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氏名 柴田 勝二
(SHIBATA Shoji)
所属 職名 大学院国際日本学研究院/教授
E-mail sshibata@tufs.ac.jp
取得学位 修士(文学)(大阪大学)1983年
博士(文学)(大阪大学)2002年
専門分野(科研費分類)  
研究キーワード 日本近代文学 演劇
Japanese Modern Literature, Theatre
自己紹介 専門分野の中心は日本近代文学ですが、西洋文学や演劇もかじってきた人間で、今でもそれらの分野と関係を持ちつつ、日本文学を研究していこうとしています。外語大では留学生を相手に近、現代の作品を読むことが常で、明治から平成に至る日本文学が、世界文学としてどのような意味や位置を持つのかということを考えることが多くなりました。留学生からは時々思いもよらない視点を提供してもらうこともあり、教育・研究両面での刺激を与えられています。
 この5年間ほどは夏目漱石と村上春樹を中心に研究をしており、彼らに関する著書も数冊出しています。漱石と春樹はそれぞれ明治・大正期と昭和・平成期を代表する「国民的」な作家ですが、それは決して人気の高さだけによる評価ではなく、二人がともに自身の生きる日本の現実と他国との関係を批判的に眺めつつ、それを作品に表象してきたからこその位置づけです。彼らの作品に顕著に見られる、文学作品における国家や社会を寓意的に表象する方法は谷崎潤一郎、三島由紀夫といった他の作家にも見られ、文学表現の普遍的な側面といえます。この文学作品の寓意性は私の研究テーマの柱となっています。
 また演劇は今は研究対象というより、楽しみの領域となっていますが、しばしば戯曲や脚本を書いて学生たちに提供しています。自分の言葉が舞台上で空間化されるのはとても楽しいです。 
最終学歴 1980年03月 大阪外国語大学外国語学部第一部フランス語学科卒業
1983年03月 大阪大学文学研究科芸術学専攻修了
1986年03月 大阪大学文学研究科芸術学専攻単位取得満期退学
所属学会 日本近代文学会
日本比較文学会
日本文学協会
昭和文学会
主要研究業績 【論文】
  • 希薄な自己への執着ーー私小説とポストモダン, 季論21, 34号, 70--84, 2016年
  • 過渡期の「道徳家」ーー『蒲団』における造形と告白, 東京外国語大学論集, 92号, 331--350, 2016年
  • 反転する「仮面」ーー『仮面の告白』の異性愛と同性愛, 敍説, Ⅲ巻13号, 151--163, 2016年
  • 「弱き心」としての自我ーー『舞姫』と象徴的秩序, 総合文化研究, 19号, 158--175, 2016年
  • 和解を成就する気分ーー『和解』における「自然」と技巧, 東京外国語大学論集, 91号, 251--268, 2015年
  • 〈核〉に対峙する弱者ーー『個人的な体験』『新しい人よ目覚めよ』における個人と世界, 東京外国語大学論集, 90号, 154--172, 2015年
  • テロリズムと私小説ーーリービ英雄の表現と『千々にくだけて』, 総合文化研究, 17号, 40--53, 2015年
  • 漱石と徴兵忌避ーー表現者としての起点, 季論21, 25号, 83--97, 2014年
  • 露呈される「本性」ーー漱石の朝鮮認識と修善寺の大患, 東京外国語大学論集, 88号, 331--352, 2014年
  • 「非我」のなかの「真」ーー『三四郎』『それから』の「空気」と「気分」, 総合文化研究, 17号, 37--61, 2014年
  • 不在の〈父〉――漱石の自己形成の歩み, 東京外国語大学論集, 86号, 263--280, 2013年
  • 「猫」からの脱出――日露戦争と作家としての出発, 総合文化研究, 16号, 6--29, 2013年
  • 見出される「東洋」――夏目漱石『文学論』と神経症の間, 敍説, Ⅲ巻9号, 160--176, 2013年
  • 空白からの眼差し――ロンドンでの漱石, 東京外国語大学論集, 85号, 452--470, 2012年
  • 民主主義の逆説――三島由紀夫と大江健三郎の戦後, 三島由紀夫研究, 12号, 49--59, 2012年
  • グローバル時代の日本語文学――村上春樹・多和田葉子・リービ英雄を中心として, 台湾日本語文学報, 31号, 3--28, 2012年
  • 癒しと死をもたらす空間――『ノルウェイの森』における「阿美寮」の位相, 敍説, Ⅲ巻07号, 135--144, 2011年
  • 「宝」に行き着かない文学──『虚人たち』を中心として, 国文学 解釈と鑑賞, 76巻9号, 50--55, 2011年
