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氏名 椎野 若菜
(SHIINO, Wakana)
ルオランドの第二夫人の「母」と「弟」家族とともに。
所属 アジア・アフリカ言語文化研究所
フィールドサイエンス研究企画センター
フィールド研究班
職名 准教授
生年月 1972年3月
HP http://wakana-luo.aacore.jp/
http://single-ken.aacore.jp/
E-mail wakana@
専門 社会人類学、東アフリカ民族誌学
自己紹介    1995年以来、東アフリカ・ケニア共和国西部、ヴィクトリア湖畔に居住する西ナイロート系ルオ(Luo)の人びとの三つの村落で調査を行なってきた。
   このルオという人びとは19世紀末以降、植民地勢力や周辺異民族などから直接的に、あるいは間接的に影響を受けながら、歴史的にどのように変化してきたのか。そして現在、人々は近代化、グローバル化による経済的文化的影響をうけながら、男女それぞれがどのように今を生きているのか。
   こうした関心をもって調査をすると、ルオの人々は居住空間(コンパウンド)における生活を秩序づける、詳細な慣習的規範をもっていることが観察された。とくにそれらはシニオリティ、ジェンダー、セクシュアリティに深く関わるものであり、かつルオ独特の超自然的観念と重層的な関わりをもつことも明らかになった。現代ルオの人びとはその多岐にわたる詳細な慣習的規範をとき破棄し、ときに戦略的に流用しつつ、また伝統を再解釈あるいは創造しながらさまざまな変化に適応して生きている。こうした事象は、(1)葬送の方法、(2)人びとが構成する居住集団と居住形態、そしてそれらの歴史的変化、(3)性に関する社会制度(とくに寡婦に関する社会制度)について注目することから明らかになった。
   昨年より、ウガンダでの調査を始めた。ケニア・ルオ、ウガンダのルオ系の人びとの社会における性(ジェンダー・セクシュアリティ)の視点からみた家族・親族の研究と、くわえて保健医療や福祉の問題系をリンクさせた研究にも広げようかと考えている。また、これまでの寡婦の研究を「シングル」というパラダイムに転換し、寡婦をふくむ、当該社会の家族像からはずれた人びとに注目して社会をみようとAA研での共同研究も行なっている。アフリカだけでなく、アジア、オセアニアなどにも視野を広げ、比較研究を推進したいと思っている。またフィールドワークを共通項に、異分野の研究者たちとの研究ネットワークのたちあげをはじめ、ゆくゆくは超域的研究も行ないたい。
最終学歴 1990年 3月 10日   桐朋女子高等学校卒業
1994年 3月 23日   成城大学文芸学部文化史学科卒業
2002年 3月 31日   東京都立大学大学院社会科学研究科社会人類学専攻博士課程単位取得退学
取得学位 博士(社会人類学)東京都立大学   2005年
現在の教育活動 外国語学部
大学院(前期)
大学院(後期)
共同研究
最近5年間の研究 (1)「シングル」の人類学的研究
(2)夫を亡くした女性(寡婦)の生活実践にかんする調査
(3)セクシュアリティ/ジェンダー研究
(4)フィールドワーク論
(5)居住空間、居住集団の形成の仕方とその植民地化前後以来の歴史的変遷の研究
(6)ルオ社会における女性の生業活動(おもに壺作りとその販売)
所属学会 日本文化人類学会
日本アフリカ学会
東京都立大学社会人類学会
生態人類学会
比較家族史学会
日本ナイル・エチオピア学会
早稲田大学文化人類学会
主要研究業績 2008年5月
'Movements of the Luo and changes in residential patterns from the second half of the 19th century to the British colonial period and the present age in Kenya's South Nyanza region'、中林伸浩編『東部および南部アフリカにおける自由化とエスノナショナリズムの波及』(平成17年度~平成19年度科学研究費補助金(基盤A)研究成果報告書、課題番号17251012)、pp.79-108.

2008年4月20日
『結婚と死をめぐる女の民族誌―ケニア・ルオ社会の寡婦が男を選ぶとき』世界思想社

2007年5月31日
『やもめぐらし―寡婦の文化人類学』(編著)明石書店

2007年5月10日
「マロマロ−ルオは上へ上へ!」「ピニ・ルモ−国が消える」、『アフリカン・ポップスの誘惑』、多摩アフリカセンター編、春風社

2007年3月30日
「ケニア・ルオの生活居住空間(ダラ)_その形成と象徴的意味の変化」、『生きる場の人類学_土地と自然の認識・実践・表象過程』(河合香吏編)、pp.331-362、京都大学出版会

2006年6月30日
「「墓の妻」となった女性の生きる道_エイズと伝統のはざま」『民博通信』113号、pp.13-15、国立民族学博物館

2005年4月5日
「ジェンダー・セクシュアリティ:性の多義性とは?」『文化人類学のレッスン_フィールドからの出発』(奥野克巳・花渕馨也編)、pp.81-106、学陽書房

2005年6月10日
‘Widow's Practice of Pro-husband Choice in a Rural Luo Community’.『東アフリカにおけるグローバル化過程と国民形成に関する地域民族誌的研究』(平成12年度〜15年度日本学術振興会科学研究補助金 [基盤研究A-2]研究成果報告書)pp.85-107、国立民族学博物館

2004年3月5日
「葬礼の宴がとりもつ生者の絆_東アフリカ・ヴィクトリア湖岸、ケニア・ルオ社会から」『世界の宴会』(渡邊欣雄編)、pp.161-173、勉誠出版

2003年9月15日
「『寡婦相続』再考_夫亡きあとの社会制度をめぐる人類学的用語」『社会人類学年報』29号、pp.107-134、弘文堂

2003年3月10日
『くらしの文化人類学 性の文脈』(松園万亀雄編)、「ルオの寡婦と男たち」、pp. 81-108、雄山閣

2001年12月10日
「寡婦が男を選ぶとき_ケニア・ルオ村落における代理夫選択の実践」『アフリカ研究』59号、pp.71-84、日本アフリカ学会

2000年9月30日
「『コンパウンド』と『カンポン』_居住に関する人類学用語の歴史的考察」『社会人類学年報』26号、pp.71-96、弘文堂
過去10年間に取得した科学研究費補助金・その他の競争的研究経費 ●科学研究費補助金
・1998-2000年 研究課題番号 98J06416
「ケニア・ルオ族における近代化とジェンダー/セクシュアリティ」(研究代表者・椎野 若菜(特別研究員奨励費)
・2002-2004年 研究課題番号 02J03582
「東アフリカの国民国家成立過程における民族集団の「生成」と「同化」」(研究代表者・椎野 若菜(特別研究員奨励費)
・2005-2007年 研究課題番号 17251012
「東部および南部アフリカにおける自由化とエスノナショナリズムの波及」(研究代表者・中林 伸浩、基盤研究(A))、研究協力者
・2006-2007年  研究課題番号 18820012
「配偶者不在の家族にみる社会形態の変化―性と結婚をめぐる東アフリカ二社会の比較研究」(研究代表者・椎野 若菜、若手研究(スタートアップ))
・2008年 研究課題番号 20720236
「東アフリカにおけるセクシュアリティの変化と「シングル」の生活戦術の可能性」(研究代表者・椎野 若菜、若手研究(B))

●そのほか
・平成17年度笹川科学研究助成(財団法人 日本科学協会)「発展途上国、都市部における社会的弱者・寡婦の生活実践に関する人類学的研究――とくケニア・ルオ民族の場合」(研究代表者:椎野若菜)

last updated on 2010/08/19


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