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氏名 相馬 保夫
(SOMA, Yasuo)
所属 大学院総合国際学研究院・国際社会部門
職名 教授
生年月 1953年3月
HP  
E-mail y.soma@
専門 ドイツ・ヨーロッパ近現代史
自己紹介 私たちはどんな世界に生きているのでしょうか?
  まずグローバル化した世界と私たちの住む地域を比較しながら身の周りの出来事や変化を観察してみましょう。すると私たちの周りには数限りない情報が満ちあふれているのに,本当に自分で確信できる確実なこと,本当と思われることがいかに少ないかが分かってきます。ここまできたらしめたもの,何でも調べてみましょう。
 好奇心と雑学の世界がみるみるうちに広がってきます。地面の上を忙しく行き来しはい回るアリの群れを眺め,炎天下に時のたつのも忘れた子供の時のように,気がつくとあなたはこの世界の虜になっているでしょう。
そうはいっても,好奇心だけでは,雑学だけでは,そこからなかなか前に進むことができません。関心を満足させるためにはいろんなやり方を知り,試してみることが必要です。大学とはそのためのものなのです。
 私の高校時代は,ベトナム戦争が泥沼化していく時代でした。悲惨な新聞やテレビの報道を見ながら,戦争は他人事ではない,でもどちらかが勝てばそれで問題が解決するほど単純ではないことも思い知らされました。今から思えば,そんなときに出会ったのが歴史の勉強だったような気がします。そうだ,歴史を学べばすべてがわかるぞ,と勢い込んで大学に入ったものの,解答は今に至るまで容易には得られていません。文系の学問,とくに歴史なんて,やってもなんにもならない,という声も効率一点張りの社会からはますます聞こえてきます。でもそうでしょうか? 歴史を学ばずして,現代の世界がわかるでしょうか? そんな疑問から出発し,世界と取り組むにはどうしたらよいか,そんなことをいつも考えながら,今はナチ時代のことを調べています。ヒトラーが始め,連合国が勝利して終わった戦争に現代世界を考える取っかかりが得られないか,と考えてのことです。そう,この写真のように鏡の中に見知らぬ自分の姿を発見するかのように・・・
最終学歴 1975年3月   東京教育大学文学部史学科西洋史学専攻卒
1978年3月   東京大学大学院社会学研究科国際関係論専攻 修士課程修了
1985年3月   東京大学大学院社会学研究科国際関係論専攻 博士課程単位修得の上退学
取得学位 国際学修士(東京大学)1978年
主な担当科目 学部   欧米第一課程 ドイツ語専攻 地域・国際コース
大学院(博士前期)   地域・国際専攻
大学院(博士後期)   国際社会専攻
最近5年間の研究 私の研究は,第一次世界大戦期のドイツ労働組合の研究から始まって,戦後のドイツ革命と危機の時代,とくにそこでの労働者の運動を振り返り,ヴァイマル期労働者文化と大衆文化のありようから現代の危機の原点ともいえる1920年代のドイツを考え,ここ5,6年はナチ時代のドイツ・中欧地域に焦点を合わせて,人種国家とその起源,ナチによる国民統合の問題性,統合と抵抗,離散の絡み合いなどを主な研究対象にしてきました。
 日本の歴史学界では,かつては階級や革命がキーワードでしたが,冷戦終結後,民族や国民,その紛争へと関心が移ってきたように思われます。そんななかで,これまで研究してきたドイツ,あるいはヨーロッパという枠組みをどう考えていくのか,どうしたら国民の神話を紡ぎだしてきた歴史学という枠を突き破れるのか,が現在の最大の関心です。
所属学会 日本西洋史学会
歴史学研究会
史学会
ドイツ現代史学会
歴史学会
主要研究業績 共著『労働者文化と労働運動──ヨーロッパの歴史的経験』(木鐸社,1995年12月)(小沢弘明・佐伯哲朗・土屋好古と共著)
論文「第一次世界大戦期のドイツ自由労働組合」『歴史学研究』487号,pp. 1-17,1980年12月
論文「『労働協同体体制』の成立──ドイツ革命からインフレーションへ」『史学雑誌』第96編11号,pp. 1-42,1987年11月
論文「ヴァイマル共和国の労働者文化──研究の現状」『大原社会問題研究所雑誌』391号,pp.1-19,1991年6月
論文「ルール鉱夫と作業方時間問題──1919−1920年」(1)(2)鹿児島大学法文学部『人文学科論集』36号,pp. 123-149,1992年10月;37号,pp. 55-89,1993年2月
論文「『賃貸兵舎』から『新しい住まい』へ──都市計画・住宅建設のパラダイム転換:1920年代ベルリン」田中邦夫編『パラダイム論の諸相』(鹿児島大学法文学部),pp. 179-215,1995年3月1日
論文「ヨーロッパの労働者世界とその運動」歴史学研究会編『講座世界史』第3巻(東京大学出版会),pp. 145-172,1995年7月
論文 "Neuere Forschungen zur Geschichte der japanischen Arbeiter- und sozialistischen Bewegung,"in: Christine Schindler (Hrsg.), Die Internationale der "Labour Historians". Stand und Perspektiven der Arbeiter/innen/geschichtsschreibung im 30. Jahr der ITH (Wien), pp. 45-60, 1995
論文「アメリカニズムとヴァイマル期労働者文化──フォーディズムと社会主義」増谷英樹・伊藤定良編『越境する文化と国民統合』(東京大学出版会),pp. 57-78,1998年5月
論文「視覚的表象と労働者文化──ドイツ:1890-1933年」『歴史学研究』増刊号,729号,pp. 161-168,1999年10月
過去10年間に取得した科学研究費補助金・その他の競争的研究経費 「ナチスの労働者統合政策:労働組合から労働戦線へ」平成8-9年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(2))研究代表者
「西洋近代における移民/ユダヤ/ディアスポラ」平成13~15年度科学研究費補助金(基盤研究(B)(2))研究分担者
「戦間期ヨーロッパにおける危機の社会・文化的位相:ヴァイマル・モデルネをめぐって」平成14~16年度科学研究費補助金(基盤研究(B)(1)) 研究分担者

last updated on 2009/11/26

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