  • 勝利する淋しさ──『こゝろ』と漱石的三角関係, 東京外国語大学論集, 81号, 467--486, 2010年
  • 他者の表象──『こゝろ』と漱石の方法, 東京外国語大学論集, 80号, 2010年
  • 遺書と物語の間で──『こゝろ』下巻のかたち, 総合文化研究, 13号, 2010年
  • 動かされる行動──漱石的無意識の表象, 東京外国語大学論集, 79号, 436--455, 2009年
  • 倒幕派としての漱石, 総合文化研究, 12号, 142--159, 2009年
  • 〈終わりの後〉の物語──『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』, 東京外国語大学論集, 77号, 334--349, 2008年
  • 殺し、交わる相手──『海辺のカフカ』における過去, 東京外国語大学論集, 76号, 252--273, 2008年
  • 受動的な冒険──『羊をめぐる冒険』と〈漱石〉の影, 東京外国語大学論集, 74号, 142--161, 2007年
  • 重層する現代と古代──『枯木灘』の時空, 東京外国語大学論集, 75号, 328--343, 2007年
  • 未来への希求──『こころ』と明治の終焉, 『東京外国語大学論集』, 72号, 244--268, 2006年
  • 自己を救うために──『それから』と日韓関係, 『敍説』, Ⅱ巻10号, 2006年
  • 「〈日本〉への出発──『林房雄論』と『潮騒』をめぐって」, 『三島由紀夫研究』①, 89--101, 2005年
  • 村上春樹と情報社会, 『日本近代文学』, 73号, 142--155, 2005年
  • 「陰画としての〈西洋〉――『門』と帝国主義」, 『東京外国語大学論集』, 70号, 1--20, 2005年
  • 〈光〉と〈闇〉の狭間で──『三四郎』と近親相姦, 『敍説』, Ⅱ巻9号, 75--90, 2005年
【著書】
  • 二十一世紀の三島由紀夫, 翰林書房, 単行本(学術書), 共著, 2015年
  • 夏目漱石 「われ」の行方, 世界思想社, 単行本(学術書), 単著, 2015年
  • 世界文学としての村上春樹, 東京外国語大学出版会, 単行本(学術書), 単著, 2015年
  • 三島由紀夫 作品に隠された自決への道, 祥伝社, 単行本(学術書), 単著, 2012年
  • 越境する漱石文学, 思文閣出版, 単行本(学術書), 共著, 2011年
  • 村上春樹と夏目漱石──二人の国民作家が描いた〈日本〉, 祥伝社, 単行本(学術書), 単著, 2011年
  • 漱石のなかの〈帝国〉──「国民作家」と近代日本, 翰林書房, 単行本(学術書), 単著, 2006年
  • 中上健次と村上春樹──〈脱〉六〇年代的世界のゆくえ, 東京外国語大学出版会, 単行本(学術書), 単著, 2009年
  • 〈作者〉をめぐる冒険――テクスト論を超えて, 新曜社, 単行本(一般書), 単著, 2004年
  • 三島由紀夫 魅せられる精神, おうふう, 単行本(一般書), 単著, 2001年
【研究発表】
  • 作品・作者・社会ーー夏目漱石をめぐって, 第7回神戸市外国語大学・東京外国語大学合同セミナー, 国内会議, 神戸市外国語大学・東京外国語大学, 口頭(一般), 神戸市外国語大学, 2016年
  • 私小説と現代ーー〈私〉をいかに語るか, 国際日本研究センター夏季セミナー, 国際会議, 国際日本研究センター, 口頭(一般), 東京外国語大学, 2016年
  • 語るものと語られないものの間ーー村上春樹の寓意の両義性, 第4回村上春樹国際学術検討会, 国際会議, 淡江大学・村上春樹研究センター, 口頭(一般), 北九州国際会議場(小倉), 2015年
  • 交通する情報と人間ーー村上春樹におけるメディウム, 第3回村上春樹国際学術検討会, 国際会議, 淡江大学・村上春樹研究センター, 口頭(一般), 淡江大学, 2014年
  • 大江健三郎と民主主義, 韓国近代日本文学会大会, 国際会議, 韓国日本文学会, 口頭(一般), 東国大学, 2010年
  • 閉じ、開かれる世界──大江健三郎における民主主義と共同体, 日本近代文学会秋季大会, 国内会議, 日本近代文学会, 口頭(一般), 関西学院大学, 2009年
  • 中上健次の時空──村上春樹との比較のなかで, 内と外から見る日本文学, 国内会議, 東京外国語大学, 口頭(一般), 東京外国語大学, 2008年
  • 過剰としての自己──「鼻」から「歯車」へ, 国際芥川龍之介学会大会, 国際会議, 国際芥川龍之介学会, 口頭(一般), 寧波大学, 2007年

last updated on 2017/1/4