」西井涼子・田辺繁治(編)『社会空間の人類学』 pp.65-90 世界思想社 2006年3月 Transformation of Shamanic Rituals among the Sama of Tabawan Island, Sulu Archipelago, Southern Philippines, S. Yamashita and J. S. Eades (eds.) Globalization in Southeast Asia: Local, National and Transnational Perspective, 165-178 Berghahn Books (New York, Oxford) 2003 対テロ戦争下の東南アジアとヨーロッパで考える 通信108・109合併号 30-40 アジア・アフリカ言語文化研究所 2003.5. カタカタとパグビッサラ--スールー諸島T島における儀礼的語りの変容について アジア・アフリカ言語文化研究 (61号) 51-69 2001 サイバースペースの中のピープルパワー アジア・アフリカ言語研究所通信 (101号) 15 2001 海辺に暮らす--サマ人 フィリピン ワールドガイド・アジア (10巻) 262-263 JTB出版 2000 守り神と伝説 フィリピン ワールドガイド・アジア (10巻) 263 JTB出版 2000 越境:スールー海域世界から 249 岩波書店 1999 フィリピン:和平合意後のフィリピン・ムスリム社会とイスラム ASEAN諸国におけるイスラムの政治,経済への影響(第三年度) (中村光男) 55--65 財団法人日本国際フォーラム 1999 知識と力:スールー諸島における「イルム」をめぐる一考察 民俗宗教の地平 (宮家準) 333--346 春秋社 1999 住まうことと漂うこと:スールー諸島の魚撈民 住まいをつむぐ (世界の住まい 佐藤浩司) 177--194 学芸出版社 1998 フィリピン・ムスリム分離主義運動の展開とイスラム復興の諸相 ASEAN諸国におけるイスラムの政治,経済への影響 (中村光男) 1--30 日本国際フォーラム 1998 越境の民族誌:スールー海域世界から 移動の民族誌 (岩波講座文化人類学 7 青木保 ほか) 159--186 1996 アガマ(宗教)をめぐる日常の政治学 社会人類学年報 (22) 81--104 1996 シンポジウム『越境文化の現在』参加報告 アジアセンターニュース (1) 20--21 1996 Transformation of Shamanic Rituals among the Sama in Sulu, Southern Philippines The Japan-Southeast Asia Forum on ``Globalization and Culture in Southeast Asia'' 1996 海の民サマの信仰と伝承 アジアフォーラム (77) 19 1995 スールー諸島,海のサマ人 アジアフォーラム (77) 9--13 1995 海から来た宗教:スルー諸島のイスラーム アジア読本:フィリピン (宮本勝・寺田勇文) 148--154 河出書房新社 1994 海のエスノヒストリー:スールー諸島における歴史とエスニシティ 民族学研究 (57--1) 1--20 1992 フィリピンのイスラーム:海洋民 南太平洋海域調査研究報告 (22) 59--69 1991 |
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| 過去10年間に取得した科学研究費補助金・その他の競争的研究経費 | 平成16-平成19基盤研究C
スールー海域世界におけるサマ語系民族集団の移動と越境に関する文化人類学的研究 平成11 (奨励研究A) 東南アジア海域世界の海洋民ネットワークの形成過程に関する歴史人類学的研究 平成9-平成9 (日本国際フォーラム) 東南アジア海域世界に関する資料収集 |
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last updated on 2007/4/10