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氏名 鈴木 聡
(SUZUKI Akira)
所属 職名 大学院総合国際学研究院/教授
生年月
HP
E-mail
専門  
自己紹介  他者として、非英語圏の住民として英語圏の文化について論じる方法を構築しようとしています。この視点に立ってこれまで取りあげてきたのは中心にたいする周縁からのアプローチの可能性を示唆するさまざまな研究対象でした。方法の基盤はいわゆる「精読」を据えています。それは一見したところ愚直なまでに献身的にテクストの意味内容を究めつくすことであるように映るかもしれません。たしかにその印象は部分的にはあたっているでしょう。しかしそれだけが必ずしもすべてではありません。精読の方法は、テクスト内にある個々の事項をテクスト内にある他の事項との関連においてすべて説明できるようにすることを基本としています。その過程にあってはテクストの特異性、独自性が解明されるべきであることはもちろん、特異性や独自性の対極をなす非個性的な側面にも光があてられなければなりません。テクストには限界があること、その限界性には理由があることをかたときも忘れてはならないのです。このような丹念な基礎作業のうえに学生諸君がそれぞれの知的な営みを築きあげてゆけるようにすることを授業の目的として心がけています。みずからをテクストの他者としてとらえることにより、自己とはなにかという問いにたいしてもそれぞれの答えを与えられるようになることを期待したいと思います。
 上記のような問題設定を基本におきながら今後検討を加えてゆく必要のある問題としては異文化間の媒介手段としての翻訳の役割をいかにして理論的に解明するかということがあります。みずからの翻訳技術の向上という実践的な目的に関心を寄せているひとも多いでしょうが、その場合も海外と日本における翻訳の歴史について多少は知識をもつように努め、十八世紀以後の翻訳理論の重要な文献にも眼をとおしておかなければならないでしょう。さらに学生自身が広汎な文化現象に興味をいだき、生起しつつある多様な問題群に柔軟かつ積極的に取り組んでゆけるようにするため新たな教育方法の開発をもめざすべきであろうと考えているところです。具体的にいえば、じゅうらいの大学の教育課程にあっては軽視されていた、あるいはまったく考慮に入れられることのなかった文化の領域も理論的考察の対象として注視してみなければならないと、学生も教師も意欲的に提言してゆくことが望ましいと思われます。
 なお私費外国人研究生の受け入れは行なっていません。
最終学歴  
取得学位  
現在の教育活動  
最近5年間の研究  
所属学会 日本英文学会 大学代表
日本ナボコフ協会 運営委員
日本シェイクスピア協会
日本イェイツ協会
日本英文学会関東支部
受賞  
主要研究業績 【論文】
  • 生と虚構──ヴラジーミル・ナボコフの『道化師たちをごらん!』, 東京外国語大学論集, 81号261--283, 2010年
  • 郷愁と夢想──ヴラジーミル・ナボコフの『プニン』, 東京外国語大学論集, 80号123--146, 2010年
  • 個性と相似──ヴラジーミル・ナボコフの『絶望』, 東京外国語大学論集, 79号177--199, 2009年
  • 瞬間と分岐──ヴラジーミル・ナボコフの『目』, 東京外国語大学論集, 78号173--193, 2009年
  • 亡命と帰還——ヴラジーミル・ナボコフの『偉業』, 東京外国語大学論集, 77号71--93, 2008年
  • 反覆と音楽——ヴラジーミル・ナボコフの『ルージンの防禦』, 東京外国語大学論集, 76号63--83, 2008年
  • 他者と異界——ヴラジーミル・ナボコフの『透明な対象』, 東京外国語大学論集, 75号113--136, 2007年
  • 夢と記憶——ヴラジーミル・ナボコフの『マーシェンカ』, 東京外国語大学論集, 74号59--79, 2007年
  • 鏡と影——ヴラジーミル・ナボコフの『青白い炎』, 東京外国語大学論集, 73号51--77, 2007年
  • 光と陰翳——ヴラジーミル・ナボコフの『暗闇のなかの笑い』, 東京外国語大学論集, 72号1--26, 2006年
  • 図形と意識——ヴラジーミル・ナボコフの『キング、クィーン、そしてジャック』, 東京外国語大学論集, 71号83--105, 2005年
  • 死と分身——ヴラジーミル・ナボコフの『断頭台への招待』, 東京外国語大学論集, 70号27--48, 2005年
  • 亡霊と色彩——ヴラジーミル・ナボコフの『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』, 東京外国語大学論集, 69号61--83, 2004年
  • 反復と循環——モダニズムにおけるジョイス的方法の位置づけについて, 英語青年, 150巻7号17--19, 2004年
  • 円と悪夢——ヴラジーミル・ナボコフの『ベンド・シニスター』, 東京外国語大学論集, 68号65--86, 2004年
  • 苦痛と呪縛——ヴラジーミル・ナボコフの『ロリータ』, 東京外国語大学論集, 67号61--83, 2004年
  • 変容と背信――ヴラジーミル・ナボコフの『アーダ』, 東京外国語大学論集, 66号1--22, 2003年
  • 擬態と幻視――ヴラジーミル・ナボコフの『賜物』, 東京外国語大学論集, 65号1--22, 2003年
  • 細部から細部へ――ヴラジーミル・ナボコフによる『エヴゲーニイ・オネーギン』の註釈, 東京外国語大学論集, 62号97--117, 2001年
  • ジョン・クーパー・ポウイスとその時代——『ウルフ・ソレント』を中心として, ウルフ・ソレント, 2巻439--457, 2001年
  • 記憶、歴史、忘却——イェイツの場合, イェイツ研究, 31号37--48, 2000年
  • テクスト化される記憶——イェイツと第一次世界大戦, 東京外国語大学百周年記念論文集, 635--666, 1999年
  • 狂気と歴史——イェイツと十八世紀の出会い, 逸脱の系譜, 504--516, 1999年
  • 終末のこちら側――反復と進歩、歴史と想像力, 総合文化研究, 2号13--22, 1999年
  • 旋回するテクスト, トマス・ド・クインシー著作集, 2巻535--564, 1998年
  • 言語のナショナリズムを超えて——ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』の提起する問題, 文化の未来—開発と地球化のなかで考える, 149--157, 1997年
【著書】
  • ジリアン・ビア著 未知へのフィールドワーク——ダーウィン以後の文化と科学, 東京外国語大学出版会, 単行本(学術書), 単訳, 2010年
  • 「ナボコフ訳注『エヴゲーニイ・オネーギン』」注解, 京都大学大学院21世紀COEプログラム 「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」, 単行本(学術書), 共著, 2007年
  • ガーヤットリー・チャクラヴォルティ・スピヴァック著 ある学問の死——惑星思考の比較文学へ, みすず書房, 単行本(学術書), 共訳, 2004年
  • ジョン・クーパー・ポウイス著 ウルフ・ソレント I, 国書刊行会, 単行本(一般書), 単訳, 2001年
  • ジョン・クーパー・ポウイス著 ウルフ・ソレント II, 国書刊行会, 単行本(一般書), 単訳, 2001年
  • トマス・ド・クィンシー著作集 第2巻, 国書刊行会, 単行本(一般書), 共訳, 1998年
  • テリー・イーグルトン著 表象のアイルランド, 紀伊國屋書店, 単行本(学術書), 単訳, 1997年
  • テリー・イーグルトン著 美のイデオロギー, 紀伊國屋書店, 単行本(学術書), 共訳, 1996年
  • 終末のヴィジョン——W・B・イェイツとヨーロッパ近代, 柏書房, 単行本(学術書), 単著, 1996年
  • トマス・ド・クィンシー著作集 第1巻, 国書刊行会, 単行本(一般書), 共訳, 1995年
過去10年間に取得した科学研究費補助金・その他の競争的研究経費  

last updated on 2012/3/5


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